
 あら、りぃ。調子はどう?グリモアの扱いには慣れた?
 あら、りぃ。調子はどう?グリモアの扱いには慣れた?
 う、うーん…。
 う、うーん…。
フェイスが全部倒してくれるから、実際ほとんど使いこなしてない…。
 ふふ、なんてね。「知行合一」を目指すシュルツ流軍学の徒らしく、グリモア使いとして立派に成長しているようね!
 ふふ、なんてね。「知行合一」を目指すシュルツ流軍学の徒らしく、グリモア使いとして立派に成長しているようね!
 えっ、ほんと?
 えっ、ほんと?
よかった。

 あなたの成長ぶりをシュルツ先生に見せてあげたいのだけど……
 あなたの成長ぶりをシュルツ先生に見せてあげたいのだけど……
 なにかあったの?
 なにかあったの?

 ……あっ、え?ああ、ごめんなさい。実は、ここ最近、先生と連絡がとれないのよ。
 ……あっ、え?ああ、ごめんなさい。実は、ここ最近、先生と連絡がとれないのよ。
 えっ。
 えっ。
 敵軍の内部の動きを気にしてらしたから、たぶん敵情視察で戦場をわたり歩いてると思うんだけど……
 敵軍の内部の動きを気にしてらしたから、たぶん敵情視察で戦場をわたり歩いてると思うんだけど……
強くなさそうな感じ出してたけど、そんなことして大丈夫なの?

 このあいだの定期会合にも出席なさらなかったから、ちょっと心配で。
 このあいだの定期会合にも出席なさらなかったから、ちょっと心配で。
本当に何かあったのでは。
 ねぇ、りぃ。あたしはいま、仕事でここから離れられないの。代わりにシュルツ先生を捜してもらえない?無事がわかればそれでいいから……
 ねぇ、りぃ。あたしはいま、仕事でここから離れられないの。代わりにシュルツ先生を捜してもらえない?無事がわかればそれでいいから……
 いいよ。
 いいよ。

 やぁ!えーっと、りぃだったかな?ちらっと先生の名前が聞こえたんだけどさ。
 やぁ!えーっと、りぃだったかな?ちらっと先生の名前が聞こえたんだけどさ。
 探しに行ってくるよ。
 探しに行ってくるよ。

 なに、お使い?だったらちょうどいい!先生に会えたら、これを渡してくれないかな。
 なに、お使い?だったらちょうどいい!先生に会えたら、これを渡してくれないかな。
 いいよ。
 いいよ。
 君はタイミングだけは抜群だな!それじゃあ、よろしく。
 君はタイミングだけは抜群だな!それじゃあ、よろしく。
ひと言多いなっ!

 ……はぁ。呆れてものも言えなかったわ。先生が行方不明だというのに心配のひとつもせず、おまけに関係のない言づてを頼むだなんて。
 ……はぁ。呆れてものも言えなかったわ。先生が行方不明だというのに心配のひとつもせず、おまけに関係のない言づてを頼むだなんて。
 いつもおつかれ。
 いつもおつかれ。
 ……ごめんなさい。だけど、あたしからも改めてお願いするわ。シュルツ先生を捜してほしいの。いま頼めるのは、あなたしかいないのよ。
 ……ごめんなさい。だけど、あたしからも改めてお願いするわ。シュルツ先生を捜してほしいの。いま頼めるのは、あなたしかいないのよ。
 うん。
 うん。

 実は前にも先生が行方不明になったことがあったのよね。
 実は前にも先生が行方不明になったことがあったのよね。
常習犯かい。
 そのときはニコラウスという門下生が、シュルツ先生を見つけたの。もしかして彼なら、なにかわかるかも……
 そのときはニコラウスという門下生が、シュルツ先生を見つけたの。もしかして彼なら、なにかわかるかも……

 彼は出世して、いまはバストゥークでミスリル銃士として務めているわ。大工房で会えるんじゃないかしら。
 彼は出世して、いまはバストゥークでミスリル銃士として務めているわ。大工房で会えるんじゃないかしら。
20年前はミスリル銃士に学者がいたんだ。
 無理言って本当にごめんなさい。先生のこと、お願いね。
 無理言って本当にごめんなさい。先生のこと、お願いね。
だいじなもの:ウルブレヒトの封書を手にいれた!

