ふたつの道 – 瑠璃色の川

白タルの散歩道

北サンドリアに入ったらイベントが始まっちゃった。

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ウルミア ここが、サンドリア大聖堂。タブナジア大聖堂とその双璧をなす信仰の聖地。楽園の扉を開こうとしている者が本当にいるのならば、きっとそれは……。

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ウルミアはサンドリアに飛ばされてたのね。

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修道士 どうしました、冒険者の方。人生に迷いがありましたら、ぜひ私たちのお話をお聞きになっていきませんか?
りぃ 迷ってないので大丈夫です。

よく分からない話を長々とされても寝てしまうだけだから遠慮したい。

修道士 ……なんです?30年前の調査隊のことをお知りになりたい?楽園の扉を北方に求めたという話の……?

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修道士 そういえば先ほど、ウルミアという方も、楽園の扉について聞かせてほしいといらっしゃいましたが。もしや、お知りあいですか?
りぃ うん。

修道士 そうですか。あの方も、楽園の扉についてのお話をお聞きになりたいとおっしゃいますので、講話会にご参加なさるようにお勧めいたしました。

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修道士 ええ、そうです。あなたさまも、同じく総長講話会にご参加なさるのがよろしいかと存じます。

うげええええええええ。

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修道士 ……私利私欲を捨て、神に帰依する。それこそが「奉仕する心」なのでございます。

ふーん…。

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修道士 それでは本日の講話会は、これにて終了したいと存じます。

どうして画面がブレる効果がかかってるんだろう。
怪しいってこと?

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ウルミア 総長さま。私は、ウルミアという者です。楽園の話、ありがたく聞かせていただきました。けれども、今のお話について質問がございます。お時間をいただいてもよろしいでしょうか?
修道士 はい、なんでございましょう。

さすがウルミア。
丁寧で尊敬する。

白タルの散歩道

ウルミア 楽園のお話は、私も幼少の頃より聞いて育ちました。神々が眠るという伝説の楽園。古代の民が見出した、楽園への扉……。

ん?
サンドリアよりも詳しく伝わってない?

ウルミア しかし、私が知る伝説では、楽園の扉のために男神の怒りを買い、人は男神の呪いを受けたといわれています。

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ウルミア そのように恐ろしい伝説があるというのに、ここサンドリア大聖堂が楽園の扉を開こうと人々に説くのは何故なのでしょう?あなたさま方は、とうとう男神の怒りをしずめる方法を見出されたのでしょうか?

あっ、なんか聞かない方がいいのでは…。
知らなさそうだし、もし知ってるとしたら隠してるってことだから、まずくない?

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修道士 ……。失礼ですが、あなたはサンドリアの方ではないようですね?

目つきがヤバい。

ウルミア はい、私は、タブナジア侯国に生まれた者です。タブナジア大聖堂にて洗礼を受けました。

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ウルミア タブナジアでも、楽園の伝説は語られますが、楽園の扉は人の越えてはならぬ禁忌として語られます。それなのに、ここサンドリアでは……
修道士 この20年の間に、私たちは、楽園への扉を目指して絶え間なく歩を進ませて参りました。

どうしてサンドリアとタブナジアで真逆の教えになったんだろう。
元は同じはずなのに。

修道士 そして私たちは私利私欲を捨て、神に帰依する事が男神の怒りをしずめるのだという結論に達したのです。
ウルミア それは……

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修道士 申し訳ありません。私は次の講話の準備をしなければなりません。詳しいことがお知りになりたいようでしたら、高僧たちにお聞きください。高僧の間にて学びにつく伝道師たちが、導きを示しましょう。では……

これ以上分からないのか、語ることを禁じられているのか…?

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修道士 大戦前ということは、前の教皇ムシャヴァット枢機卿様がご存命の頃。確かに、その頃まで楽園への扉は、どこかに隠されているものと思われておりました。

今は思ってないってこと?
でもサンドリアミッションの時に今の教皇が血眼になって楽園の扉を開こうとしてたよね。

民には都合のいいこと伝えて、権力者は…ってやつか。

修道士 あなたさまがお探しの30年前の調査隊に参加した、王立騎士フランマージュ・M・ミスタルさまも、そのために……。高僧の間にて学びにつく伝道師たちが、導きを示しましょう。では……