勃発、ミスラ大戦 其の参

デア・プランドレ え?なに?レコさまがお腹をすかして倒れてる??

デア・プランドレ た、大変だ!すぐになにか持っていかないと……
ロマー・ミーゴ こら!デア!持ち場を離れる気かい!?

デア・プランドレ あうううぅぅ……。

りぃ あのね…。
ロマー・ミーゴ ……ん?なに、レコが?

ロマー・ミーゴ 仕方ないねえ。りぃ。なにかうまいもんを持ってっておあげ。
デア・プランドレ お頭、優しい……。

ロマー・ミーゴ だろ? ……い、いや、勘違いするんじゃないよ!あれでも、命の恩人ではあるからね。

あんな助けられかたしたら気になっちゃうよね。

ロマー・ミーゴ ……とはいえ、なにがいいかねえ。本国の連中は、舌が肥えてるって噂だからここで、田舎者となめられてもシャクだし……。

ガ・ナボ大王国ってご飯おいしいのか~。

ロマー・ミーゴ ミーゴ風海の幸串焼があれば分けてあげたいところだけど、生憎いま材料を切らしてて……

ロマー・ミーゴ そうだ!森ブナなら、ミスラ料理の定番食材だし、外すことはないだろうさ。他には……

デア・プランドレ はい、お頭!傭兵の中には食いしん坊が多いです!リサーチしてみるのも手かもしれません!
ロマー・ミーゴ そうだね、りぃ。同僚たちに聞いてみな。なにかいい案があるかもしれないよ。

Tohs Jhannih ええ?ガ・ナボから来た、あの王子にプレゼントする食べ物~?それなら、断然グリーディだね~!焼いた時のあの香ばしいかおりといったら!あ~、ヨダレでてきた。

Chioh Remhrll ガ・ナボ出身だろうがカザム出身だろうが、あたいらミスラの好物はサイレドンの黒焼き!これしかないね!

黒焼きってめちゃくちゃ焼いてんのかな。

Chioh Remhrll ただ、こっちの大陸ではとんと見かけないんだよねぇ。輸入もんは高いしさぁ……。あの甘美な香りがあたいらの心をかき乱すのよ……ああ、あの至福のひと時、思い出すわぁ……。

Kleh Engyumoh ん?ガ・ナボからの客人をおもてなしするご馳走だって?う~ん、そうだねえ。ピピラなんて、どう?あそこじゃ、採れないらしいから。新鮮なのを、頭からがぶり!いまなら、脂がのっててすっごーく、んまいしね!

ピピラってオルジリア大陸にはいないのね。

森ブナと、グリーディと、サイレドンの黒焼きと、ピピラね。
全部持って行けばいいのかな。

えーっと、
/itemsearch 各種

サイレドンの黒焼きは次のストレージに存在します。
モグサッチェル

何故かサイレドンの黒焼きだけ持ってたわ。
他は釣りに行くかー。

森ブナを手にいれた!

ピピラを手にいれた!

グリーディを手にいれた!

よーし、揃ったぞ。

まずは一番おいしいらしいサイレドンの黒焼きを渡してみようかな。

レコ・ハボッカ ……あああぁ力が出ないよ~……

ええ…?
ズルズルと降りてきたぞ…?

レコ・ハボッカ ああ、りぃ!きみを信じてたよ……。

りぃの体からサイレドンの黒焼きの匂いが漂っている……

目が輝いた!!

レコ・ハボッカはまっしぐらだ!

えええええええ

レコ・ハボッカ (くんくんくんくん……)

レコ・ハボッカ ……そ、それは!!……まさか、サイレドンの黒焼き!?

レコ・ハボッカは涎を垂らしている……

りぃ あ、あげるよ。

りぃ ひいいいいい!?

