エジワに来たぞーい。
…ん?
リシュフィーが倒れてる!!!
まさかキキルンにやられた…わけじゃないよね?
一体何が。
おっほっほーぅ。あとるるがんの、おかねもっちーなよーへい!ちがいなーいネ!!
おいらたち、ワワルンのあにきの、いうこときいててバリラキー!
ゴゴルン、ラキラキー!おたからとチャリチャリのおと、いぱーいうれしーい!よ?
うかっ!メンバー・きゅう!ババルンっ。
な、なんやの?
この、よーへいことまさぐるれるな?おっけーな?
むむっ。うち、や、やってみるる、るるるね!
ぶすっ。ぶすっ。ぶすっ。
まさぐるんじゃなくて、めちゃくちゃ刺しとるー!!
この、よーへい、やぱりかんぺきにのされてるる、るるるね?
うかかっ!おっけーな!
メンバー・なな! ゴゴルンっ。
な、なんなのーよ?
この、よーへいから、おタカラさがすのな?おっけーな?
う、うん。ゴゴルン、やってみるーなの!よ?
おいらたち、ついにだいとうぞくに、なるるる、るるるか!?
悪いキキルンだけど、大した悪さはまだできてないのね。
み、みつからないの……。
むむっ。もっとあちこちさがしてみるる、るるるよ!
この、よーへい、なんにもかんにも、もてなーい!よ?ゴゴルン、さびしーい、よ?
財布も持ってないの?
でも確かに不滅隊はそこらへんのお店で買い物しなさそう。
……うかかっ!?たれか、やってきたのかな~?
ん~~~。
この、よーへいにもう、ようはなーいネ!ワワルンたっちー、ひきあげるネ!
りょかーいなの!おたから、またあとて、さがしてくる?くふふふふふ……。
りょかい!ワワルンのあにき、うち、またあとてあいにいくるる、るるるよー。
ううっ……
大丈夫?
……う~ん、母さん……まだ眠いよ……。
お母さんっ子!!!
!?
……き、君は、山猫の……。
目が覚めたようだ。
すまない。気を失っていたみたいだね……。
大きな怪我が無さそうで良かったよ。
なんで、この僕が足音はおろか、忍び寄る気配すら察知できなかったのか……。
気づいたときにはもう、そいつは背後に……。
ゲッショー!
首筋に手刀一撃!
……やつはいったい、何者だったんだろう?
くそっ、こうしている間にもアフマウさまが……。
……そういえば、君は何をしにここへ?
アフマウを探すためにリシュフィーと合流しに来たのよ。
……なるほど。宰相さまの命か。
うん。
だが、残念だけどもう、アフマウさまはここにはおられないよ。
あら。そうなの?
我々の読みどおり、この辺りには、アフマウさまとメネジンさんの新しい足跡がそこここにあった。ここに立ち寄られたのは確かだったんだ……。けど、アヴゼンさんの手がかりがみつからなかったんだろうね。
……なぜかって?あきらめて、洞の外へトボトボと向かった足跡を見つけたとこだったのさ……。
なるほど。
そしたら、このザマだよ……。
まぁ、気配を消す技にかけては忍びの右に出るものはいないだろうし、仕方ないよ。
でも、だいじょうぶ。行き先の心当たりはある。
えっ、どこ?
「ワラーラ寺院」だ。
寺院に?
間違いない……。きっと、あそこにおられる。
そんなに確信があるとは。
さぁ、行こう!
うっ!?
どしたの!?
いけない…………目眩……が……。
……りぃ。すまないが、先に、急ぎ皇都に戻ってアフマウさまを確保してくれないか?
確保?
連れ帰るんじゃなくて?
僕は……僕はなんとしても他の隊士より先に、アフマウさまに会わねばならないんだ……。
何か事情があるのね。
頼む……!
分かった。無理しないでゆっくり戻ってきてね。