心の内から、青い力がこみあげる……！

……急いで……奪われた力はふくれあがって、強さを増していくよ……。ボクの小さな力が、錆びてしまった、記憶の扉を開くカギになれば……。

だいじなもの:カーバンクルの紅雫を手にいれた！

これでコルモルのところに行くらしい。

……ううう！どうしてもわからん……。どうやったら完成するのだ……。

また何か悩んでる。

うう……、なにか用か……？ワシは、今、絶望という名の列車にのって限界という名の壁に当たって砕けろなのだ。
よく分かんないけど、砕けないで頑張って。

このままでは、ワシはきっとシャントット博士に……

カーバンクルの紅雫が、ひとりでに落ちてきらめいた。

ぬうおお、まぶしい！

……っは！そうか、閃いたぞ！

カーバンクルの紅雫って閃きを与える効果だったの？

アストラガルスを4つ持ってくるのだ！それがカギだ！それで、問題解決なのだ！

アストラガルス…なんだか聞き覚えがあるような？
何だったっけ。

アストラガルス
消費型の投擲武器。99個スタック可。

ああ～。

えっ…これ、合成で作成できるのみで、骨細工の目録じゃないですか…。
こういうの高くていいから店売りか、敵からのドロップとかにもして欲しぃ。

あーっ！競売に出てるー！！出品してくれてる人ありがとう！ありがとう！！

おおうおおう。さすが冒険者。さくっと持ってきたな。

出品されてなかったら骨細工上げるところからか…恐ろしい。

よしよし。ではさっそく、これらを使って……

何するんだろう？

うわーっ！？

ば、ば、ば、爆発した！！

どうして巨大な大腿骨 + 黒インク + 獣人の血が材料の投擲武器が爆発するの！？

むぐぐぐ……。

ちょっと、コルモル大丈夫？
こ、こんなはずでは……。

帽子吹っ飛んでるし！

むおおお！？しかし、今のショックで思い出したぞ！

そう、確か……ウランマフランは、ワシが魔法学校の校長を務めていた頃、ハイクラスにおった生徒。

おおっ。

「人形使い」と呼ばれ、将来有望・成績優秀のとっても優れた生徒であった。

そう、そしてあの当時は、手の院院長の位が空白であった。というのも、手の院院長だったゾンパジッパが、危険なカーディアンにさらわれてしまってなぁ……。

ウィンダスミッションでそこら辺の事ゾンパジッパが詳しく教えてくれたね。
えげつないネタバレ注意。

今、手の院院長を務めているアプルルも、その兄アジドマルジドも、その頃はまだ、子供だったのだ。

そこでワシは、ハイクラスから2名の生徒を選び出した。卒業までに、この2名の中から手の院院長を決めなくてはならん。

生徒から？
戦争中だったし、優秀な人材はそちらに取られていなかったのかな。

そのひとりが、おまえさんの言うウランマフランだったのだよ。
ほほう。

しかしなぁ……。思い出せなかったのは、彼が手の院臨時院長になってからしばらくして、突然消えたからなのだ。

突然の失踪？
なんでだろう。

しかも消える前に人形を使って、ウィンダスの民から、彼に関する記憶をきれいさっぱり消してしまったのだ。まったく、そういう術は禁止されていると……

ウィンダス民全員の！？
すごいな。

コルモル校長先生！
コルモル校長先生！

おお、懐かしい！イルディゴルディとルクスス！？

ルクスス、フェ・インから戻ってきたんだ。

その冒険者から、詳しいことをお聞きになりましたか？今、鼻の院が調べている巨大なクリスタルの近くに、ウランマフランが現れているそうなんです。
しかもアイツ、おかしなことをしているんだ。魔法人形で幻影を操って、巨大なクリスタルの中に、何度も冒険者を送り込んでいる。

まてまて！ワシはやっとさっき、ウランマフランのことを思い出したところなのだ。

あれ？ウランマフランはウィンダス民全員の自分に関する記憶を消したって言ってたのに、イルディゴルディもルクススも、これ、覚えてるよね？
どうしてだろう。

えーと、しかし、なんだ？巨大なクリスタル？……とか言っておったな。その中にはいったい、なにがいるというんだ？
「大いなるもの」です。昔、満月の晩にサルタバルタに現れたという「大いなる獣」に似たもののようです。
「大いなるもの」本体は眠ってるようなんだが、鼻の院が作った「音叉」を使って眠りに近づくと、ものすごく強い力で戦いを挑んでくるんだ。

ほほう。そりゃ面白い。それで、その挑戦に勝つと……？

それはよくわからない。なにかが起きるようなんだが、オレはなにも感じなくて……。
ふぅむ。なにやら怪しい怪しい。イルディゴルディ、ウランマフランは冒険者を人形で操ってるとそう言っとったな？

ああ。でも、どうしてそんなことをしているか、さっぱりわからない。話をしたくても、アイツはオレから逃げてしまうんだ。
ふぅむふぅむ……。

……よし！やはり自分の生徒は、最後まで面倒を見なければならんな！

さすが生徒には優しい校長先生！

まずは、あの代の卒業生にウランマフランが現れたことを伝えよう。忘れてるようなら、くすぐりの刑だ！

恐ろしい…刑だ…。

懐かしいなぁ。確か、あの口うるさいフエペペは耳の院に進んだよな？

それと……、やる気のないフラックノラックは……目の院だったっけ？
ええ、そうよ。あと、熱狂的なサンニパボンニは、希望どおり、口の院に進んだわ。

ああ～。アイツは、シャントット院長……今はシャントット博士か？とにかく、彼女のことを崇拝してたからなぁ。

えっ、信者？
大丈夫なんだろうか。まともな人なんだろうか…？

……よーしよし。そして、この役目は、そこの冒険者！おまえさんに任せよう。今言った3人に会って、ウランマフランの話をするのだ。彼らは、ウランマフランのことを覚えているはず。
はーい。

覚えているはず？
ウランマフランの同期だけ、彼の事を覚えてる？

それで、ルクススとイルディゴルディには、別の任務を与える。ちょっとこっちへ来なさい。
はい、校長先生！
ああ、校長先生！

んじゃ、行ってくるかぁ。