ここだって。
メシューム湖か……。川の源流になっているようだね……。ここなら、鏡の修復ができるんじゃないかな?りぃ。
うん。
パロメッタちゃん、あなたはどう?何か感じたりしない?
うーん……。……よくわからない。ごめんなさい。
そう……。
試してみる価値はあるんじゃないかな?
そうね。冥闇の鏡も持ってきたし、宵のみずかねもあるわ。やってみましょう。
大丈夫かい……?
平気よ。まかせて!
我らが偉大なる神よ。光を遮りて、時を作りし神よ。
黒き神の事かな。
願わくば影が陽を遮るように……夜が月を導くように……。
おおっ!?
小さき闇を砕きし狭間の光を打ち払いて再び我らがもとに戻したまへ……。
お父さんの鏡だ……。
??? : ……ご苦労だったな。
えっ!?
これは…パロメッタをエルディーム古墳に行かせた怪しい人!!
パロメッタ……!
きゃああああぁっ!!!
ああっ!!
ブラインっぽい何かの魔法を…!
ハーハッハッハッハ!!!これだっ……!これこそが……!フハハハハハッ……!
えっ、
あぢぃーー!!
まさに、この力っ……!!!
なにこれ、鏡の力使ってるの!?
フハハハハハハハハッ!!!
……?
ヤーガウミガが謎の発光してる!
!!!!!
謎の光がヤーガウミガを守って、反撃までしてる?
……ばかな!その光は……。
えっ、なんかがっかりして帰っていった。
地面が光ったから、鏡は置いて行った?
……今の光は?
光もだけど、あいつなんなの。
!!!そうだ!パロメッタはだいじょうぶ!?
……わからないわ。外傷は無いみたいだけど……。
そう……。まさか、こんなことになるなんて思わなかった……。
……あの男。まるで修復するのを待っていたかのように現れたわね……。しかも、鏡の力を使おうとするなんて……。
実際そうなんだろうなぁ。
とりあえず、パロメッタは、わたしがジュノへ連れてくわね。早く医者にみせたほうがいいわ。
うん。お願いするよ……。
またモンブロー先生の所に大変な症状の患者がひとり。
りぃ。さっきのヤーガウミガの力はなんだったのかしら……。……あの光、ただごとじゃないもの。あなたもそう感じたのではなくて?
ただごとじゃなかったねぇ。
ヤーガウミガを守っていた…。
それか、冥闇の鏡の力に反応した?
ヤーガウミガが何らかの守護を受けているというより、持っている鏡の力。って考えるのが順当かな。
ヤーガウミガの鏡、白い方の鏡じゃないのかな?
……きっとあの男は、また鏡を奪いにくるに違いないわ。
そのときは、あなたたちだけが頼りよ。ヤーガウミガのこと頼むわね。あなたの大切な仲間なんだから……。
うん。
パロメッタ……。ただ眠っているだけとは、とても思えない……。
嫌な予感がするわ。