
おぉ冒険者、いっちょやるか!?オラぁ、今は機嫌が悪いぞ!
どうした!?
ビビキー湾にあるプルゴノルゴ島って島、知ってるか?あそこに妙なヤツが住みついてて、オラたちの言うこときかねぇんだ。あそこの島々はぜーんぶオラたち漁師ギルドの島だってのに、ヤツはプルゴノルゴ島だけは自分のもんだって言い張ってる。
領土問題!?

なんども話し合ったけど、どんどん険悪になっていって、今じゃモンスターを仕掛けられたり仕掛けたり……うぬぬ、次はどうしてくれようかー!
ひぇ…。
そうだ、冒険者なら、あいつをぶっ倒すことができるだろ!おまえが話し合いに行ってみてくれ!
えーっ!?

前回は負けちまったからな、今度はオラたち漁師ギルドが勝利しないと海の男の面目まるつぶれだぞ!次の話し合いの場所は、プルゴノルゴ島の中心んとこだ。いいか、絶対に負けんなよ!

仕方なく来たら囲まれたよね!!

なんてことない相手だったぜ。
……ギチギチギチ……
!?

何者ー!!

いない…。
ん?何かある。
だいじなもの:島の契約書を手にいれた!

あんの戦車、いっちょまえに島の契約書なんてものを持っていたのか?こんなゴミくずをいくら渡されても、ヤツの言うことを聞くわけにはいかないぞ!
契約書だから、一応ちゃんと確かめた方がいいのでは?

ちらっと見るに、そいつはミスラの書式で書かれた契約書だろ。オラたちタルタルには関係もないし知ったこっちゃないさ。文句があるなら、ミスラのオヤダマに言えっていうんだ!
えぇ、それでいいの?

ちょっと待ちなよ。あたしらミスラ関係なら、ほっておくわけにはいかないね。どれどれ……
ギルドマスター!

……。ちょうど今、罪狩りのミスラ様がアットワ地溝に来てるらしいんだ。あんた、ヒマそうだな。それを持ってって罪狩りのミスラ様に見せてくんなよ?
えぇー!アットワー!?
罪狩りのミスラ様なら、その島の契約書がホンモノか、そこのところをはっきりさせてくれるはずだよ。頼んだよ。

あ、誰かいる。

渾沌龍ティアマットを見なかったか?くそ、いいところで逃がしてしまったようだ。
ティアマット?見てないよ。

あれを服従させ、その翼借りれば、龍王への道が開ける……。女神の涙を人より奪い、天に消えた龍王には、その償いをさせねばならん!
龍王に償いをさせる?
てか、ティアマットを服従させるって…ひとりでやってんの!?

……なに?私が誰かと?おまえこそ誰だ?
冒険者のりぃでっす。
なるほど。ウィンダスの漁師ギルドから頼まれて私に会いに来たのか。
あなたは罪狩りのミスラ様?
その通り、私は罪を狩る者。スカリーZだ。
スカリーZかぁ。
狩人AFで出てきたのは、スカリーMだったよね。
A~Zまでいるのかしら。

この島の契約書、確かに受け取った。この印には覚えがある。これはミスラの海賊が書きしたためたものだ。この契約書の持ち主はかなりの大金を払い、ミスラの海賊よりプルゴノルゴ島を買い取っているな。
ミスラの海賊から買い取った?
漁師ギルドはあそこらへん全部うちの島って言ってたけど…。
プルゴノルゴ島だけってことは、海賊が勝手に契約しちゃったってことなのかな。

しかも、この匂い。この匂いが雄弁にすべてを語る。双方、秘密を分かち合った上での取り引きだ。
秘密を分かち合った…?
この契約は、私たちミスラのうちでも最も尊ばれるもの。これは本物だろう。

ということは、この問題を解決するには、もともとその島が海賊のものだったのか漁師ギルドのものだったのかを明白にしなくてはならない。
やっぱりそうなるのね。
しかしその問題を明白にするためには、多くのミスラの決断がいることだろう。

これは私が預かろう。おまえは、漁師ギルドの者に私が話したことを伝えるといい。
うん。わかった。

!!!
げっ、ティアマット!?

さっさと行け!まっすぐに出口を目指せ!
ぴゃー!
スタコラー!

行くぞ、渾沌龍ティアマットめ!!!

指示通り一目散に逃げてきたけど…。
ティアマットをひとりで倒そうとしてるなんて強さの次元が違いすぎる。
お、帰ってきたか。なにかわかったか?
かくかくしかじか。

そうか……。やっぱり海賊がらみの話だったんだね。これじゃあ手も足も出せないねぇ。
なんだよ、なんだよ!いつものギルドマスターらしくねぇなぁ!

海賊なんて恐れてるようじゃ、海の男はつとまんねぇって、よく言ってるじゃないか!
もちろん海賊なんか怖くはないさ。問題は、この島の話が、ウィンダスとカザム、引いてはアタシらの祖国との問題に発展しちまうってとこさ。
大変なことになってしまう。

そんなことあるのか!?
ウィンダスとミスラの海賊は、かなり前から交流があるだろ。だけどそういう小さなことでもめちまって、話がこじれて戦争になりかけたことがあるんだよ。そうなっちゃマズイから、もうちょっと様子を見たほうがいいさね。

プルゴノルゴ島を諦めたわけじゃないけど、罪狩りのミスラ様にお任せしたほうが良さそうだ。
やっても小競り合い程度に抑えておかないとだねぇ。
じゃあ、冒険者。これはちょっとしたお駄賃さ。いろいろありがとよ。
ありがと。
3200ギルを手にいれた!

ぎゅぬぬ!ウィンダスがミスラの海賊どもに頼ってなければ、出るとこ出て、戦うことができるってのに!それに、あの美しい島からあの戦車を追い出せないなんて許せん!次の話し合いでの作戦も、練っといたのに!
いや、漁師が海賊にかなうとはとても…。
……と、待てよ。そういや、あの戦車の中にいるのはいったい誰だったんだ?
そっか、オークとは限らないのか。
正体を明かさないようにするには最適な隠れ蓑。
ああっ!あの契約書には名前が書いてあったはずじゃないか!み、見たはずなのに思い出せないー!
大事な証拠なのに、コピー取るくらいしておかないと!!
なんたることたる!
でも、かなりの大金を払う財力がある人か。
誰だ…?