闇に炎 其の弐

白タルの散歩道

みんなはどこにおるんじゃい。

ウォルフガング りぃ!ジュノ戦闘艇隊に追いついたそうだな?

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また3人セットで登場かい。

ウォルフガング 話は聞いたぞ。バハムートへの奇襲は失敗したが、ヤツに大きな打撃を与えることができたとな。

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ウォルフガング エシャンタール様はこれよりジュノ戦闘艇本隊に乗り込み、真龍どもへ総攻撃を与えるために再度、出発する予定だ。

他の船も大丈夫だったのかな。

ウォルフガング その前におまえたちに一度会いたいとおっしゃっていた。内密の話ゆえに、上層の酒場に来てほしいと。

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ウォルフガング お待たせするな、急いで行け。おまえたちにも健闘を祈る。
りぃ うん。わかった。

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集まってる。

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おおっ、服装が!
本気モード!?

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ミルドリオン枢機卿 皆さん、ご無事でなによりのことでした。

名前が Mildaurion になってる!

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スカリーZ ミルドリオン!
ジャボス そのお姿……、……司祭様……!

ミルドリオン枢機卿 お二方ともお久しぶりです。スカリーZ、あなたは20年ぶり。ジャボス、あなたは100年ぶりになりますね。

100年ぶりってサラッと言うけど…。

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ミルドリオン枢機卿 そして、あなたも。驚くほど悪運の強いお方。
ルーヴランス ……ミルドリオン様に再びお目にかかれたこと、心より嬉しく思います。

バツが悪そうやな。

ってか、みんな知り合いかい!

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ミルドリオン枢機卿 再会を祝して乾杯したいところですが、そう言ってはいられません。霊獣バハムートが私たちに告げた真実。「世界の終わりに来る者」は神都アル・タユにあるという話……。

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ミルドリオン枢機卿 これまでアルマター機関は、神都アル・タユは、1万年の昔に滅びたとの判断を下していました。しかし、霊獣たちの話、そしてセルテウスの記憶から考えても、神都アル・タユは存在しているようです。

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ミルドリオン枢機卿 アルマター機関は、より詳細な情報を得るために、このたびの作戦の最終目的を霊獣バハムートの捕殺から拿捕へと切り替えました。

ええ、あれを捕まえられるの?

ミルドリオン枢機卿 これより私エシャンタールは、ジュノ戦闘艇隊の本隊に乗り込み、再び、雲海の果てを目指します。

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ミルドリオン枢機卿 ……しかし、それとは別に私たちは、5つ目の母なるクリスタルに関して重大な問題に直面しています。何者かがそれをクリスタルラインより分断したようなのです。
ルーヴランス クリスタルラインというのは、あのセルテウスという少年が現れたとき、霊獣バハムートと共に通ってきたという……?

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プリッシュ ちょっと待てよ!?ってことは、そいつを通って、5つ目の母なるクリスタルへは行けなくなっちまったってことか!?神都アル・タユに、「世界の終わりに来る者」を倒しにいけなくなっちまったってことじゃねぇか!

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テンゼン そうでござるな。しかし、霊獣フェニックスが去ってしまった今、どちらにしろ、我らは別の方法を探さねばならんでござるが……。
スカリーZ 待て。ミルドリオン、第5の母なるクリスタルを「何者かが分断した」と言ったな?

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スカリーZ それは、いったい誰の仕業だ?
ミルドリオン枢機卿 わかりません。けれども、そのようなことができるのは、セルテウスかナグモラーダ……。

どっちだろうねぇ。

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ミルドリオン枢機卿 現在、ジュノの兵士を、ムバルポロスにやる準備をさせています。
ジャボス ム……ムバルポロス……!?モブリンたち、酷い目……あう……!?俺……、すぐ行く……!

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一目散に走って行ってしまった。

ルーヴランス まずいですね。彼は100年もの間、ムバルポロスに住み、モブリンたちを救うために暮らしてきた。

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ルーヴランス 心配です。私が追いましょう。
スカリーZ 私も行こう!

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ミルドリオン枢機卿 そうですか。ジャボスは、あれからずっとモブリンたちを男神の子ではないと説こうとしていたのですね。けれども、第5の母なるクリスタルを守るためには彼らを調べないわけにはいきません。

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ミルドリオン枢機卿 彼らを説得できなかったということは、彼らが第5の母なるクリスタルを破壊するという可能性もありますから。
テンゼン クリスタルを破壊!?

ミルドリオン枢機卿 人は、母なるクリスタルより生まれ出で、死してまたクリスタルへ還るもの。

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ミルドリオン枢機卿 彼らは、ジャボスよりそれを聞いて知っている。ですから、クリスタルを壊せば、人を殺めるに同じだと思っているのです。
ウルミア ……そんな!なぜ、そんな大事なことを知っていてジャボスは放っておいたのでしょう!

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プリッシュ 仕方ネェよ。それを言ったら、ムバルポロスは全滅させられる。モブリンたちも皆殺しだ。
ウルミア

確実にそうなるね…。

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プリッシュ ミルドリオン様、俺には偉そうなことは言えネェけど……、このこと、忘れないでくれ。

プリッシュ 全部、殺しちまえば、問題はキレイサッパリ片づくだろうけど、そんな方法は、解決っていうもんじゃねぇ。

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プリッシュ 俺たちは、霊獣バハムートと同じことをしちゃいけねぇんだ。
テンゼン ……。

どうした?
何か思うところがあるのかな。

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ミルドリオン枢機卿 そうですね……確かにそれでは、なにも始まらない……

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ミルドリオン枢機卿 わかりました。できる限り、穏便に済ますことができないか、アルマター機関を説得してみましょう。
プリッシュ ありがとよ、ミルドリオン様!

ミルドリオン枢機卿 けれども私は、これから先もアルマター機関に属し、彼らを監視し続けなければなりません。

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ミルドリオン枢機卿 目立って動くことはできませんが、あなたがたの働きを陰ながら見守っています。さぁ全力で、世界と人をお救いなさい。

その恰好で最前線で一緒に戦うのかと思ったのに違うんかい!

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プリッシュ よっしゃー!ウルミア、テンゼン、りぃ!ムバルポロスへ行っくぜーーー!

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プリッシュ 「世界の終わり」をぶっつぶしてぇヤツはついてきなっ!!!

頼もしすぎるぜプリッシュー!