二等傭兵のアサルト全部クリアしてきたよ。
あんた、新米にしては頑張って仕事をしてるようだネェ。
へっへ。
いい傾向だ。もっと頑張ったって構わないよ?それが……あたいの自慢の会社「サラヒム・センチネル」の売り上げにつながるんだ♪
けれどね……あんたたち傭兵が、頑張ってくれるのは喜ばしいことなんだけど……
歯切れが悪いな。
どうかしたのかな。
あたいね、なんだかこのところ……、不穏な空気ってのを感じてるの。
えっ!?
ある男に「闇」が迫っているとかなんとか言われて……。
闇王の音楽が流れてきたー!!!
えっ、そんなにやばい闇が!?
そいつのススメもあって、せめて「魔除け」ぐらいは作っておこうかと思ってるんだ……
魔除け?
そんなので事足りるの?
べ、別にあたいが怖いわけじゃないんだ。ほら、傭兵にはなにかと験を担ぐヤツも多いだろ?
怖いんですね。
なんだ、ちょっと可愛い所あるじゃない。
その男は、魔除けを作るにはインプの翼が2つほど必要だって言うのさ……
そんだけでいいの?
その人適当に言ってないかなぁ?
そういえば、アルザビに魔除け作るからインプの翼2個欲しいって人いたな。あの人から聞いたんだな。
だけど、あんたたちの管理で日々忙しくって、どうしたって1つまでしか集められなくってね。
確かにいつもここで書類見てるよね。
りぃ、あんた、あたいの代わりにインプの翼を持ってきておくれ。そしたら、りぃ。あんたの勤務評価をグンとアップしてあげてもいいんだよ。
勤務評価?
勤務評価がなにかって?……はじめに言わなかったかい?そういうことは、人事のアブクーバに聞きなってね。
アブクーバ!!
はっ、はいぃぃ!
来るのが早い!!
傭兵勤務評価の基準、第一条、第二条、第三条、暗誦用意ッ!!
第一条ッ!
社長の命令に絶対服従!
第二条ッ!
社長の頼みに親切対応!
第三条ッ!
社長の使いに早速出発!!
ハァ……ハァ…………い、以上でありますっ!
す、すごい…。
ってか基準が全部社長中心じゃないですか!
……わかったかい?
いやまぁ、内容は分かったけど、従うのはちょっとっていうか…ここは黙秘しておこう。
…。
おやおや……頭の中は、お留守なのかい?それとも居留守?あたいのモーニングスターで軽~くノックしたら、目を覚ましたりしてネェ?
ひぃ!
わっ、わかりましたでござる。
どんな雑用もいとわない素直な社員は、昇格するのも早いってもんさ。
頼んだよっ!
インプの翼…。
インプの翼は次のストレージに存在します。
モグサッチェル
やっぱり持ってたわ。
これは、インプの翼!さっそく持ってきてくれたのかい。これで、ようやく「魔除け」を作ってもらえるよ♪
嬉しそうで良かったけど、そんなに効果信じてるのかな。
!?……なんだい、その目は?
あたいはネェ、この世のものは、お金しか信じてないけどあの世のものには、ちょいと敏感なのさ……。
そっか、ミスラだものね。
街に住んでても衰えてないんだ。
ブルブルッ!考えただけで震えが…………お、覚えときな。これが傭兵ぶるいってやつさ……
え………?
さて……と。あんたは、あたいの頼みをやってのけたんだ。「一等傭兵」にしてやるよ。
やったぁ!
これからは一等傭兵らしく!もっともっと張り切って仕事をするんだよっ!
だいじなもの:山猫一等傭兵バッジを手にいれた!
「一等傭兵」に昇格した!