復活のステージ 其の弐

バレリアーノ やぁ、みなさん。お待たせしました!

ライラ ああ、待ったよ。もう10年もね。
バレリアーノ えっ?

ライラ バレリアーノ、今日はあんたに私を一座に入れなかったことを後悔させてやるよ!

バレリアーノ ライラ、君は……。

一方的な感情になっちゃってるなぁ。

ライラ りぃ、お客さんのダンスの好みは覚えたかい?
りぃ うん。

若いお客さんには「ワルツ」、年配のお客さんには「サンバ」、子供たちには「決めのジグ」ね。

ライラ よし。りぃ、あんたの実力ここで見せてやりな!

えーっと、向こうに子どもが2人いて多いからまずは決めのジグ。

ひとり来た。

んで、何でもいいなぁ。
サンバ。

一人減っちゃった!

ワルツ。

決めのジグ。

いやああ!
どんどん減っていくぅ!!!

ワルツ。

サンバ。

決めのジグ。

増えた!
増えてきたぞ!!

ワルツ。

サンバ。

来た!
全員来た!!!

圧勝でしょう。これ。

決めのジグ。

ワルツ。

2人減ってしまった…。

って、あれ?

どうして終わった瞬間向こう行くの!!?
赤いおじいさんも動いたけど大丈夫なのこれ!?

ダージャル Dahjal 座長、さっきから踊り子たちがわれわれのお客さんを横取りしていきますよ。

あっ!全員こっちにいる?
どこでどういう判定してるんだ??

いやでも、ミニゲーム1回で終わってよかったぁ。

バレリアーノ (ライラ、君はどうしてしまったんだ……)

バレリアーノ (これは私が夢見ていたステージではない……。私が……私が求めていたものは……)

あっ、過去ロンフォールの曲!

ライラ その笛の音は……!

ライラ まさか……

ライラ あのとき、メシューム湖のそばで笛を吹いていたのは……あんただったの!?

モコプサンコプ Mokop-Sankop あんた、座長の笛を聞いたことがあるんすか?
ライラ ああ……。

ライラ まだ小さいころ……水晶大戦のさなかだった。私は練習漬けの毎日に嫌気がさして、家出をしたんだ。

ライラ そのとき、湖のほとりでその笛の音を聴いたんだよ。私の身体は、その音色に導かれるように動きだした……

ライラ そして私は、忘れかけていた踊ることの楽しさを思いだしたんだ。今までダンスを続けることができたのは、その笛の音のおかげなんだよ。

バレリアーノ 君があのとき、私の笛の音に合わせて踊っていたのは知っているよ……。

ライラ なんだって……!?

バレリアーノ 湖畔で踊る君を見たんだ。とても素晴らしいダンスだった……。今日は、またあのときのように私の笛で君が踊ってくれればと思って来たんだ。

ライラ …………。

ライラ いまの私には無理だよ……。私はあんたに断られた日から、バレリアーノ一座に勝つことだけを目標にしてきたんだ。

ライラ いままで、あんたを見返すためだけに踊ってきたようなもんさ……。私に踊る資格なんかないよ……。
バレリアーノ そうだったのか。君を苦しめてしまってすまない……。

お客さんに全部見られてしまってるけどいいんかな。

バレリアーノ でもあのときは、周囲から期待されていた君を、一座に入れるわけにはいかなかったんだ。
ライラ え……?

バレリアーノ 君は周囲に大切に育てられ、ブリリオート流という名門を継ぐ立場にあった。そして栄えある「輝く星の踊り子」として、すでに大輪の華となる素質を開花させていた……

バレリアーノ それを手折って、自分だけのものにする権利は、私にはないと思ったんだ。

やっぱりそういう理由だよね。

バレリアーノ サーカスには、サーカスに似合ったダンスというものがある。それは君の持つ資質とは、違う種類のものだ。私は君のダンスが好きだった。だから君の成長を、遠くから見守っていたかったんだ。

ライラ ……それじゃあ、私に実力がなかったから断ったわけじゃなかったのね……。
バレリアーノ もちろんだよ。君は、誰もが認める天才踊り子じゃないか!

言葉足らずの勘違いにすれ違いで10年も。

バレリアーノ すまない、私がもう少しきちんと話していれば……。
ライラ ……ううん、いいの。あのときそう話されても……私、わからなかったと思うわ……。

確かにそうなのかもしれない。
これも必要な成長だったってことかぁ。

ライラ 私はただ一座に入ることしか考えてなかった。みんなにどんなに大切にされていたかも気づかずに……私、何もわかってなかった……。

バレリアーノ 恥じいる必要はないよ。現に君は、私の一座なんかより、もっとたくさんのお客さんを楽しませる舞踏団を作りあげたじゃないか!
ライラ バレリアーノ……。

バレリアーノ ライラ、さぁ、踊ってくれないか。君は本当のダンスの楽しさを知っているはずだ。

ライラ ……ええ!

お客さんも一安心しとる!

タッタッタターララ

タッタッタッター。

タラタッタッタターララ

タッタッタッター…

バレリアーノ 本当に、素晴らしいステージだった。またジュノに立ち寄ることがあったら、共演しよう。じゃあ、われわれは行くよ。

バレリアーノ ……?

どうした?

ライラ その石は……。

片割れが近くにないと光を失う石が両方光ってる。

バレリアーノ そうか……星くず石の片割れを持っていたのは君だったのか……。
ライラ そうだったのね。あなたもあのとき……

もう運命の2人なんだろうけど、どうこうなるわけじゃなくこのままの関係なんだろうな。

ライラ 私、ここでもういちど、最初から始めるわ。この石を持ち帰った日のように……。

バレリアーノ ああ。遠くから見守っているよ。

ライラ、憑き物が落ちたみたいでよかった。

ライラ りぃ、初舞台ご苦労だったね。あんたのダンス、なかなかのもんだったよ。
りぃ へへっ。

ライラ これも日ごろの特訓の成果だねぇ。がんばったご褒美に、これをやるよ。
りぃ やったぁ!

ライラ ……それにしても、ダンスを勝負の道具にするなんて、私はいままで何をやってきたのかね……。恥ずかしい話だけど、ダンスをあんなに心から楽しめたのは久しぶりさ。

ライラ またいつか、バレリアーノのそばで踊りたいな……。

本人に言おうよー!!

ダンサーカザクを手にいれた!

他の部位のAFも入手して、と。

踊り子完成!

可愛いんだけど、ヒラヒラ着慣れてないから違和感~~~!