貪り食ってるぅ。

レコ・ハボッカ ああ、美味しかった!ありがとう、りぃ。

く、クールにキメていらっしゃる…。

レコ・ハボッカ ……ねえ、りぃ。時間あるかな?おかげで元気も出たし、散歩でもしない?
りぃ いいよ。

質問するのね。

りぃ ウィンダス軍、どんな感じ?
レコ・ハボッカ うん……僕たちウィンダス軍は、先の戦いで壊滅的な打撃を受けてしまった。正規軍の戦闘魔導団はもちろん、ミスラ傭兵団もボロボロ。我が軍は満身創痍といっても過言ではないくらいさ。

レコ・ハボッカ 軍師としては、新兵の補充、新士官の養成を含む各隊の再編制を急ピッチで進めなくてはね。

新兵の補充って、どこから?
またガ・ナボに頼むのかしら。
ゾンパジッパのカーディアン?

レコ・ハボッカ そう、どんなに傷つこうとどれだけ血を流そうと……決して僕らは立ち上がるのをやめてはいけないんだ。なぜだか、わかるかい?それは即ち、このヴァナ・ディールの終わりを意味するからさ。

りぃ 水晶大戦については?
レコ・ハボッカ この泥沼の戦争は「闇の王」と称するたったひとりの男によって始められた。そいつは人間世界の壊滅を標榜しているという……でも、なんのために?野望?羨望?それとも絶望?闇の王とは、いったい何者なんだろう?

レコ・ハボッカ りぃはなにか知ってる……わけないか。

まるっと全部知ってるんだなぁ。

レコ・ハボッカ ねえ、りぃ。この悲惨な戦いの果てにいったい、僕らはなにを得るのだろうね?時々、僕はなんとも言えない気分になるんだ……。

得たもの…は、なんだろう。
ヴァナ・ディールの存続と、一旦戦争が無くなった状態?

レコ・ハボッカ そうだ、りぃはなにか、僕に聞きたいこととかないの?だって、ほら。僕ら友達なんだし。お互いに知り合えばいまより、もっと仲良くなれるだろう?

りぃ レコはどこから来たの?
レコ・ハボッカ うん、悪くない質問だ。僕は、同胞がよく「本国」と呼んでるガ・ナボ大王国の首都で生まれたんだ。

レコ・ハボッカ ガ・ナボは、ここミンダルシア大陸から南洋を渡ったはるか南方。オルジリア大陸と周辺の島々を領する、大国だよ。麗しき女王が勇ましき民を治める、美しき国……

レコ・ハボッカ なぁんてね。受け売りだよ。実は僕、小さい頃に本国を離れて、各地を転々としてたから、詳しくは知らないんだよね。
りぃ そうなんだ?

レコ・ハボッカ おっと、このことは他の人には内緒だよ?いろいろ秘密の方がミステリアスだし、なにかと都合がいいからね。
りぃ お、おう。

りぃ 暑そうな服着てるけどどうして?
レコ・ハボッカ ははは。気になる?この気候で、このジャケットだもんね。

レコ・ハボッカ でもね、このファッションは南方の本国の最新のトレンドなんだよ!
りぃ そうなんだ。

…えっ、南国でそれは暑くない??

レコ・ハボッカ なーんてね。冗談、冗談。本国の人が、どんな服着てたかなんて、もうすっかり忘れちゃったよ。

ええー!

レコ・ハボッカ 僕はいろんなところを転々と移り暮らしてきたからね。西のウルブカ、東のエラジア、そして、雪と氷ばかりの北方のラゾア……。うん、特に北方暮らしは長かったな。だから、他の同胞みたいなその、なんていうか……軽装は苦手なんだ。

中の国の周り全部行ってる感じ?

好みの服を着たいのはもちろんそうなんだろうけど……もしかして傷とかあって隠したいとか、ある?

レコ・ハボッカ 多少、暑くてもこの格好の方が落ち着くんだよ。それに、ほら。きみだって興味を惹かれたでしょ?なにかと話題のきっかけにもなるんだ、これ。

レコ、全部秘密にするわけじゃないけど肝心なところははぐらかす感じね。

座るのね。

りぃ ロベルアクベルってどんな人なの?
レコ・ハボッカ え!?きみロベルアクベル元帥に興味あるの?う~ん……まあ、あのルックスだしね~。気になるのも仕方ないか……。

ルックスもまぁそうだけど、誰のために何のために戦ってるのか気になるなぁ。

レコ・ハボッカ うん、じゃあ大魔元帥について僕の知ってることを話そう。

レコ・ハボッカ ねえ、りぃは閣下をどう考えてる?クールで強いスーパーヒーロー?それとも、血も涙もない冷血漢?

