冥途の紋 其の参

オーディン 奇しき縁に惑わされ俗界に遊びて幾星霜……冥府に在りき我が騎士の亡魂の欠片を感じたが……

オーディン 汝もまた、奇しき縁に縛られしモノなりや。これは愉快。醜の強兵、その存在たるや余に久方の光と喜悦を与えり……

私も縁に縛られてんの…?

オーディン 汝が望み、永遠の覇道か?絶対なる叡智か?無限の富か?……或いは、修羅の道か?

Odin Primeが出てきた。

オーディン 望みは勝利の先にこそ在り。
Odin Prime : …………。

オーディン ……戯れである。汝が望み、どれほどの強き想い事か見せてもらおうぞ。

よっし、倒しに行くぞー。

そーれっ。

オーディン 見事なり。目出度き余興ぞ。

めっちゃ弱かった。

オーディン 汝が望み、存念を申すがよい。
りぃ ルザフ返して。

オーディン 我が騎士の任解けと?

オーディン 笑止。汝には過ぎたる望みなり。

ダメなの?
冥界で仕事でもしてんのかしら。

オーディン ……されど汝が力小さからねば、ここに褒美を遣わさん。

えー、この中から選ぶの?
オーディンと契約でいいや。

オーディン よかろう。余が力の一端、汝に貸し与えん。
りぃ ありがと。

オーディン 汝が心、満たされぬか?
りぃ うむ。

オーディン 叶えども……底の見えぬが人の欲。生ある限り、欲望は果てぬ。

オーディン いずれまた相見えようぞ。

帰っていった。

オーディンを召喚できるようになった!

ナシュメラ りぃ、よくぞ無事に戻りました。では、ハザルム試験場最深部の調査報告をお聞きしましょう。

ガッサド なんと……。冥路の騎士、オーディンが……。噂は本当だったということか……。

ガッサド 陛下。やはり、かの時空の歪このままではならぬと存じます。
ナシュメラ ええ……。わらわも異存ありません。

ガッサド しかし、現時点で歪を完全に閉じる手立てはありません。
ナシュメラ では、やはり試験場の封印の強化を……

人間がいくら封印しても、大いなるものの前には無力じゃないかなぁ。と思うけどもね。

ガッサド いえ、かつての封印は脅威に蓋をし、目を背けるも同然。今すでに冥路の騎士は歪から姿を現した。我々はこの事実を受け入れねばなりません。

ガッサド そして……真なる脅威を封じるための手法の模索こそ、今の皇国がすべきことではないかと……。
ナシュメラ ……続けてください。

ガッサド 我々も総力を挙げて研究に取り組む意向ですが、いかんせんかの歪に関しての情報が不足しております。よってここに、ハザルム試験場における時空の歪の定期的な観測許可を頂きたく存じます。

ガッサド そして、おそらくこの件を任せられるのは……

ですよねー!

ナシュメラ ……りぃ。わらわの無二の腹心よ。

傭兵から腹心になった!!

ナシュメラ そなたの力、今一度皇国に貸してはいただけませんか?
りぃ もちろん。

ナシュメラ ありがとう。そなたこそアトルガンの守護者です……。

アヴゼン きイタゾ!おーでぃんガあらわレタ、トナ!
メネジン ……しかし、さすがりぃだ。きっと無事だと信じていた。

あれ、そういえばさっきいなかったわね。

メネジン それで、あやつ……ルザフについては何か掴めたのか?
りぃ ダメだって言われたよ。

メネジン そうか……。解放は叶わなかったか。だが、オーディンに説いてくれたこと、感謝する。
アヴゼン めねじんヨ……。ヤハリ、るざふハ……

メネジン ……少しずつだが確実に変わってきているのだ。人も、国も……。

メネジン 決して動かぬように見えるものも、いつかは何か変わるかもしれん……。諦めねば、そう、いつかは……。
アヴゼン ……ウム。ソウダナ。

つまりOKと言われるまで何度でも行けという事ですね…?

アヴゼン りぃヨ!オまえダケガ、たよりナノダ!たのンダゾ!