修道士ヴィルナージュより、話は聞いています。ムバルポロスには、共通語を話す者がいるとか……。しかも、その者はあなたを助けてくれたそうですね。
うん。
その者に尋ねれば、ムバルポロスがなぜあの場所に現れたのか、これからなにをしようとしているのか、教えてくれるかもしれません。
その者を探し出し、ムバルポロスでなにが起きているのか、その詳細を聞き出してください。
アヤメの頼みなら仕方ないなぁ。
ん?
おまえのせい。
おまえのせい。
マグワート、喜ぶ、言った、おまえ。
ムーリシュアイドル、バカ売れ、言った、おまえ。
おまえのせい。
おまえのせい。
エンゼルスキン、欲しがる、言った、おまえ。
ミザレオのにんにく、売れない、言った、おまえ。
なんか、ゴブリンが言い合いしながらこっち来てる。
……。
……。
見つかった。
そうだ、こいつのせい、言おう。
そうだ、こいつのせい、言おう。
え?
ジュノ、帰って、言おう。
ジュノ、帰って、言おう。
おぉーい!?
なんか分からんけど濡れ衣着せられる!?
助けて用語辞典先生!
ミザレオのにんにくをジュノ下層のMuckvixに渡す
ありがとうございます!
ユグホトとかでも祈祷師のニンニク落とすし、オークってニンニクが好きなのかな。
はて、ミザレオのにんにく?冒険者になにか頼んだ覚えはないのじゃが……。
マック爺。今、戻った。
マック爺。交渉、失敗した。
モブリン、ミザレオのにんにく、欲しがってた。
俺たち、ミザレオのにんにく、持っていった。
でも、タルタルの冒険者、ミザレオのにんにく、盗んだ。
タルタルの冒険者、交渉、失敗させた。
ええー!?
その冒険者というのは、この冒険者のことではないか?
!
!
気づいてなかったんかい!
ミザレオのにんにくなら、この冒険者が持ってきてくれたぞ。これをもって、もう一度いくといい。
あんまり気にしてないみたいだし、よくあることなのかな…。
お前さんには、ミザレオのにんにくの代金を渡しておこう。わざわざありがとうよ。
それあげるから…
……ン?なんじゃ?一緒に、ムバルポロスに連れていってほしいじゃと?ムバルポロスのことを詳しく知りたいのじゃと?
うん。
……なるほど。たしかに、わしたちも今のムバルポロスのことはよくわからん。およそ100年前に一度、ムバルポロスがあの辺りに現れたときは、まだ話が通じたと言われとる。
100年も会ってないんだ?
まぁ、そりゃそうか。どこに行ったか分からないんじゃね。
じゃが、モブリンたちは人と関わりを持ち、自分たちが男神プロマシアの子であると目覚めてしまったのじゃ。
目覚めた?
アルタナから人間が生まれ、プロマシアが獣人を生んだ。って伝承を聞いて信じたのか。
だからモブリンたちは、20年前の大戦で、闇の王の軍勢に組しなんだ。当時まだ地底にあったムバルポロスより来たモブリンの使者は、闇の王にこう言って、八つ裂きにされたということじゃ。
ひぇ。八つ裂き…。
「獣人の王は、男神プロマシア以外にはおらず、男神プロマシアの証を持たない闇の王は偽者だ」と。
なるほどそういう理由で獣人軍に入らなかったのか。
納得。
それから、モブリンたちは、他の獣人にも受け入れられぬ存在になってしまった。男神プロマシアを信仰しすぎて、そのようなことになったのだ。
なるほど…。
でも……、このまま、バストゥーク、襲うかも!
襲うかも!
なんと……。ううむ、確かにな。しかし、短気な彼らがまだ動かずにいるということは、なにかあるのかもしれんぞ。
そうか、それを探るならば、たしかにお前さんも行ったほうがよかろうな。
でも、ムバルポロス奥、とても、強い、怒った、モブリン、ばっか。
人間、連れてく、俺たち、怒られ、打たれ、スープ、なる。
スープ!!
その通りだ。わしらが手を貸さねば、奥へは進めん。しかし、いったい、どうすればいいだろうな。
モブリン、言葉、不得意。言い合い、不得意。ゴブリン、同じ。おまえたち冒険者、同じ。
ん?新しいゴブリンが。
みんな同じ見た目だから分からん!