 ん?ミスリル銃士隊のニコラウスどのに用がある?
 ん?ミスリル銃士隊のニコラウスどのに用がある?
 うん。
 うん。

 おつかれさまです、ジェントルタイガーさん。どうしたんですか?
 おつかれさまです、ジェントルタイガーさん。どうしたんですか?
なんてタイミングの良さだ。
ってか、ウルブレヒトと同じ顔じゃないですか。
せめて髪の色違うのにしようよ。
まさか、双子とかじゃないよね?

 かくかくしかじか。
 かくかくしかじか。
 ふむ、アーリーンが……
 ふむ、アーリーンが……

 そうですか、シュルツ先生がまた失踪なさいましたか。
 そうですか、シュルツ先生がまた失踪なさいましたか。
日常茶飯事。

 先生は新しい術を試すのが好きなんですよ。以前にも「陣」を張って作り出した、奇妙な空間に入り込んでしまって……
 先生は新しい術を試すのが好きなんですよ。以前にも「陣」を張って作り出した、奇妙な空間に入り込んでしまって……
 えぇ。
 えぇ。

 で、その空間、どうも時の流れがこちらの世界とは違っていたようで……先生は、ほんの数刻入ってたつもりだったらしいんですけどこちらでは3週間も先生の姿が見えず、大騒ぎ。
 で、その空間、どうも時の流れがこちらの世界とは違っていたようで……先生は、ほんの数刻入ってたつもりだったらしいんですけどこちらでは3週間も先生の姿が見えず、大騒ぎ。
あまり使い道のない術だなぁ。
未来に行きたいのならいいのかな。
 結局、その失踪事件はぼくが解決したんですけれど、実はぼくそのとき特になにもしてないんですよ。
 結局、その失踪事件はぼくが解決したんですけれど、実はぼくそのとき特になにもしてないんですよ。
何もせずに解決したとはこれいかに。

 ただ、失踪の手がかりを捜して先生の自室を調べていたとき……
 ただ、失踪の手がかりを捜して先生の自室を調べていたとき……

 ふと壁に張られた陣を見て「先生は自分の部屋を出ていない」となんとなく確信しまして……
 ふと壁に張られた陣を見て「先生は自分の部屋を出ていない」となんとなく確信しまして……

 「先生~っ!」と大声で呼びかけたら……
 「先生~っ!」と大声で呼びかけたら……

 しばらくして眠そうな顔をした先生が、ひょっこり姿を現した……というわけなんです。
 しばらくして眠そうな顔をした先生が、ひょっこり姿を現した……というわけなんです。
 なんたる。
 なんたる。
いやでも、術に気づいて破ったのは高い能力がないとできなかったのでは。

 シュルツ先生について、アーリーンはほかになにか言ってましたか?
 シュルツ先生について、アーリーンはほかになにか言ってましたか?
 偵察に行ってるかもって。
 偵察に行ってるかもって。

 なるほど。血盟軍の敵情視察ですか……。あ、もしかして。クゥダフ兵団のアレかな?
 なるほど。血盟軍の敵情視察ですか……。あ、もしかして。クゥダフ兵団のアレかな?
 アレ?
 アレ?

 だとすると、デルフラント戦線に向かわれた公算が大きいですね。パシュハウ沼からロランベリー耕地……それからブンカール浦にかけての地域です。
 だとすると、デルフラント戦線に向かわれた公算が大きいですね。パシュハウ沼からロランベリー耕地……それからブンカール浦にかけての地域です。
クゥダフがそこで何かやろうとしてる情報を掴んでるのね。

 ……あくまで推測ですけどね。「陣」で身を隠したまではよかったけれど敵に囲まれて動けなくなっているのかも。物陰に、魔法の「陣」などが張られていないか、注意して見てみるといいかもしれません。
 ……あくまで推測ですけどね。「陣」で身を隠したまではよかったけれど敵に囲まれて動けなくなっているのかも。物陰に、魔法の「陣」などが張られていないか、注意して見てみるといいかもしれません。
 わかった。
 わかった。
