泥棒スターオニオンズ団

白タルの散歩道

コーロラコロ あっ、おまえ、スターオニオンズ団のためにどうにかしてくれよ!
りぃ どうしたの?

コーロラコロ 実はさ、水の区に住んでる金持ちのオジーチャンが、ナナー・ミーゴが持ってたまどうきゅうを返せって言ってきたんだ!
りぃ あら。

水の区のお金持ちのおじいちゃんって、ホノイゴモイのことね。

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あの魔導球は、もともとオジーチャンのものだって言うんだよ。
それで、だまって返さないと、手の院におしおきしてもらうっていうんだぜ!オレっちたちはドロボウなんかじゃないのに!

黙って返せって、高圧的だなぁ。

…どちらにしても困ったのは、魔導球はもうないという点です。

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覚えていますか?あの魔導球は、ジョーカーの身体の中に吸い込まれてしまったのです。
そうニャー。今さら、どうやっても返しようがないニャー。

前回ジョーカーが起動したときに勝手に入って行っちゃったものね。

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でも、オジーチャンはぜんぜん話をきいてくれないニャー!
コーロラコロ そういうわけで、とっても困ってるんだ。このままじゃあ、スターオニオンズ団がドロボーにされちゃうよ!

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コーロラコロ おまえ、けっこうユーメーな冒険者だし、なにかいい考えはないのかよ!

これは子どもの手には余る案件だねぇ。

りぃ わかった。ちょっと話聞いてくるよ。

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ッカァ~!
こういうところで悠々自適に暮らしたいぜぇ!

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りぃ こんにちはー。魔導球の事なんですけどー。
ホノイゴモイ 魔導球…!!!

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ホノイゴモイ むほっ!!!なぜに、おまえがその話を知ってる!?

知られたくないことだったのかな。

りぃ スターオニオンズ団の子たちに聞いて。

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ホノイゴモイ …まったく、けしからん!港の子らには、この件は他の人に言うなと、あれほど釘をさしておいたというのに!

解決しないことで子どもを脅しても何も事態は進展しないでしょうに。

りぃ 私もスターオニオンズ団の団員なので。

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ホノイゴモイ …なに!?おまえも、あの子らの仲間だと言うか!?むほ!おまえは、大人として子供と一緒に遊んでいて恥ずかしくないのか?
りぃ 全然。

例えばこの目の前の大人よりよほどしっかりしてるしね。

ホノイゴモイ ま、ワシには関係ない。とにかくおまえが、あの子らの仲間なら「ワシの魔導球を返せ」と言うだけだ。

ワシのって。
もともと魔導球は手の院のものだよねぇ。

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ホノイゴモイ ワシは、この数年の間、森の区の泥棒ナナー・ミーゴにスタースピネルを与えて、サルタバルタの魔法塔を探させた…。

数年間も!?
普通のカーディアンに使われている魔導球とは違う、特別なものだったりするのかしら。

ホノイゴモイ やっと見つけたと思ったら、あのミスラめ、どこかへ落としおったという!それを拾ったのが、港の子らだと調べるのにどれほど苦労したことか!

オニオンばくだんでやられた時だったから、ナナー・ミーゴもどこで無くしたか分かんなかったんだろうね。

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ホノイゴモイ ワシは諦めんぞ!この執念、しかとあの子らに伝えるのだ!
りぃ えぇ…。

ホノイゴモイ ワシの魔導球を返せー!

そ、そんなに…?
あの魔導球、何なんだろう?

うーん、これどうするんだ。
スタースピネル渡せばいいのかな。

/itemsearch スタースピネル
スタースピネルは次のストレージに存在します。
モグサッチェル

りぃ 持ってたわ。

本当に何でも入ってるな私のカバン…!!?

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ホノイゴモイ なんだ、これは?
りぃ カバンの中で潰れてたスタースピネル。

ホノイゴモイ ま、まさか…。おまえはこれで、「魔導球を諦めろ」などとふざけたことを言うつもりではあるまいな!
りぃ あ、では、そういうことで。

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ホノイゴモイ おまえは、何もわかっとらん!これは、金の問題ではないのだ!

そりゃあ理由も無しに返せだけ言われても分からんて。

ホノイゴモイ しかも、ついでに言わせてもらえば、ワシはあの魔導球探しの経費として、スタースピネルを毎週1個ずつ、ナナー・ミーゴに渡してたのだぞ!

そこまでして欲しいものだったの!?
何故…。

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ホノイゴモイ こっちへ来たまえ!そして、この素晴らしい数々の品を見たまえ!ワシはおまえが想像できんほどに金持ちなのだ!

