りぃじゃないか。相変わらず、練習に励んでいるようだね。
限界クエ受けれるようになるまで上げてきましたっ!
ところであんた、偉大な踊り子の証ってやつを聞いたことがあるかい?祝福されし踊り子だけが、手にすることができるといわれている印さ。
なんなら持ってる。
いままで、あんたがダンスの学びを得た地……いくつか思いあたる場所があるだろう?そこを巡ってごらん。あんたの通ってきた道が正しければ、偉大な踊り子の証が手に入るかもしれないよ。もし手にいれたら、私に見せてみな。
偉大な踊り子の証を手にいれたって?見せてごらん。
ほい。
これはたしかに偉大な踊り子の証……。これを手にいれたってことはあんたも「輝く星の踊り子」の座を得るための挑戦権を手にしたってことだ。
輝く星の踊り子の挑戦権?
ライラがお母さんの劇団で手に入れた座だよね。
もしかしてお母さんに挑んで勝って授かったの!?
「輝く星の踊り子」というのは、真に祝福されし踊り子……舞踏団でただひとりの、花形をさす呼び名さ。
これであんたはブリリオート舞踏団の「輝く星の踊り子」になるための試練を受けられる。試練を課すのは、団長のこの私さ。まさか、こんな日が来るなんてねぇ。
最初は現代では不可能な課題を出して門前払いにしようとしてたのに。
武踊をルーツとするブリリオート流で真の実力を見るには、実際に手あわせするのが一番。だから手加減抜きで、私と闘ってもらうよ。
なるほど、だから演技で勝負とかじゃなくて戦闘で決めるんだ。
闘いの舞台は、「ク・ビアの闘技場」だ。いまから行くかい?
うん。
そうかい。じゃあ、闘技場に着いたら、その偉大な踊り子の証を使って中に入るんだ。いいね。
ワープしてくれるの助かる!
りぃ、よく来たね。私は以前、ここで母と闘って「輝く星の踊り子」の座を手にいれたんだ。
母は強かった。本気で闘ったけど、倒せる気がしなかった。実際、勝つことはできなかったしね。でも、試練の日を境に、母は「輝く星の踊り子」の座を私にゆずって引退したんだ。
「これで安心して後進の指導に専念できる」と言ってね。突然の引退に、周囲はびっくりしたもんだよ。あの日から10年……「クリークタンツ」を踊るのは久しぶりだけど、あんたに負ける私じゃないよ。
さぁ、あんたの「クリークタンツ」、私に見せておくれ!
「輝く星の踊り子」にふさわしいか器かどうか、見せてもらうよ!
私にはフェイスがいますからーーーー!!
りぃ、あんたの実力は充分にわかった。
「舞技は、心を救い、武技は、生命を救う」……あんたはそのダンスでたくさんの生命を救ってきたんだね。
深い言葉。
さぁ、これであんたは晴れてブリリオート舞踏団の「輝く星の踊り子」だ。……と言いたいところだけど、私は当時の母と違って、まだ現役バリバリだし「輝く星の踊り子」の座をゆずるつもりもないよ。
えっ!?
限界突破は?
ここに来る前から考えていたんだ。あんたが偉大な踊り子の証を手にしたことの、その意味をね。
その答えがいま、わかったよ。あんたはうちの舞踏団みたいなちっぽけな器におさまる踊り子じゃない。
あんたは、もっと大きな舞台の花形……そう、ヴァナ・ディールの「輝く星の踊り子」を目指すんだよ。いいね!
お、おおおおお。
スケールがとんでもなくでっかい!
頑張るよっ。