占いでもいかがですか?冒険者の方ですから、お安くしますよ。ふふ。
はいはい、お願いしますよっと。
苦……か……渇…………力が…………
あれ!?
私倒れたんだけど!
しかも、牢屋の中?
貴様……身……起……いる現象……魂……投射されし……魔の力……躍動……
……肉体……耐えたとしても、心が耐えられず、悲鳴を発しているのだ。すなわち、器も限界がきているという証……。
ここは、喰らいし魔の力で外界より隔離された、私だけの領域。……心の衰弱は現実よりも顕著に現れる。起き上がることもできまい?
だからここに来た途端に倒れたのね。
というか、ラウバーンが作った領域?
そんなこともできるってこと…。
それほどになるまで、どれだけの魔を喰らったかが、知れようというもの……。……よかろう。貴様を資格あるモノと認識する。
前回は適性を欠いているって言われたけど、成長したってことかしら。
器が崩壊し、貴様自身がどうなろうが、私の知るところではない……。それが貴様の限界であったというだけのこと。
牢屋から出してくれた。
いや、そもそもどうして入っていたのか。
喰らいし魔の力が喚起する恐怖と魅惑を御す、強靭な精神。己が明日を捨ててでも目的を果たさんとする、断固たる覚悟……。その双方を備えたモノ。それが我ら青魔道士という存在なのだ。
もはや戻れぬ道と知れ。崩壊を待つか、敵の血肉の中をもがき続けるか。貴様に残された道はその2つのみ。
もっとこう、穏やかな選択は無いんですかね…?
聞け、りぃ。血肉にまみれた生を選ぶなら私は貴様に、進むべき道を示そう……。
「ナバゴ処刑場」へ赴き、皇国軍が手を焼いている漆黒の不定形の魔物、フランを殲滅せよ。
皇国軍が倒せないから回ってきた仕事なだけでは!?
なに我ら青魔道士ならば容易いこと。……いまの貴様には荷が重いだろうがな。
けちょんけちょんにやっつけてやんよ!
険しき道中、その痛苦に耐え、己が力のみで見事成し遂げてみせよ。
よいしょぉ!
占いでもいかがですか?冒険者の方ですから、お安くしますよ。ふふ。
ボストーニュ監獄みたいだよね。ここ。
(マップ使いまわしと思うけど)
……任務遂行、ご苦労。皇国軍より殲滅確認の報、先ほど受信した。貴様の青魔道士としての活躍、見事といえよう。
その功績を称え、貴様に我ら不滅隊の象徴である蒼黒の戦衣「メガス装束」の着用を許可する。これは貴様の不滅隊への入隊をも意味する。おめでとう、りぃ。
ありがとうございます。
この書類に記された地へと赴き貴様に用意されたメガス装束を受け取るがいい。
あ、ここでくれないのね。
忘れるな。聖皇様を守護するのが、我らが使命……。それ以上でもそれ以下でもない。我ら青魔道士は、聖皇様の命によりその存在を許された「魔」だということを……。
聖皇…。
すごくヤバそうな感じするよなぁ。
どういう人なんだろう。
だいじなもの:不滅隊の封書を手にいれた!
なんやこれ!
ちゃんと宛先書いてよ!
はい、なんでしょう?
この封書を…。
ひゃひっ!?じっ……蛇王の刻印!!!
えっ?
ま、まさか。あなた、不滅隊の……方です?
うん。
さっき入隊したからね。
っきゃー!!すみません!ごめんなさい!許してください!先生、外出中で……あの、その……。依頼されたメガス装束は、まだ……
えっ、ちょ、落ち着いて…
わぁー!!
ぶっ倒れたー!!
これが一般の人の不滅隊に対する感情なのか!?
はぅ……私、こんなですし。行先はわかっていても、追えないんです……。先生、それがわかってて外出するから性質が悪くて。
一般よりも気が弱い方なのかな。
お客さんに謝るのいつも、私の役目なんです……はぅぅ。
苦労してるんだね…。
先生は?
……えっ?先生の行先はどこか、ですか?
あ、す、すみません。先生、仕事に煮詰まると、釣りに行くんです。行くというか、逃げるというか。問題なのは、海でも川でもなく、地底に……。
マニアックやな。
そう、ワジャーム樹林の地下。果てしなく広がる、あの「エジワ蘿洞」なんです。しかも地図なしに足を踏み入れた日には、もう。
…………。
あの、先生も戻ったらすぐに製作に取りかかると思いますので……。すみません、どうかいましばらくお待ちを。本当に……ごめんなさい、です。
捜しに行かないといけないのか~。
ここにいるのね。
??? : …………。
えっ!?
釣りじゃなくて、入水してるよ!?
ちょいちょい。
??? : ぅ……。
??? : …………。
気づいてない?
ちょいちょいちょい。
??? : ぅ……ぃ……。
うい?
どうしたのかなこの人…。
もしもーし!大丈夫ですかー!?
??? : …………。
??? : もうっ、うるさいっ!!なんだというのだっ、君は!?
おおっ!?
??? : はぁぁぁ。もう少しでエジワと同調できたというのに……。君のせいで、苦労も水の泡じゃないか!この責任、どうとるつもりだね!ええっ!?
エジワと同調?
すごい人なの?
やばい人なの?
えーっと、先生で間違いないですか…?
「先生」?なぜ君に先生と呼ばれなくてはいかんのだ?私の名は、クシュディールだ!
不滅隊の依頼でね。
なに?依頼?不滅隊?……メガス……。
…………。
いやいやいや。その手には乗らんよ。君はアレだね?麗しのラスーヤ君に私のことを捜すように頼まれた巷で話題の冒険者というものだね?
依頼者の名を出して、私を連れ戻す作戦だったのだろう。ふふふ。残念だがそうはいかない。
過去にそういうことがあったんだろうか。
エジワとの同調はだね。私のインスピレーションをさらに掻き立て……
話がよそに行ってしまう。
ちょいちょい。
なんだね?ここから話が盛り上がるというのに……。黙って聞くこともできないのかね?
これ見て。
ん?書類?ラスーヤ君の恋文でも持ってきたのか。仕方のない娘だ。そんなにまで私のことを……
ラスーヤのこと好きなのかしら。
…………。
…………。よーーーし、材料の調達は無事終了。早速、街に戻るとしよう!
不滅隊の封書の効果絶大!!
ああ、君。私は先に戻るが、こうみえて忙しい身でね。あまり待たせないように頼むよ。
えぇ…?
では、また会おう!
呪符デジョンで帰っていったー!
めちゃくちゃ焦ってるやん!
あ!あなたは。先生、先ほどお戻りになられ……、あ。
ああ、きたかね。あの書類にあった君に渡す品だがね。運がよいことに、すでに完成していたよ。
あっれ、着替えてる。
さすがに街中であの服ではなかったのか。
メガスチャルク。メガス装束の中で標準クラスの性能だな。ふぅ。つまり君は、入隊を許可されたばかりの新人……というわけだ。
ふむふむ、そうなのね。
やれやれ。私としたことが、久々に蛇王の刻印をみて冷静さを欠いてしまった。おかげで頭のほうはすっきりしたがね。
蛇王の刻印、あまり良くない印象なのかな。
さぁ、これで依頼品は無事、君のものとなったわけだ。ここへの用事も済んだろう?それでは、ごきげんよう!
あまり関わりたくなさそうな感じ?
聖皇…不滅隊…皇国軍……何度も何度も攻めてくる蛮族…敵対するコルセア…。
市民は結構国に不満持ってそうだな。
ここら辺はミッションで、か。
メガスチャルクを手にいれた!