うらやましいっス。

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ホノイゴモイ スタースピネルなぞ、捨てるほど持っとる!ほら、これをやるから、さっさと消えるがいいわ!

スターズネックレスを手にいれた!

りぃ ( ´゚д゚`)

ホノイゴモイ ん?なんじゃ、その顔は?ワシが手の院へ行ってもいいぞ!カーディアンに関する罪は重い。おそらく、大変な罪を問われるじゃろうな!

それは魔導球を狙ってるホノイゴモイもじゃないのかなぁ。
金の力で握りつぶすつもりなのかしら。

しかし手の院院長のアプルルちゃんはそんなこと聞く人じゃないぞ。
手の院、万年金欠で困ってるけど…。

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コーロラコロ え?なになに?金持ちのオジーチャンのところへ行ってきたのかよ?
りぃ うん。でも、こっちの話まったく聞かないし、埒が明かなかったよ。

コーロラコロ …そっかぁ。ぜんぜん、だめだったんだ。やっぱりなぁ。とにかく返せって言ってばっかだもんなぁ。

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コーロラコロ よーし、みんなでなんかいい手がないか、考えようぜ!キンキュウ会議ハツドウだ!

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コーロラコロ えーと、みなさんせーしゅくに!

はーい。

コーロラコロ まどうきゅうを、あのオジーチャンに返すにはどうしたらいいか考えよう~!それで、なんか、いい考えがある人~!

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森の区のダルメルに食べられちゃったことにすればいいと思うぜ~!
そんなんじゃダメニャ。海に落っことしたことにすればいいニャ!

それじゃあ、大人は納得しないだろうな。

ホノイゴモイはお金に物言わせて、大勢雇って海をさらったり、ダルメルのおなか開いたりするだろうね…。

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キミたちも、よくわかってるだろ? 大人ってのは、とってもずるがしこいんだ。すぐにウソだとバレルよ。
だったら、そうだ!ニセモノを渡せばいいんじゃないかな?

コーロラコロ まどうきゅうのニセモノかぁ…。でも、どうやって作るんだろう?

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…だめだよ。ウソをついちゃ、だめなんだよ。人をだますのは、だめなんだよ。

りぃ !!

コーロラコロ ぴ、ピチチちゃん!

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スターオニオンズ団はウソついたり、だましたり、そういう悪い人を許さないんだよ! 許しちゃだめなんだよ!
コーロラコロ …。

すごいよピチチちゃん。

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コーロラコロ そうだった!スターオニオンズ団は、正義のイチミなんだ!水の区のオジーチャンのとこ行って、本当のこと話して、あやまろう!

すごい。
勇気ある決断だよ。

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ホノイゴモイ …!?

いけ!数で圧をかけるのだ!

ホノイゴモイ あの魔導球をカーディアンに使ってしまっただと!?

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コーロラコロ うう、ご、ごめんなさい。
ホノイゴモイ …なんたること…。あれほどに素晴らしい力を…、ただのわら人形ごときに…。わら人形ごときが…。

うーん、どんな特別な魔導球なんだろう?
そしてジョーカーはただのわら人形じゃないんだなぁ。

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ホノイゴモイ そ、そうだ!今すぐに、そのカーディアンを分解するのだ!

えぇ?

ホノイゴモイ そして、魔導球を取り出してここへ持ってくるんだ!わかったな!

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コーロラコロ そ、そんなっ!ブンカイって、バラバラってことだろ!?そんなことしたら、ジョーカー、死んじゃうよ!
ホノイゴモイ そんなの知ったことか!あの魔導球が、どれほど価値があるものかまったく知らんくせに、ベラベラと勝手なことを言うんじゃない!

白タルの散歩道

ホノイゴモイ あの魔導球は、ただの魔導球ではないのだ。ずっとずっと価値のあるものなのだ!

だからその価値を教えてくれないと、ジョーカーと天秤にかける余地さえ生まれないじゃないのよ。ねぇ。

ホノイゴモイ さぁ、さっさと帰って分解作業に取りかかれ!いいな!

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コーロラコロ ど、どうしよう…。ジョーカーをブンカイなんて、できないよ!

うーん、質の悪い人間に絡まれちゃったなぁ。
子どもたちは、落ちてた球を拾っただけだし、その球も勝手に吸い込まれちゃって、何も悪いことしてないのに。

うーん、どうしたものか。

コーロラコロ どうしよう……。