カムリンちゃんの導くまま、ウェイレアたちは
くる日もくる日も歩きつづけ……
ついに、お陽さまの光がさんさんと降りそそぐ
南方の地にたどり着きました……
ドゥーンドゥー。ドゥーンドゥー。(戦闘不能時の音楽)
……。
……。
ほげぇ。
サンサンサン、お陽さまダー!
ひ、ひとりだけ超元気…。
コポ……カ、カムリンちゃん……ここ、絶対……ネザーストークじゃないと思うのコポ……
うう…。
あ、アルテパにはオアシスがある……。
あ、あった。
ひぃー。
水だよおおおおお!
コポコポ……?お……、お水……!?
ウェイレアたちは仲よく茎をよせあって
次にめざす場所の相談をはじめました。
ねぇブゥー。ネザーストークには、大きな目じるしはないのブゥー?
目じるし?……大きな樹とか、コポ?
ボル……!そういえばあたくしがまだ苗のころ、ミツバチのレディにうかがったことがあるざます。
ボル……メリファト山地のむこう、ミンダルシアの東の果てに大きな樹があるそうざます。ボルボル……それはとても巨大な、古い、ふる~い樹で、たくさんの草木に慕われているらしいざます。
ント!……それはボヤーダ樹さまだぞい! ント、それに……そうじゃ!なんとなく、ネザーストークには大きな木蔭もあったような気がしてきたぞい!
コポ!?じゃあ王子さまは、そのボヤーダのお城でウェイレアを待ってるのコポ!?
そうじゃ!……ント、いや待て。そもそもワシはおぬしに、その王子さまとやらの話はひとこともしておらント……
ん?どういうこと?
本当に王子さまはいるけど、話していないのにどうして知っているんだ。
ってことかしら。
みんな、りぃ!出発なのコポ♪
そんなこんなで、ウェイレアと仲間たちは
ミンダルシア大陸の東のかた、
メリファト山地のさらに北東をめざしました。
はてさて今度こそ、「植物の都」
ネザーストークはみつかるのでしょうか?
いきあたりばったりの旅はつづきます……
アルテパ砂漠からボヤーダ樹…。
ひいぃー。