手掛かりを探してセルビナに来たよ。
こんにちは。
わしはアベラルト。このセルビナの町長じゃよ。
人を探してるんですけど、レゼルビュー・M・ミスタルさんの奥さんいますか?30年前に息子さんとセルビナに来たって聞いたのです。
なんじゃと?レフィーヌ夫人を探している?
レフィーヌさんって名前なのね。
前にも誰かに聞かれたが、この町に、そのような名前のものはおらん。
えぇ、いや、自ら名前言ったよね。
絶対知ってるじゃない。
おぬしも依頼されたからといって、人様の過去を簡単にほじくりまわすものではない。
そんなこと言うけどさー、自分だって人のこと調べてるよね。碑文の写し、3つ持ってきたのにまだ欲しいって言ってるじゃない。
…なに?わしも地図を書いた男グィンハムのことを調べているじゃないかと?
うん。
一緒にするでない。わしは、グィンハム・アイアンハートの私生活には興味がないぞ。なぜなら、グィンハム・アイアンハートのことは、わしは既によく知っているからじゃ。
あ、やばい。
もうすでにやばい域に到達してた。
おぬしは知っておるかね?入る人みな狂死すると恐れられていたオルデール鍾乳洞。そして、その地図を完成させたトルレザーペ・B・オルデール卿を。
知らない。
かの人は、グィンハム・アイアンハートのことを1冊の本にしたためて残した。わしはその本を持っておる。
ただ…、気になるのは、グィンハムの娘エニッドがその本より数ページを破って捨てたという噂じゃ。
…?
その数ページになにが書かれていたのか知りたいが、しかしそれこそグィンハムの娘エニッドにとって知られたくない話じゃったのだろう。
え、何この話?
レフィーヌ夫人に関係ある話?
…無いよね?
全然関係ない、地図の親子の話になってるよね???
それとも後で繋がる話なの?
だから、わしも我慢しておる。そのページをどうにか探し出すことをな。まぁ、誰にもそれを探し出すことなどできんじゃろうが…。
は?
我慢してればいいじゃない。
レフィーヌ夫人のこと教えてよ。
何故かここで話が終わったし?
無くなったページ探して来いってことかよ!!!
おりゃー!!!
どりゃー!!!(っ`Д´)╮ =□ブォン
こ…、これは!?幻の数ページ!これをどこで!?
( ゚д゚)、ペペペッ!
…そうか、ううむ。オルデール鍾乳洞に残されていたというのか。
残されていたというのならば、読まなければなるまい。グィンハムの娘エニッドが破り捨てたわけではないということじゃからな。
待ちな爺さん。旨い汁だけ吸おうなんてケチなことは言わねぇよな?
…なに?これを読むのならば、レフィーヌ夫人の居場所を教えてくれと?
あんたも長い時間生きてんだ。分かってるだろう?
よかろう。グィンハム・アイアンハートと同じく、レフィーヌ夫人は、とっくの昔に亡くなっておるよ。
なにィ!?
何のためにオルデールまで…!!!
けれどもレフィーヌ夫人の子ルーヴランスは立派に育ってのう。サンドリア王国の王立騎士団に入ったはずじゃ。
サンドリアにいるの!?
灯台下暗しってやつ??
しかし、このごろ母親の墓にもとんと姿を見せぬ。なにかあったのかのう。
あ、雲行きが怪しい。無事なのかしら。
…そうじゃ。それと、気になることがもうひとつあった。少し前に、おまえさんのようにルーヴランスを捜して客があったぞ。
まさか、ミスタル伯爵の手の者…?
それはヒュームのお嬢さんだったが、たしかアタルフォーネ盗賊団がどうとか言っておった。
えっ、アタルフォーネ盗賊団…!?
アタルフォーネ盗賊団。
シーフのAF1で出てきた。20年前まで大暴れしてたヤバい連中だって。
テュロム伯爵とアタルフォーネ盗賊団が繋がってる…?
それとも全然別の?
レフィーヌ夫人に会えないと知ると、それっきりセルビナには現れなくなってしまったがどうしておるのやら…。
うーん。
なんだか何も解決してない気がするけど、ひとまずソバーヌに報告しないとだね。
アタルフォーネ盗賊団!?
うん。
…その名前は、とても恐ろしい名前ですわ。私が子供の頃にクォン大陸を荒らしまわっていた、極悪非道の集団です。
サンドリア、バストゥーク、ジュノ、そしてタブナジアの交易路に現れては、商人たちを襲い…女子供にさえ容赦なく手をかけ、手に入れた物品で脅迫や恐喝を行うなど、盗賊を超えた集団でした。
本当にとんでもない連中だったんだなぁ…。
けれども、その盗賊団の団長アタルフォーネは、20年前の大戦が終わった頃、ある賞金稼ぎの手にて捕らえられました。
シーフAFのときも、「アタルフォーネが裏切り者に殺された」って言ってたね。
そしてすぐさまアタルフォーネは、ここサンドリア王国にて処刑されたのです。
包丁ォ!?で、でか…いや、ナタ?ナタだよねこれ!?
ただ、盗賊団の残党は逃亡し、今もなお、どこかに潜んでいるはずです。
あなた負けないかもしれませんッ。
もしやテュロム伯爵は、アタルフォーネ盗賊団の残党を雇い入れたのでしょうか。レフィーヌ夫人の男子、ルーヴランス様をどうにかするために…。
うーん、やっぱりそう思うよね…。どうなんだろう。
ああ、なんと恐ろしいこと。アタルフォーネ盗賊団が関係しているなんて、私、とても怖くなってまいりました。
確かに、アタルフォーネ盗賊団が絡んでることは間違いなさそう。
冒険者の方、後生です。どうかこのこと、決して他言なさりませんように。
うん。わかった。
アタルフォーネ盗賊団かぁ。
シーフAFクエ進めたら少し分かってくるかな?
よし、やってみよう。
ここまでで分かったのは、こうだね。