誰そ彼そ 其の壱

心の内から、青い力がこみあげる……!

白タルの散歩道

カーバンクル 助けて……。

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りぃ えっ…カー君!?

ど、ど、どうしたら!?

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とりあえずコルモルらしい。

コルモル おっ、おまえさん。鼻の院の研究員の話だと、どこかの研究員のところで事件があったそうだぞ。ウランマフランかもしれん。急いで行ってみてくれ。頼むぞ~!
りぃ どこか教えてよ!!

マウラで召喚獣クエストのタルタルRipapa(I-9)から「雷の振子」をもらう

ありがとうございます。用語辞典

白タルの散歩道

Ripapa ……あうううう……。大変なことが起こったのです。わたしたちの前で、冒険者がパッタリ倒れて目が覚めないのです。
りぃ えっ!?

Ripapa その人が倒れたとき、青く光ったかわいらしいものが、北の方へ飛び立っていきました。

間違いなくカー君だな?

白タルの散歩道

Ripapa 冒険者が倒れたのは、あの青く光るもののせいでしょうか?あれが噂にきく「カーバンクル」というものでしょうか?
りぃ たぶん、そうだね。

Ripapa これをお持ちください。ここから北……ボヤーダ樹には巨大なクリスタルがあります。もしかすると、そこに原因が……?

雷の振子を手にいれた!

白タルの散歩道

ずずいと突入だー。

カーバンクル 助けて、りぃ……
りぃ えっ…

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あっ!

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りぃ カー君!!

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ウランマフラン ……こいつめ……、いつもいつも、私の邪魔をして……!

カー君、ウランマフランにしばかれてるの?

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りぃ こらーっ!
ウランマフラン なんだ?ほう、冒険者か。

なんじゃあの禍々しい玉は。

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ウランマフラン おまえからも、カーバンクルの力を感じるぞ……。

タルタルらしくない、相当厳しい顔つきしてるな!?

ウランマフラン さぁ、その力もよこすのだ!

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人形が!?

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りぃ のわーっ!

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ウェポン2体が出てきた。

よし、ヴァレンラールお願いします!

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開幕大天使キター!!

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ウランマフラン ほう、あれに勝つとは……強いな……。しかし、随分と体力も精神力も消耗しただろう。

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ウランマフラン さぁ、私の声を聞くのだ……!
りぃ う…むむ…?

イルディゴルディ やめろ!ウランマフラン!

はっ!?

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ウランマフラン ……イルディゴルディ、か。
イルディゴルディ なぜ、こんなことをするんだ!?手の院で、いったいなにがあったんだ!?

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イルディゴルディ おまえは、手の院院長になって昼も夜も一生懸命、働いていたじゃないか!?それなのに、みんなの記憶を消していくなんて理不尽な消え方をして……!

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ウランマフラン ……ハハハ、簡単なことだ。手の院にいる意味がなくなったから、手の院を出ただけのこと。記憶を消したのは、私のことを覚えていられると、自由に動けぬからだ。おまえのように、うるさく付きまとわれるからな。
イルディゴルディ ウランマフラン……。

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ウランマフラン 同窓のよしみで、いいことを教えてやろう。イルディゴルディ。

コルモルがイルディゴルディたちを庇ったのは流石に予想外だったんだろうね。

ウランマフラン 手の院院長の候補者として、私とおまえが選ばれた頃の話だ。おまえがそんな体になった魔法塔の闇牢のことは覚えているだろう……?

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ウランマフラン あの事故がなかったら、おまえが手の院院長になっていた、……そうは思わないか?イルディゴルディ。
イルディゴルディ そんなことはない。おまえだって知ってるだろう?オレは鼻の院の方が向いていたってこと。

人形使いと呼ばれるほど扱いに長けているウランマフランは手の院に適任よね。

ウランマフラン そうだ、私の方がおまえよりも手の院院長にふさわしい能力を持っていた。それをあの校長も、よくわかっていた。

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ウランマフラン しかし、奴はうすうす感じていた。私が手の院院長になるべきではないと。だからおまえも、手の院院長の候補に選んだわけだ……。
イルディゴルディ ……。

ウランマフラン 私は、障害を排除した。卒業研究でおまえと組み、ホルトト遺跡の闇牢の研究を持ちかけた。

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ウランマフラン そして、闇の札をなくして、おまえを閉じ込めたのだ。おまえの魔力がすっかり闇牢に吸われてしまうまで……。
イルディゴルディ ……!?

計画的だった、と?

イルディゴルディ しかし、あの牢の中に、おまえは確かにいた……。
ウランマフラン 私の能力を忘れたか?魔法人形に幻影の魔法をかけたのだ……。

なんたることたる!!

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イルディゴルディ ……あれは、幻影……幻影だったというのか……?
ウランマフラン ……ハハハ、そういうことだ。

闇牢の中にいたのは、イルディゴルディと、人形。
ウランマフランは闇牢に入っていないから、魔力を奪われることもなかった、と。

大体こういう時のタルタルって、「そんなつもりはなかったのに、失敗しちゃったんだよ~!」ってパターンなのに、そうではなく、強い意志を持っての行動…。
タルタルには珍しく、極悪非道だな!?

魔力も、闇牢に吸われずに堪えたわけではないから、サンニパボンニが予想した「大天才クラスのものすごい潜在能力」…そこまでではなさそうね。
ということは、あれだけ耐えてなお有り余る魔力を持ち続けているアジドマルジドが化け物だってことに。

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ウランマフラン 真実の味はどうだ?心が痛いだろう?苦しいだろう?
りぃ あんた…

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あっ!

ウランマフラン そうだ、全部、忘れてしまえばいい。私の声を聞くのだ。全部忘れることができるぞ。

イルディゴルディに術かけようとしてる!

りぃ イルディ…

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イルディゴルディ ……。

ああっ。

ウランマフラン さぁ、行こう。イルディゴルディ。巨大なクリスタルに眠る大いなる力を求めて……。おまえの武術があれば、効率よく力を集めることができるだろう……。
イルディゴルディ あ……あ……、そうだな……、ウランマフラン……。

白タルの散歩道

りぃ あーっ!行っちゃったぁ!!

こ、こりゃ大変だぞ!