占いでもいかがですか?冒険者の方ですから、お安くしますよ。ふふ。
これ、青魔道士適正テスト。
適当に答えたら失敗しちゃったから、今度は青魔道士っぽく答えるよ!
青魔道士は「非情・決断力・忠誠心」が求められるんだって。
……では、これからあなたにいくつか質問をさせていただきます。私の占いは少し変わってましてね。なに、簡単な性格診断のようなものですので。気楽にお答えください。
あなたにとって運命とは?
自ら切り開くもの。
1つのことを成し遂げるため如何なる犠牲も惜しまない覚悟は必要か?
必要。
あなたの手には「禁忌とされた書物」が握られている。紐解くことで、すべての叡智を得ることができる。だが、同時に多くの物を失うだろう。
叡智を我が手に。
1つの命で万の民が助かるならば自らの命を喜んで差し出す勇気はあるか?
喜んで差し出す。
富と名声を得るが波瀾万丈の人生と、富も名声もないが平穏無事な人生。どちらを選ぶ?
富と名声を得るが波乱の人生。
生と死の狭間……。暗き冥府へ落ちるよりも、「獣」となってでもその生を望むか?
獣での生を望む。
かつての戦友が裏切り、武器を手にして襲いかかってきた。
斬り伏せる。
愛する者が重い病に侵され、余命幾許もない……。「その手でこの命を紡いでほしい」と願ったら?
紡ぐ。
激しい戦いの最中。足元に倒れている敵兵はかつての友だった。息も絶え絶え、あなたはどうする?
戦場に私情は禁物。
大恩ある主君の命ならば、たとえ、あなたの正義に反しようとも変わらず忠誠を捧げ、命令を実行するか?
主君に従い、命令を実行。
……以上です。私の占いにどうしても必要でしてね。長々と失礼しました……。
本当に長い!!!
天、炎、風、土、水。「五蛇の暗示」……が出ています。これは、あなたの「運命」の転機の兆し。
五蛇の暗示?
……あなたはいずれ、二者択一の道を迫られるでしょう。どの道を選ぶかはあなた自身が決めること……。
選択の先になにが待つか、私にはわかりません。しかしあなたは1つの道を選ばなければならない。
……そう、必ず。
人生選択の連続だけれども、こう改まって言うとはよほどの事が起こる?
……以上です。いかがでしたか?驚かせてしまいましたか?
ははは。私がいうのも変ですけれど占いなんて軽くとらえる程度でいいんですよ。それが、どんな結果だろうとね。なにかのキッカケになれば、その人にとっては、それがよい結果だったとなるわけです。ふふ。
そうだね。
占いってそんなもの。
さて、お代ですが……中の国には、さる大変珍しい品がある、との話を聞いたことがあります。そこでひとつ相談なのですが。お代のかわりにその品を取ってきてもらえないでしょうか?
えっ…NMのレアドロップとかじゃないでしょうね。
実は、その品の話を聞いた病床の老母が「死ぬ前に一目見てみたい」と申しておりまして……。
そんな珍品!?
いえいえ、お手間は取らせません。帰郷された時、ついででよいのです。
いや、年老いた病気の母なら急いだ方がいいのでは!?
聞けばその品、当地では珍品ですが、中の国ではさして価値もないものだとか……。
ほほう?
さて、その品は「貴石」。「儚い輝きをたたえている」と聞きました。とある川辺で稀にみつかるらしいのですが……。
セイレーンの涙か。
聞いた瞬間思いつくほどに取得が簡単なものだった。
よかった。
……みつけやすい条件もあるらしいのですが、遠い異国の地でもあったので半ば諦めていたところなのです。
見つけやすいというか、武器と盾を外さないと取れないってやつね。
名前もわからない品ですが中の国からきた、あなたならと…………すみません。街角で出会った、見ず知らずの占い師にいきなりこんな話されても困りますよね……。
そんな言い方は良くない。
是非お願いしたい。って言えばいいのよ。
お代はけっこうです。さっきの話もどうか忘れてください。……ありがとうございました。
ええ…?
でも取ってこないといけないんでしょう。
あっ、青魔道士適正テストは合格したって事ね。よかったー。
何か光るものがある……。
セイレーンの涙を手にいれた!
指定のもの持って行ったのに受け取ってくれなくてさ。
ヴァナ0時越えもエリアチェンジもしてるのに。
原因が全く分からなくて、他2つのアイテムも取りに行って渡しても受け取ってもらえず。
なんで?????と数日間悩んだ末、普通に話しかけたら…
ああ、あなたは……。あのときの話はもう忘れてください。……私もいきなりでしたし。
話の続きがあったんかよー!!!
取ってくるってばよ!
えっ……本当ですか?すみません。すみません。ありがとうございます。ほんとになんといったら……
つーかもう取ってきたわ!
3つも!!!
ああっ、すみません!名前もわからない品でしたが特徴ならちゃんと覚えてますよ。ええっと……。品は「貴石」。「儚い輝きをたたえている」と聞きました。とある川辺で稀にみつかるらしいのですが……。
……その品をみつけ易くする方法もあるらしいのですが、詳しくうかがう間もなくその方は中の国に戻られてしまいましたので。これ以上、詳細にお話しすることはできないのです。でも、中の国からきたあなたなら、名前のわからない品でも、特徴からみつけることができるんじゃないかと……。どうか、お願いします!
どうしてこんな同じ情報の繰り返し、聞くの必須になってるの?
フラグ設定間違ってるのでは!?
おお、これが話にきいていたセイレーンの涙ですか!
や っ と 受 け 取 っ て く れ た。
あっ……。……すみません。実は、これを見たがってたのは私の母ではなくある同士の母なんですよ……。
えぇ…?
そこを偽る理由が分からない。
あ、あの、それでですね。これをその、同士に届けてくれないでしょうか?私は街を離れるわけにはいかないので……。すみません、無理を承知でお願いします。
わかったよぉ。
彼は皇国軍の正規兵で、いまは「バフラウ段丘」地下に広がる「エジワ蘿洞」の巡視隊に所属し、遺跡を荒らす者を取り締まっているようです。どうかよろしくお願いします。