うーん、信念のためにすべてを賭けられる人、かなぁ。

レコ・ハボッカ そうだな、たしかに彼は非情に見える時もある。でも……僕には、彼があえて汚れ仕事を請け負っているように思えるね。

レコ・ハボッカ なぜかって?僕は知ってるからさ。彼は彼なりのひとつの正義のために戦っていることを……

それが知りたい。

レコ・ハボッカ ただ、その正義のためには手段をまったく選ばないんだ。どんなに、己が手を血に染めようともね……

レコ・ハボッカ でも、考えてもみてよ。国家ってやつには、そうした役者が必要だろ?まして、この戦乱の世ではね。
りぃ そうだねぇ。

レコ・ハボッカ だから、僕は元帥に協力してるのさ。彼の、あのやり方が好きなんだ。

さっきからレコの周りを蝶々が飛んでるな?

りぃ レコのことは?
レコ・ハボッカ ふふん。うれしいね~、そうこなくっちゃ!

レコ・ハボッカ で、僕のなにについて知りたい?ママン?持ち歌?初キッス?それとも……

レコ・ハボッカ そうだ!僕がどうしてロベルアクベル閣下の軍師におさまっているのか、そのことを話そう。気になってただろう?
りぃ うん。

レコ・ハボッカ あのさ、りぃ。ぱっと見、僕ってどう?
りぃ どうって?

レコ・ハボッカ 優男に見える?でもね、僕って着痩せするタイプで、脱いだら、きっときみは驚いて……
りぃ えぇ…

レコ・ハボッカ なーんて、うそうそ。実際のところは、自分でいうのもなんだけど見た目どおり。すっごく弱いんだ。

でも、倒れてるロマーをチョコボ走らせながら抱え上げたくらいだから、からっきしってことでもないのでは?

レコ・ハボッカ もし、りぃと戦ったら3秒でのされちゃうよ。でも僕、すごい武器を持ってて、それは……この舌さ!

レコ・ハボッカ 知ってるかい?剣より舌は強いし、力は言葉に勝てないんだ。この舌先三寸で千里彼方の敵を討ち大国を滅ぼすことだってできる……

それは、確かに…。
そう考えるとおそろしいわね。

レコ・ハボッカ ……ふふふ。まあ、ね。こんな時代だしそんなふうに強がってないと生きていくのだって、大変なのさ。

レコ・ハボッカ 僕みたいな優男は、特にね!

レコ、とんでもない苦労して生きてきてそうだなぁ。

Ekal-Mikal ……レコさん!

Ekal-Mikal こんなところにおられたのですか!閣下がお召しです。
レコ・ハボッカ えー?閣下も無粋だなぁ。せっかく、このレディと和気あいあいと歓談中だったのに……。

和気あいあいという内容でもなかったような。

Ekal-Mikal 緊・急・の!作戦会議だそうです。天の塔へ急いでください!
レコ・ハボッカ わかったよ。行くよ、行く、行く!

レコ・ハボッカ あ、そうだ。りぃ、どう?一緒に行く?
りぃ 私も?

レコ・ハボッカ きみは先の防衛戦の陰の英雄だからね。誰も文句は言わないさ。それになにより、僕の親友だしね~。

友達から親友に格上げになってしまった。

レコ・ハボッカ あ、それからこれは、サイレドンの黒焼きのお礼。もちろん、受け取ってくれるよね?

ずっと蝶々がいる。
何か理由があるんだろうな。

レコ・ハボッカ さて、それじゃあ聖都に戻るとしよう。りぃ、水の区まで競争しようか?

レッドローズを12個手にいれた!

あ、赤いバラの花束!?
どうしろと!!

…ん?ちょっと待って。

サイレドンの黒焼きひとつでおなかいっぱいになったの?

森ブナとピピラとグリーディわざわざ釣ってきたのに無駄足だったじゃないですかー!!