いいよな、おまえは報酬、オレは減俸……。
いやまだ、減棒って決まったわけじゃないし。

そうそう、そういえばな、おまえ宛に手紙を預かってたんだ。
手紙？

みんなとも、なんだか話してたみたいなんだが……。ほらよ。誰からかは読めばわかるだろ。
ありがと。

誰だろう？

前略、冒険者様……
「バストゥークのこと、好きですか？」

私は……この国のことがキライでした。

あ、コーネリアだ。

何よりもギルが重要な国……。自分に関係ない矛盾を見て見ぬ振りをする人々……。

そして少しでもそれを変えようと努力すればするほど、自分が無力に思える日々……。

でも最近、いろいろな人々と出会い、話をして、そうでもないかな……って思うんです。

それで、もっとはっきりとみんなの声、聞いてみたいって思ったんです……。「バストゥークのこと、好きですか？」

あいかわらず突然変なことを聞くのね……。

一流の彫金師を目指してるけどギルドには所属していないミシェアだ。

そうね……いろいろ苦労したけど……バストゥークにいなかったら、私、ここまで自分の仕事に誇りをもてなかったと思うの。

変な話だけど、この国って、いつか見返してやる！って気持ちが強くなるのよね……。あなたもなんとなくわかるでしょ？

新興国の勢いで、みんなギラギラしてるのね。

ええ、この国に生まれて良かったと思いますよ。

冒険者から食材を買い取ってるサリマーだ。

作物が取れないこの土地でもいろいろな食材が手に入ります。それはこの国が自由だからじゃないでしょうか？

冒険者や商人はギルばかり追い求めると言う方々もいらっしゃいますが、彼らがいてこそのこのバストゥークでの生活があるのです。

確かに、人と物とお金が循環しないと、こんな瘦せた土地で暮らすのは困難。

だから献立に悩む毎日です。素敵な悩みですわ。

くだらんことを聞くな！今も昔も俺はヒュームの支配するこの国など、大嫌いだ！

ラオグリムと幼馴染のダイドッグー！

そう簡単に溝は埋まらんよ。かと言って、このままでは死んでいった仲間たちの死が無になる……。

銀の認識票を探してたパウゲさん。

変わっていかねばならんことはみんな気づいている。しかし人は、そうは変われんよ。

まぁ、そうだよね。
ゆっくりやっていくしかないよね。

好きかどうかなんてどうだっていいんじゃない？

そうきたか。

ただ……国なんて気にせず、自由気ままに生きようかと思うほど、絶対にぶつかるものがあるんだよね。

責任って呼ぶんだよね、それ。古代ガルカの間では実はあまり使われない言葉だったんだってさ。

へぇ。

語り部の責任なんて、誰も追及しなかったからだろうね。神様の責任、なんていわないでしょ？

なるほど。

何もかも人任せにしていいんだったら必要ないこと……。でも自分の力で、そしてみんなと生きていくためには必要なこと……。

ま、ねえちゃんももうちょっと責任ある行動をだな……。

あ、そんなに怒るなってば……

相変わらず顔を合わせれば喧嘩しとるんかい！
仲良いな！！

この国が嫌いでしたら、ずっとノーグにいて腕を磨いていたことでしょう……。

妹の方が母親に似てるって言うけど、アヤメも確実に母親の性質を継いでるだろうから、本当はノーグの方が居心地がいいのかもしれない。

でも、この国にこそ、自分の守るべきものはあると信じています。それが平凡なものだからこそ、価値はあるのではないでしょうか？

志と芯の強さがアヤメをより一層美しくしてるんだろうなぁ。

わしはただ自分の研究がしたいだけだったのだがのう……。こんなたいそうな立場になるなんて思いもよらなんだ。

偶然の産物で飛空艇作っちゃったくらいだしね…。

まあ、人生何かを望むのならば、人に何かを与える人間になれと言うことだ。

ふ、深い…！

いいんじゃないの？オレみたいなのも銃士になれるってこの国のひとつの希望でしょ？