でもオラ、知ってる。ポルアールから、聞いたことある。
ポルアール…聞き覚えが。
あ、シーフAFで出てきたギャンブル狂のヤバい人だ!!!
スニグニクスはあの時助けてくれたゴブリンね。
言葉、得意。言い合い、得意。そんな人、「策士」、言う。
ふむ。
策士、カザム、いる。真っ赤な人、真っ赤な嘘、言う。
カザムの真っ赤な策士…どう考えてもマグリフォンですね!?
ありゃあ策士じゃなくて詐欺師だよッ。
会えばきっと、知恵、貸してくれる。お願いの、手紙、書いた。マック爺、共通語に、直してくれ。
だいじなもの:マック爺からの手紙を手にいれた!
やぁ、美しい人じゃないか!どうだい、新しい冒険を楽しんでいるかい?
ブログには書いていないけど、マグリフォンの連続クエストはクリア済み。
おお、今日はあなたの方から素敵なお話を持ってきてくれたようだね!ジュノのゴブリンからの手紙か。どれどれ……
なんということ!これはまた、悲しい話じゃないか!
悲しかったかな。
モブリンという氏族は、神を強く信仰するがゆえに、他の獣人も人も憎まざるをえず……それがために、地底の底でひとり孤立しているというんだね!?
だいぶん誇張してないかい?
……ああ、その気持ちはすごくわかるよ。私もまた、困難ながら崇高かつ重大な使命をこなすために孤独を余儀なくされる者……。
そうだったっけ…?
道行く人に想いを説くには、人の生は短く、人の世に問を投げるに、流れは速い。それでも、モブリンたちは語りかけようとした。人に、そして獣人に、彼らの世界に。
感じ入った!このマグリフォン、モブリンと人の掛け橋のために一肌、脱がせていただこう。
たすかる。
しかし……私がこれからお教えしようという計画は、とても繊細かつ大胆で、目くるめくほどの幸運が必要だ……。
もっと確実性のある作戦を頼みたい。
私が持っているこの幸運の壷が、あなたには必要不可欠だと思う。
えぇ!?
これは目くるめく幸運をもたらすもの。あなたと私が奇跡の出会いを果たしたのは、すべてこれがあったがため。さぁ、今回は10000ギルでどうだろうか!お買い得な商品だよ!?
詐欺師め!!!
仕方ないから1万ギル渡すよ。
なんと、目くるめく幸運!では、幸運の壷をお渡ししよう!これで目くるめく幸運は、あなたのものだ!あなたの望みは自在にかなうことだろう。
こんちくしょう。
……それとこの手紙に、私が考えたある作戦をしたためておいた。マック爺とやらに、この手紙を渡すといい。
はっはっは!ではあなたに、目くるめく幸運を!
だいじなもの:幸運の壷を手にいれた!
だいじなもの:マグリフォンからの手紙を手にいれた!
お前さん、策士とかいう者より、手紙を預かってきたのじゃな?
あれは詐欺師なんよ。
ふむふむ。なるほど、そういう方法を取ると良いのか。お持ちになったそのツボ、スニグニクスに一度、渡しますぞ。
ちゃんと用途のある壺だったんだ。
スニグニクス、ほら、このツボに用意をしてくるのじゃ。
わかった。
ポーンピクスとスタフスティクスは、先にムバルポロスに行って様子を見なさい。
お前さんは、スニグニクスが用意を整えたツボを持って、それを追いかけてくれ。
うん。
この人間の計画だと、お前さんは、ゴブリンが変そうしている姿だと言いはるといいそうじゃ。
えぇ!?
モブリンたちは、地上のことをよく知らぬ。ゴブリンがそういう魔法を発明したと言っても、嘘だとわからない。
あー、なるほど。
…大丈夫なのかな。
すぐ、集まった。ツボ、いっぱい、なった。
そのツボにはゴブリンのにおいがするものを詰めた。絶対に、ふたを開けてはダメじゃ。気をつけて行くがいい。
何が入ってるの…。
だいじなもの:ゴブリン臭い幸運の壷を手にいれた!