…あれ?なんだよ、その古い指輪。なんか見たことが…。
あ、これ?
あれ?どこで手に入れたっけ。
オズトロヤ城にて手にいれた古びた指輪。
よく見ると、ウィンダスの目の院の印が刻まれている。
どうやらいつの間にかオズで拾っていたようだ…。
ん?古い目の院の指輪?
先代のカラハバルハの目の院の指輪は、アジドマルジドが持ってると思うから…それより以前の院長の指輪?
なぜオズトロヤ城に。
ああっ!それ、古いけど院長の指輪じゃんか!?しかもこのマーク見たことあるぞ…。確か…オバケの家の…。
小さいのに極めて優れた観察眼だわ!
そっか、カギを見つけたんだな!でも、ザンネンだけど、もう必要ないんだ。
ん?おばけの家に入りたかったのかな。
実はさ、おまえがいない間にオバケの家に泥棒ミスラが来てるってジョウホウが入ってさ、僕らすぐにゲンバにかけつけたんだ!
実行力も備わってて末恐ろしい。
スターオニオンズ団!ぜんいん、準備はできてるよな?…じゃあ、みんな突撃だぁ~!
おー!
おおおー!
ヤー!
おっおー!
ジャジャーン!スターオニオンズ団、登場~!
泥棒ミスラ!ナナー・ミーゴ!とうとう追い詰めたぞ~!
もう悪いことしませんって反省するまで、ここから出してやらないぞ~!
また、あんたたちなのぉ?まったく、子供ってバカみたいに一途でヒマな時間がありあまってるから嫌いよぉ。
ナナー・ミーゴがまた真剣に相手してやるから、子どもたちは何度もかまってくるんだよねぇ。
なんだとぉ。僕らはすっごく忙しいんだぞ!
大人が知ってて知らないふりして目をつぶってるウィンダスの悪いところを直すんだから!
耳が痛い。
なによぉ。それじゃあ、あたしが悪い人みたいじゃないのぉ。
悪くなくはないよねぇ。
悪い人っていうのは、口の院の院長アジドマルジドよぉ。あたしなんかよりアイツをどうにかしなさいよぉ。
ええー、そうなの?
知りませんよ、僕に聞かれても。僕はゴシップには疎いんです。
じゃあ、教えてあげるわぁ。…口の院の院長はね、星の神子が禁止している召喚って魔法を復活させようとしているのよぉ。
そんなことまで知ってるし、包み隠さず子どもに教えてしまう流石ナナー・ミーゴ!
そんな悪い魔法使いが院長の権限を使って、好き勝手にやってるわけぇ。でも、相手は院長だから、大人のタルタルたちはほったらかし。
これを、スターオニオンズ団がほっといていいのかしらぁ?
…。
興味の逸らし方が上手い…!
もうちょっと、大人の世界を勉強してから出直しなさいねぇ。大人の世界って、子供の世界ほど単純じゃないんだからぁ。
じゃあね。
鮮やかにこの場を去って行った!!
ガチャッ
…今、ガチャって言った?
やられたよ!
ニャー!閉じ込められたニャー!
アハハ!ちゃんと大人の世界を勉強しないと、こういう目にあうのよぉ!勉強になったでしょお?
容赦が無さすぎる…!!!
じゃあねぇ、ボウヤたち。その家は魔法の家だから、いくら騒いでも誰にも聞こえないわよぉ。
え、そうなの?
怖がらせるためのハッタリかしら。
そこで、召喚士のオバケに食べられちゃいなさい。バイバーイ。
お、オバケぇ!?
…。
ヒュウゥゥウゥ (風の音)
…!
お、おおおおお、おおー、おーちつくーんだ。
おちついて!!
怖がってるのは男の子たちだけだ!!
オバケなんているはずないよ。泥棒ミスラが、オイラたちを怖がらせようとしてついたウソさ。
きっと、なんか理由があるんだ。音のする方へ行ってみよう…。みんなで…。
うーん、冷静だね。良いリーダーだわ。
あ、なーんだ、見なよ。ココの本棚の向こうにスキマがある。
ここから入ってくる風でああいう音がしたんだよ。
なーんだ。
ふー、驚かせないでほしいニャ!
オバケさん…。正体みたり、風の音。
暗くてよくわかりませんが、スキマがたくさんあるなら、外へ出るためのヒントがどこかにあるかも…。
…ギャーーーーー!!!
し…、し、しししし…
し?
シタイがぁ…。
し、シタイ!?
シタイって、死んだ人~?
あ、ピチチちゃん!ダメだよ、あ、危ないよ!
死んだ人なら、危なくないよ?
そ、そりゃそうだけど、オバケが出るかもしれないし…。
オバケなら、死んでないもん。
? そ、そうかもしれないけど……。
ピチチちゃん強い…!!
あれ…?
魔導球?
…ああっ!
おぉっ!?
魔導球が吸い込まれた?
!!
この時に起動したのね。
…あ、あわわわ…。
ワーイ、生き返ったぁ!
おはようございます。私はピチチです。
めっちゃ礼儀正しい!
あなたは…。えーとえーと…。
オバケさん!
…ワタシ★ハ… オバケ デハ アリマ★セン。
ジョーカー…。 カーディアン★ジョーカー…デス。
何故ジョーカーがカラハバルハの家の奥で眠っていたのか…?
わーい、出れた~!
おおっ、玄関から出てきてる。
ジョーカーが開けてあげたのかな。
今回はほんと、スターオニオンズ団・危機一髪だったよなぁ。
閉じ込められてオバケまで出たときは、どうなるかと思いましたよ。
大変な目にあっちゃったねぇ。
オバケじゃなくて、カーディアンだったじゃん。
ジョーカーのおかげで、外に出れて良かった良かった!
さぁ、みんな、今日の冒険は終わりだ。港の基地に帰ろう!
おー!
おおおー!
おっおー!
ヤー!
…。
オバケさん、オバケさんの家はそこなの?
…。
ピチチちゃんは周りをよく見てるし、冷静だなぁ。
…。 アマリ ハッキリ シ★マセン ガ ココ★ハ ワタシ★ノ イエ デ★ハ アリマセン。
そうなの?
ここにいたのに。
じゃあ、オバケさんの家はどこ?これから、どこに帰るの?
ワタシ★ハ…? …………。
…ヨク オボエ★テ イ★マセン…。
じゃ、一緒、かえろ!オバケさんも一緒にかえろ!
ワタシ★ハ…。 …………。
早く早く~!
…。
オバケ デ★ハ ナク カーディアン★ジョーカー ナノ★デス ガ…。
ツッコみのできるカーディアン!!
すっごいだろー!おまえももうちょっと早く来てたらいっしょに行けたのになー。ザンネンだなー。
大冒険だったよね。
でも一緒に行けなくてよかったです…。
でも、その指輪はすっごいもんだから、スターオニオンズ団のものにしよう!いいよな!
いいよ。でもこれも、持ってるのバレたら怒られるかもだから気を付けないとね。
ジョーカーはこの時に目覚めて、カーバンクルの紅玉を持った私と会ったのはこれの後だったのね。
そして先日会ったジョーカーは片言じゃなくなってペラペラ喋ってた。
どうしてそうなったのか、この後分かっていくのかな?