ここから入ってBFなのね。
うわぁ、いっぱいいる。
あれを倒せばいいのか。
そいやー!
あれ?3匹倒したところで中断…。
オイ、ていとくトヤラ!
…………。
コノふねハいま、ドコヘむカッテイル?
ドゥブッカ島だ。
ホーゥ♪
……分かったぞ。……ペリキアだな……?
ずぼしダナ!
……どんなところなのだ?
……聞いたことあるわ。昔、この近海で商船を襲ってた恐ろしい海賊……イフラマドのコルセアの根城だったって。
ヒエエ……つみモナイしょうせんヲ、ねらッテタノカ?
……アトルガンのな。
……だから、ある日嵐が起こって、イフラマドのコルセアはみんな海の底に沈んじゃったって。
……みなが……海に沈んだのでは……ない……。
…………?
……では、イフラマドのコルセアがいない今……ペリキアはどうなっておる?
マサカ、めいかいノ、ものドモノそうくつ……。
……亡霊コルセアの……?
ふっ……だったら、どうする?
……そ、それは……
たのシミダゾ!
そうね、楽しみよ!!
なぜだ?命を奪われるかもしれんぞ?
だって、だって……亡霊になったとはいえ、元は海賊さん。家族やお友だちがいる人間だったわけでしょう?
だから……寂しくて、悲しくて、会いたくて……。長いあいだ、ずーっと苦しんできたんじゃないかな……。
だから、反省してもう悪いことなんてしないと思うの。
それはちょっと楽観的すぎるかと…。
それに……
ソウソウ……
この船の人たち、とっても優しくしてくれたもの!
……さいしょハ、おそロシカッタケド、ナー。
……だが、兜の金具が軋んでいたら……油まで注してくれた……。
この船の人って、フォモル?
なるほど、優しい亡霊に接したからみんな悪さしないって思ったのね。
あいつらがそんなことを……。
アフマウとルザフだけじゃなくて、みんな仲良しになっちゃってるじゃないの。
!?
なんか、すごい音が鳴ってる。
…………。
提督?どうしたの?
黙れ!
……この音は、間違いない……この音はッ!
……そういえば、首をしめられたアプカルみたいな鳴き声がするな……。
アプカル、首絞められたらこんなすごい声出すの!?
声っていうより、複雑な形の空洞を風が抜けるような不協和音というか、冥界の音叉がいくつか鳴ってるみたいな音がするけど…。
忘れるものか……。いや、忘れることなど……できない……。
あの日の、涙……血……骨……すべて……。
ち?
……骨?
間違いない、……ラミアだ。あの音は、皇国軍がラミアを操るために用いる笛の音色だ。
ええっ。
……何を言うか。ラミアは、皇国の敵ぞ……?
ぬかせ。 200年前、俺たちコルセアの隠れ家を一掃しようと皇国軍がペリキアに送りこんだ兵器……
それが、合成獣ラミアだ。
そんなの嘘!!だって、皇都にまであいつらは攻めよせてきてるのよ!?
ハザルム試験場は200年前には稼働してたのね。
ふっ……。飼い犬に手を噛まれたってわけか。どんな汚い手をも使う皇国らしい失策だな……。
……皇国軍は、……アトルガンは、無敵だもの!ラミアなんて必要ない!そんなこと聖皇は命じないわ!
……いいだろう。見せてやる。ついてこい!
……あふまうヨ。どうするのだ?きっと、うそダゾ?
そうかもしれない。ううん、きっとそう……でも……。
……こんなとき、……丞相なら、きっとこう言うだろうな。
……己の目で確かめろ、と。