国務、携えし 其の壱

バストゥークに来たよ。

ラドフォード Radford おお、ボーレル卿!サンドリアよりお越しいただくとの報せを受けまして、お待ちしておりました。

ハルヴァー・M・ボーレル かたじけない。ことは急を要するのだ。早速、大統領プリーン殿に、お取り次ぎ頂けぬだろうか?
ラドフォード わかりました。お伴の方も、どうぞこちらへ。

プリーン大統領 ……よくぞいらした。どうやら、ただならぬ要件のようだ。我が軍の将軍たちも同席させてくれ。

ハルヴァー・M・ボーレル ええ、じつは……

~かくかくしかじかタイム~

プリーン大統領 ……ジュノが、降伏だと?

プリーン大統領 なんと……あの大公がそんな決断をするとは思えぬが……
ハルヴァー・M・ボーレル ナグモラーダ殿は3国にも、あとに続けとおっしゃったが……我々としては、なんとしてもそんな事態は避けたい。

プリーン大統領 仰せのとおりだ。

ハルヴァー・M・ボーレル 我がサンドリアは、ただちにジュノへ軍を派兵する予定。バストゥークからも、御助力を願えないだろうか?

プリーン大統領 ……どうだ?お前たち。
ルートヴィヒ・アイヒベルク Ludwig Eichberg すぐにでも、ジュノへ赴きたいのはやまやまですが……どこも激しい戦場で、兵は減る一方、なかなか厳しいですな。

右から2番目の人。ルートヴィヒ。第二共和軍団長。

マクシミリアン・ベルガー Maximilian Berger 当たり前だ。隊はどこも猫の手もかりたい有様。他人のことなんざ、構ってるヒマないぜ。

マクシミリアン。第一共和軍団長。

リリゼット そんな……。

インビンシブルシールド Invincible Shield 我が軍も先のグロウベルグ会戦で、多くの犠牲を出しました。残念ながら、他国に回せる余裕はありません。が……

インビンシブルシールド。第三共和軍団長。

プリーン大統領 ……恥ずかしながら、我が軍の現状はこのような有様だ。ボーレル卿。残念だが……お引き取りいただくしかなさそうだ。

どの国も本当にギリギリね。
でも、インビンシブルシールドの話に続きがありそうじゃなかった?

ん?誰だ?

ザザーグ ……第四共和軍団第7独立戦隊隊長、ザザーグ!

どうしてこの場にザザーグが。

マクシミリアン・ベルガー なんだぁ、ザザーグ。てめえ、何勝手に入ってきてんだ?

この人お口悪いのね。

インビンシブルシールド 申し訳ない。私が呼んだのだ。第四共和軍団の代表として、な。

大戦初期にグロウベルグ会戦で第四共和軍団は事実上壊滅したのよね。
今はザザーグ率いる第7独立戦隊が残ってる状態なんだって。冒険者が入団したのはここ。
つまり、ザザーグが第四共和軍団の事実上のトップってことになるのかな。

ザザーグ お偉いさん方の間に口出して、すいませんね。しかし、大方、話ぁ聞かせてもらいました。

ザザーグ 大統領、我々に、行かせちゃもらえませんかね。

プリーン大統領 ……。

ザザーグ 人員のことなら心配無用でさあ。最近、ウチには、若くてイキのいいのがたんまり入ってきましたんでね。

マクシミリアン・ベルガー ぬかせ! 第7独立戦隊は問題児ばかりじゃねえか。それに、ヨチヨチ歩きの新兵なんざ、使いモンになるかよ。

ザザーグ ガハハハハッ!マクシミリアン殿。一度、練兵を見にきちゃくれませんか。奴ら、なかなかどうして、いっちょ前の兵士に育ってますぜ。

インビンシブルシールド ……フ、どこぞのわからんゴロツキでも、ザザーグ隊に入ると、不思議と顔つきが変わって、暫くすると、屈強な猛者になってやがるんですよ。

ええー!
ザザーグ凄すぎでは。

ザザーグ それに、聞くところによるとジュノを取り囲んでる中には、オレらお得意のクゥダフの奴らも、居るそうじゃねえですか。装甲の固い、連中を相手にするにゃあちぃとばかし、コツがいるのは知ってのとおりです。それで、ジュノの方々ぁ、難儀してるんでしょう。

ザザーグ 今、ジュノが落ちちゃあ、北にいる闇の王とやらが、調子づいて我が国までなだれ込んでくるのは必至……。

ザザーグ 行って、ジュノにもうひと踏ん張りしてもらいましょうや!

インビンシブルシールド 大統領、私からも、お願いします。ザザーグは、少々ガサツですが、腕は確かです。

ザザーグ ガハハハハッ!!

プリーン大統領 ……よかろう。では、ザザーグ隊長。君の部隊をジュノへ出動させろ。
ザザーグ よしきた! 了解です。

ザザーグ 早速、隊に号令をかけやしょう。準備ができ次第、出発します。

リリゼット あ、ありがとうございます!
ザザーグ ガハハハハッ!!嬢ちゃん、礼には及ばねえよ。

ザザーグ 国なんざ関係ねえ。苦しんでる奴らがいたら、助けるのが仲間だ。だろ?

リリゼット はいっ!

いやぁ、ザザーグ、アトルガンで将軍になっちゃうのも、かつての部下が追いかけてきちゃうのも納得だよ。