あっ、お客さんですか?
お姉さん何してる人なの?
わたし、駆けだしの吟遊詩人です。いつもここで子どもたちにお話を語り聞かせています。
おお。吟遊詩人って、歌と楽器をするだけじゃないのね。
もうすぐ、ちいさなお客さんも集まりますからしばらくお待ちになってください。
楽しみ!
きょうは図書館でみつけてきた、このちょっと風変わりな写本を朗読しようかと…
ちょっと風変わり?
どんな内容なんだろう。
あ、来たきた!みんな、そろった?きょうは、とってもかわいらしい植物の物語ですよ!
たくさん来た!
絵本の読み聞かせ、嬉しいよねぇ。
わぁ、どんなおはなしー!?
ふふふ、すぐにわかるからね。
それでは、頭にきれいなお花を咲かせた女の子…「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」の、はじまり、はじまり~。
パチパチパチ!
『むかし、お空にほうき星があらわれたころ。』
『かわいいマンドラゴラの女の子が、海のむこうからやってきました…』
名前は、ババン・ナ・ウェイレア。
世界の果てにあるという「植物の都」ネザーストークをめざして旅をしています。
ウェイレアには、夢がありました。
それは、都に住むという王子さまと出会って、しあわせな結婚をすること。
旅するうちに、お友だちもできました。
身体は大きいけど気はちいさい、アベンツィオ。
お上品でちょっぴり口うるさい、ブリハー夫人。
元気で明るい女の子、カムリンちゃん。
そして、もの知りのダラーじいさん。なんと「植物の都」で芽をだした、都会生まれのトレントです。
といっても、ダラーじいさんがネザーストークに住んでいたのは、まだ球根のころのお話で…
都の外で迷子になったきり、いまや帰り道もすっかり忘れてしまっているのでした。
結構濃いメンツだな!
そんなこんなで集まった5株の植物たち…
ウェイレアと旅の仲間の、長いながい冒険物語のはじまりです!
どんな大冒険が!?
ん?
ドゥーンドゥー。ドゥーンドゥー。(戦闘不能時の音楽)
!?
…と、いうわけで探索はけっきょく、ざんねんな結果に終わったのでした。
何があったし!!!
いや、もう、突然の展開におなか痛いww笑い死ぬwwww
ウェイレアたちはいまも、それぞれの都をもとめて旅をつづけているのかもしれません。でも、いくら探しても「植物の都」がみつかることはないでしょう。
よかった生きてた!!
『…なぜって、ネザーストークとは、空想のなかにしかない架空の街。』
『植物たちがみずからの根と葉で創りだす、未来の楽園のことなのですから…』
ぶぅー!
オチをなげだしたね。
てんかいのはたんをびじれいくでごまかすとは…
まさにざんねんなけっかだね。
お姉さんのHPがゴリゴリ削られている!
なんて子たちだ…!!
ねえねえ、つづきは?つづきは?
つづきは、もう、ないんだよ…
行ってしまった…。
残酷極まりない直球でえぐってくる。それが子ども…。
うぅ…まだまだ未熟です…
いやでも、こういうお話なんだから仕方ないのでは。
本当に優れた吟遊詩人なら、どんなお話でも、聞き手を夢中にさせられるといいますから。
そうなんだ…。
それにしても、この「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」って、大戦のころに書かれた物語らしいんですけど…
20年前かな?
子どもたちのいうとおり、たしかにヘンなストーリーなんですよね。ネザーストークが結局、植物たちの空想にすぎなかった、という終わり方もそうなんですが…
夢オチみたいなもんだよねぇ。
ほかにもたとえば…ほら、ここ。パシュハウ沼にむかう途中、ロランベリー耕地でトレントの球根が仲間になりましたけど…
うん。
この子なんてなんの活躍もしないまま、ドラゴンに黒コゲにされちゃいますし。
えぇ!?よりによってドラゴンに…?
あるいは、この脈絡のなさ…ひょっとして寓話じゃなくて大戦のころ、本当にあったお話だとか?なんて、そんなわけないですよね。愚痴なんてこぼしちゃって、ごめんなさい。
いやいや、その可能性あるかもよ!?
続きは?
と思って調べたら、過去に行かないといけないんだって。
しばらく先になりそうだー!
続きめっちゃ気になるぅー!!!
**********
(2023年12月6日追記)
続きは3年10か月後になりました。
こちらからどうぞ→ ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん 其の弐
**********
…ところでみなさん、お気づきでしょうか。
お話が終わって画面が過去から現在に戻った時。
子ミスラ、男の子タル3人、女の子タル1人。
その直後のカットで。
女の子タルが男の子タルに変わってる…!
去っていくときも男の子のまま。
ぎぃえー!!神隠し?いや、入れ替わってるからひ、人さらいでこの入れ替わったのは妖魔的な…!?
制作時の配置ミス?そんなのある?
と、他の方のこのクエストの動画見てみたら、ずっと女の子のままでした。
え、バグ?
バグでイベント中のNPCが入れ替わる?
そんなことあるの…?
よく分からんけど、なんてこったい。