サンドリアミッションが終わったから、バストゥークに移籍だぜ!
クォン大陸南のグスタベルグ山脈に
その拠点を置く工業国家、バストゥーク共和国。
伝統ある騎士団を持つサンドリア、
魔法大国ウィンダスなどに比べると、
その歴史は浅い新興国である。
しかしその高い技術力と豊富な
鉱山資源が、バストゥークの勢力を
前記2国に比肩するまでに拡大させた。
バストゥークの人口の約半数は
技術力に長けた種族、ヒュームが占める。
商業、工業、政治の実権は彼らが
握っており、彼らのその産業に
対する嗅覚が発展をもたらしたと言える。
また、人口の約3割は、600年前、
南西のゼプウェル島から移住してきた種族、
ガルカである。
彼らの強い力は、バストゥークの数々の
鉱山開発におおいに貢献することとなった。
勢いのある国には多くの冒険者が集う。
あなたもそのうちの1人だ。
この地、バストゥークより
あなたの冒険記がつづられることとなる。
いきなり猪突猛進コーネリアがおるぅ!
どうして!?どうして外に出してもらえないの?
街から出るの禁止なの?
それはちょっと厳しすぎるような…。
いや、禁止しないとどこまでも行ってしまいそうだからかしら?
だから、さっきから言ってるでしょう?お嬢さんを外に出したりしたら、俺たちの首がとぶって……
だから、どうして!?
わかんないなら、自分の頭で考えるんだな。
大統領の娘だからと、甘やかされてるわけじゃないのね。
ねえお願い!すぐ戻ってくるから……。困ってる友人がいるの!
じゃあ聞くが、そいつに頼まれたのか?
そういうわけじゃないけど……
そんなこったろうな……。おせっかいって言葉、知ってるか?
ズバッといったぁ!!
……。
亜鉛鉱とか銀の認識票とか取りに行きたかったのかな?
おいおい、やばいよ。これで告げ口でもされたら……
告げ口されても、任務をしっかり遂行してるんだから評価されても咎められることは無いのでは?
お嬢さん、大丈夫かい?
亜鉛鉱と銀の認識票を持ってきてと言ったのは、外に出られない事情があったからなんだね。
それにしてもあの猪突猛進さはいただけないけれど。
あ……格好悪いところ見られたのかな。街の外にも1人で出られないなんてね。
なんだか大変なんだねぇ。
その格好からすると、新人の冒険者さんみたいだね。バストゥークは初めて?
ううん。来たことあるよ。
ホントに?まるっきりおのぼりさんに見えたけどな。
えっ…。マジで?
じゃあ私行くね。なんとしても外に出るんだ!
コーネリアも苦労が多そうね…。
やれやれ……やっと行ってくれたか。
どうして外に出たら駄目なの?
なんで外に出してやらないんだ……って?まあ、そのうちわかるよ、あんたもな。
そうなのか。
大統領の娘。ってだけじゃないよね。多分。
それよりあんた、新米さんなんだって?これからどうするつもりだい?
冒険のための情報を仕入れたい。かなぁ。
そりゃまた漠然とした希望だが……どんな冒険がしたいんだ?
国の仕事を請け負いたい。
ミッションやりに来たからね。
おお、そりゃいい心掛けだ。国からの依頼は、「ミッション」って呼ばれ、俺たちのようなゲートハウスにいるガードに言えば、依頼を受けることができる。
今回のミッションは、新人向きの簡単なミッションだ。鉱山区にあるツェールン鉱山の監督官から報告書を受け取って来い、だとさ。
ふむふむ。
鉱山区の場所はわかるか?ここから南西の橋を抜けると商業区。さらにその商業区を南へ進むと鉱山区だ。ツェールン鉱山はそこの西側だ。
まあ、いっぺんに説明されてもわからねえだろうから、途中で人に聞くんだな。
うん。ありがと。
それじゃあな。立派な冒険者になるんだぜ。
さて、バストゥークミッション始めるぞー。