あ!
ん?
……ななななっ!んナナナナナっ……
な、なんだ!?
ナジャ社長っ!!りぃさんがっ!!!
そんなおばけ見たみたいに…。
……うるさいネェあたいは今、それどころじゃないよ。シッ、シッ……!
そっ、そんな!(ナジャ社長ってば、あんまりですー。)
だって、そうだろう?我が社創立以来、最大の大仕事が迫ってるんだ。それなりの装備を整えなきゃあ生き残れないよ!
は、はぁー。
それからっ、りぃ!あんた、戦いは終わった……そう、思ってないかい!?
終わったよー。
アレキサンダーもオーディンもいなくなったし。
アフマウはこれから大変すぎるだろうけど…。
そこが甘っちょろいってのさ!
ダンッ!
これから始まるのは、我が社の浮沈をかけた、ビジネス戦争なんだ!
ええー!?
なにせ、ここに本物の勅使が来られて……あたいは聖皇さまの戴冠式に列席者として正式にご招待されたんだからネェ♪
戴冠式?
もう戴冠してるのにまた?
一度宰相に実権剥奪されたから?
し・か・も!皇族貴族や軍高官のお歴々、それに諸外国の賓客と肩を並べて、ときたもんさ。
アブクーバ拍手してる。
ああ!夢が広がるじゃないか。そこでは、どんなビジネスチャンスがあたいの手に転がり込んでくるんだろう♪
確かにものすごいチャンスだ!
傭兵はぁ、行~くぅ~♪いくさ場ぁへ~♪っと……
そうそう……りぃ。その勅使さまが従者を1人同行するようにって、おっしゃったのさ。
さて、誰にしようかネェ。ロンジェルツ教官はアレで忙しいしアブクーバは……。
!!!!
ガッツポーズした。
留守番係だし……。
落ち込んだ。
なんてね、冗談さ。
冗談でもてあそばれちゃったアブクーバ…。
あたいはね、りぃ……勅旨の真意ぐらいちゃああんと、理解してるつもりさ。なにせ、聖皇さまはウブだからネェ。
あんた、ナイズル島でナシュメラさまのために傭兵のつとめを果たしたんだろう?
うっ、アフマウ死にかけてしまったからつとめは……いや、守る役目は護衛か。
傭兵は戦ってなんぼだろうから、それはできた、はず。
は、ハタシタヨ。
フフン!そうだと信じてたよ……。
あんたも、ただちに参内の準備をしな!戴冠式に遅刻しただなんてあとあとまでの皇都っ子の語り草だよ!!