ふむ、おまえもこのミッションを受けられるようになったか……
ミッションも3国目となると進行がサックサクだぜ。
詳しいことは、直々に大統領府で話を伺うように。まずはミスリル銃士隊のナジ殿に会えば、案内して頂けるはずだ。
はーい。
君か。話は聞いているぞ。他国への視察へ出るそうだな。
そうなんだ?
普段ならば用件を言い渡すだけだが、今回は、プレジデントと補佐官が直々にお会いになるそうだ。
なんでまた?
ここまでのミッションが君にとって大変だったかどうかはオレにはわからない……。
全然大変じゃなかったよ。
が、これからの使命は今までと全く違うものになることは確かだ。なんと言っても、サンドリア、ウィンダスの2国をまわるのだからな。
あー、それかぁ。
グスタベルグやコンシュタット高地に派遣されるのとは訳が違う。船に乗っての旅も経験することとなる。
ここがプレジデントのお部屋だ。そそうのないように。
(特にプレジデントは気難しい方だ。機嫌を損ねないようにしろよ。)
おっ、ありがとう。わかった。
よく来たね。君の最初のミッション以来かな?こちらが、カルスト大統領閣下だ。
やっぱり、神子さまやドラギーユ王家の面々に比べてめちゃくちゃ影が薄いよなぁ。
一般市民と顔だちも変わらないし、特徴も無…ヒゲか?
プレジデント、だ。私のことはそう呼ぶように。
え…?あっ、はい…。
いきなり威圧的。
ところでルシウス、最初のミッションとは?
ツェールン鉱山からの報告です。例の語り部の噂が……
ふん、鉱山区のガルカ共が……しかし報告者と君が直接会ったとは聞いていないぞ。
しかし閣下にそのようなことまで報告する必要はないかと……
プレジデント、だ。
……はい、プレジデント。報告をせず、申し訳ありません。
えぇ…?
呼ばれ方ってそんなにこだわるところ?
何か理由でもあるのかしら。
しかし、ルシウスの事ちょっと悪い人だったりしないのかなって疑っちゃったけど、謝らないといけないっぽいかも?
それでは早速おまえにミッションを言い渡す。
あっ、はい。
知っての通り、このヴァナ・ディールには、我がバストゥーク共和国の他に、サンドリア王国、ウィンダス連邦、ジュノ大公国、の3つの国が存在する。
そのうち、中立国であるジュノをのぞいた、サンドリアとウィンダスに行って来て欲しい。
バス、ウィンダスのドラゴン戦は見たから、今度はサンドリアが後かな。
順番はサンドリアからでもウィンダスからでもかまわない。紹介状を渡すので、各国の領事館にそれを持って行けば良い。何か質問は?
えっ、選択肢がいっぱい出てきた。
どれを選べば…?
一番上で良いか。
他国に行って何をするの?
それはその国の領事に会って聞け。別にスパイ行為をするわけではない。相手国に貢献するようなものが主だ。
スパイ行為じゃない…だと?
嘘だわ。
他に質問は?
さっきの質問が消えてる。
全部聞くパターンか!!
他国に派遣する理由は?
理由?表向きは友好的な貢献。本当の目的は他国の内実調査と、おまえのような人員の育成。
スパイじゃないか!!
他に質問は?
サンドリアへの行き方は?
サンドリアは同じクォン大陸の北だ。陸路で北へ歩いて行け。国の長に道案内をさせるな。後は自分で調べろ。
文句言いつつも教えてくれた。
他に質問は?
ウィンダスへの行き方は?
ウィンダスへは北西の港町、セルビナからマウラへの航路を使う。国の長に道案内をさせるな。後は自分で調べろ。
教えてくれるからさぁ。
他に質問は?
領事館ってどこ?
その国のガードに聞け。それでも冒険者か。
あっ、はい、すんません。
他に質問は?
なぜ大統領府に呼んだの?
部下は信用できん。重要な使命は自分で伝える。他に理由が必要か?
それだけ重要な仕事ってことだろうけど。
プレジデントってこんな人だったのかぁ。
他に質問は?
もうないです。
よろしい。それではルシウス、紹介状を渡してくれ。
これが紹介状だ。これをもって領事館に行くように。
以上だ。健闘を祈る。急いで旅支度をしろ。
だいじなもの:領事への紹介状を手にいれた!
はぁ~、なんだかなぁ。
お、終わったみたいだな。プレジデントに小言はもらったか?
貰ってはないけど…。
いまだに不思議なんだがな。あのプレジデントを推薦したのが、シド工房長だってのが……
え、そうなの?
おっと、オレが言ったのは内密に、だぞ。それじゃあ、頑張って来るように!
市民の評判が良くないの分かったなぁ。
でも、シドの推薦?
どんな理由があるんだろう。