紛失していた、ミツナリの宝に関する情報が再び入った。
おっ、どんなの?
非常に情けない話だが、どうやら、忌々しいサハギンどもが、我々が荷物を運搬しているときに、古い組木細工の箱を奪っていったらしいのだ。
侍AFの時も兜盗まれてたし、ノーグもサンドリアみたいに結構ザルだな。
海蛇の岩窟の連中をとっちめて調べているのだが、さすがにノーグの近くに隠してはいないらしい。
サハギンひとりずつ締め上げてるの!?ひぇ…。
おそらく本来なら彼らのいないような場所に隠しているのではないかと思うのだ。とは言え、所詮は獣人、このエルシモ島から運び出すとまでは考えにくい……。
ふむ。
このエルシモ島の広大な森林のどこかに隠しているはずだ。それを見つけてくるんだ。
はいよー。
当然分かるはずも無いので用語辞典に頼ります。
ヨアトル大森林(I-7)にある???
ここかぁ。
あの木のNMってLv99でも絡んでくるんだよなぁ…ってもう来てますね!?
ゲボォ!ゲッホゲホ!
ああ、酷い目にあった…。
原木2本しか落とさないし。
げしげしーっ!
だいじなもの:古い組木細工の箱を手にいれた!
古い箱なんだ?
ヨミが取ってきてた箱なのかな。
おお!これは間違いなく古い組木細工の箱だな!よくぞ持ち帰った!
えっへん。
後は箱の中身を調べるだけだが……。やはりあのミツナリのことだ、下手に調べると何か罠があるかもしれん。
また毒蜘蛛が…。
ここは万全を期すため、奴の孫のレオダリオンとやらに開けさせるのが得策だろう。そいつにこれを持っていけ。
わかった。
え?じっちゃんの作った古い組木細工の箱が見つかった……?
うん。
是非見たい!見せてくれないか!
はい、どうぞ。
こ、これは……。想像もつかなかった……。こんなやり方があるなんて……。
専門家にしか分からない領域。
で……さっさと開けてもらおうか。
結局来たんかい。
……あんたは?
ノーグのリョウマってもんだ。冒険者に任せてみたものの、今度ばかりはお宝を持って、ばっくれられちゃ困るんでな。やっぱりついてきたってわけだ。
まあ、そんなことはどうでもいい。さっさとその箱を開けてくれ。ようやくここまでたどりついたんだ。
大きくはなさそうな箱だけど、何が入っているのやら?
罠が発動してボカン、なんてヘマはよしてくれよ……
開いたよ……
え!?
何?そんなに簡単に?……で、中身は!?
見てのとおり……カラッポだよ。
ええ!?
そんなはずは……それはミツナリの遺した宝のはず……。
その通り。この箱自体が宝なんだから……。この組木細工は非常によくできていて、凡人には思いもつかない。
あー、なるほど。そういうこと。
開けること自体は簡単だったけども、これはすばらしい技のつまった、最高の宝なんだ。
そんなことを言って、俺をだまそうとしてるんじゃないのか!
伯父上、もうあきらめた方がいいですよ……。
おまえは……アヤ坊!!アヤ坊じゃねえか!どうしてこんなとこに!
御無沙汰しております。伯父上。長い間ご挨拶もしなかった上にこのような形で再会するのは心苦しいのですが……。
めちゃくちゃ気にかけてるから、たまにはノーグに顔出してあげて。
現在、バストゥークの対ノーグの外交政策は私に一任されています。つまり、その監視も含めて……。
じゃあまさか……俺をつけていたと……?
国の命ですから……。ノーグが何か宝を探しているという情報が入り、伯父上自らがラバオに向かわれたとなれば、情報の調査を怠るわけにはまいりません……。
すっかりバストゥークの銃士になっちまったんだな……。
アヤメがノーグ担当だから、見逃してもらってることが山ほどありそうな気もするけどね。
レオダリオンさん……でしたね。父から話は伺っています。私にもその宝の価値はわかります。その宝のあなたにとっての価値が……。
母の心をちゃんと受け継いでおる…。ウルリ。
あんた……ヨミさんの娘さん?たしかに……おいらにもようやくわかったような気がするよ。
その道を極めた者が遺した物には、魂がやどります。私も……よく手入れされた母の遺した刀を見てそれを感じました。
また同時に、母が死んだ後もそれを大事に手入れしていた父の想いも……。その刀があったから、私は母と同じ道を歩むためでなく、自分自身の道をみつけるために、ノーグに渡りました。
ああ……決して真似事では到達できない場所があるんだ。だから、自分の道は自分で決めなきゃいけない。
あのダメ男、生活に困って一度その刀売りやがったがな!!
オレはまだ許してないぞ!!!
そういうことです……伯父上。ですからこの宝は彼のもとに遺してやってもらえませんか……。
ふん!そんな薄汚いただの箱、誰がいるもんかよ!全くの無駄足だ!
ノーグにとってはがっかり案件だけど、まぁ仕方ないね。
エンセツの野郎に伝えておけ!せめてカエデぐらいはもっとかわいげのある女の子に育てろよ!とな……。
伝えておくようにします……。母親似のため、どうなるかはわかりませんが。
この伯父さんはこういう態度取ってるけど、本当は姪っ子たちにメロメロだから。
では、私もこれで……。
待って! 今更だけど、実はこの箱を見て気づいたことがあるんだ……。この箱……子供の頃挑戦して開けられなかった大きい組木細工の箱のヒントになってる……。
ミツナリ、手が込んでるなぁ。
もしかしたらその中には……。
その話は聞かなかったことにしましょう。私の仕事は宝探しではありませんので……。あなたがもし必要ないものであれば、協力したそこの冒険者にでも……。
……か、かっこいい人だなあ……。
本当にそう思うよ。
そうそう、それと、あんたには本当に感謝してる。だから、おいらもずっと忘れてたその先の情報を教えるよ。
やったぁ!
じっちゃんはクフタルの洞門の宝箱の中に入れ子にして、大きい組木細工の箱を隠したんだ。今のおいらならそれを開けられる。
箱の中に箱。
中身はあんたにあげてもいい。それを持ってきてくれないかな。
わかった。
コッファーの中だって。
それパッカン。
だいじなもの:大きい組木細工の箱を宝箱から手にいれた!
ありがとう!!大きい組木細工の箱を持ってきてくれたんだね。さっそく開けられるか挑戦してみるよ。ちょっと待ってて。
よし、開いたよ……。中身はやっぱりおいらには必要のないものみたいだ。あんたにあげるよ。じっちゃんの作った品だ。だいじに使ってくれよな。
ありがとー。
乱波鎖帷子を手にいれた!
からくりの箱からAFまで作るとか。しかも毒の罠まで仕掛けるし…。
すごい人だったのね。ミツナリ。
他の箱も開けてーっと。
タル忍者完成~!
似合う!!
モンクAFもだけど、おでこ広いから鉢巻系の装備が似合ってる気がするな~。
そして髪色が深いから、カラフルな装備が似合わない気がして敬遠してしまう…。
行きついたところがTシャツ!
楽ちん服最高!うぇーい。