頑張れば誰にでもチャンスがある。
当たり前であってほしいことだけど、国がある程度豊かじゃないとひどく叶いにくいことだものね…。

あとはもう少し給料UPとここに立つ時間減らしてくれりゃ、子供達の希望の星になれるんだがなあ……。

それは、地道に実績詰んで、頑張れ。

敵が外にいるなら、いつまでも戦争を続けるしかない。敵がこの国の病だからこそ、私のような文官に仕事があるのです。

若くて有能な側近がいるのはプレジデントの強みだね。

理想の社会になんてきっとたどりつけない。でも、少しでもそれに近付こうとするのが健全な現実ってものでしょう？

この国のことを本当に素直に語れるようになるのは、自分の役割の意味を本当に知ることができたときではないでしょうか？

役割の意味かぁ。

私は、今までNo.2のザイド殿がいない状態で、自分の役割を考えてきませんでした……。自分の役割を見つめなおして、やっと本当の意味でこの国と向き合えた気がします。

ガルカとヒュームの板挟みになって大変だろうけど、アイアンイーターなら良い方向に持って行ける気がするね。

な、何を突然言い出すのだ！くだらぬことを言ってないで、早く部屋へ帰って勉強でもしておれ！

コーネリア爆笑しとる！！

プレジデント、照れてるな？？？

私はこの国を愛しています。みんなで苦しみ、みんなで喜びをわかちあい……。誰かに苦しみを押し付けていては、この喜びは生まれることはないでしょう……。

上手くいかないことを人のせいにばかりしてたら、自分が成長しないものね。

だから私の背負った苦しみも、みんなの苦しみの一部です。一緒に喜べる日々のために、頑張ろうと思います。

私自身の考えはまとまらないけど……。私、もっとこの国を知りたいと思いました。そして、いつの日かこの国のみんなの役に立ちたい。目標は……まだ秘密ですけどね。

フォルカーさんだって、叔父上と比べられ、頑張ってきたんです。私だって……。

比べられる対象が、大統領だものね。
そして…銃士隊のコーネリア。
同じ名前を付けられたばかりに。なんたることたる。

とんでもない苦労を背負いそうだけど、周りの人に恵まれてるし、猪突猛進の勢いそのまま頑張ってほしいよ。

長くなりましたが、最後に……ありがとう。

闇の王を倒したことなど、あなたの戦績は、とても偉大なことだと思います。

いやいや、そんな。ﾃﾚﾃﾚ。

けれど、もっと大きなものをあなたは私や、バストゥークの人々に与えてくれた。

これからも、一緒に苦しみも、喜びもわかちあえる存在でいてください。私も、そうなれるように頑張ります。

それでは、また……。コーネリアより。

バストゥークミッション ー完ー。

コーネリアがいろんな人の話を聞いていくお手紙、良かったね～！

あまり良い評判を聞かないバストゥークミッションだけれど、楽しめたよ。
最終BCあたりの無理矢理感はいただけなかったけど。

ただ、今だから楽しめたのかもしれない。

サービス開始当初…20歳若かったころにやってたら、いろんな場面で

はぁ？？？

とか言ってたかもしれない。

例えば、バストゥークで大規模な火災が起きた時の復興案。
１．寄付、浄財を募る。
２．その地域での商売の優先権の約束と引き換えに出資させる。

今なら2しかないだろう。って分かるけど、20年前だと寄付を募ればいいじゃない。って言ってたんじゃないかって気がする。

私もそれなりに成長できてる。ってことなのかな…。

さてさて、本当ならここでバスのランク10の服のSSをここで貼りたいところなのですが、
バストゥークがコンクェスト1位にならないから交換できません！！！

なんたることたる！

交換できたら、ここに貼ります。
なのでしばらくは、無しで。

1か月後、ようやく交換できました！
やったー！3国揃ったぞー！

よーし次は、いくつかクエストをこなしてから…プロマシアミッションだー！！