祖母の心孫知らず 其の壱

白タルの散歩道

どうも。戦士です。

…戦士AFクエしようと思ってジョブチェンジしたら、こんな装備しか鞄に入ってなかったのよ!うわーん!

覆面レスラーみたいだ!!

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仕方ないのでこのまま行きますよ。

おばあちゃん おや、そこの冒険者様、どうやらなかなかの腕前の戦士様でございますな。いやいや、それぐらいはこの婆にもわかりますじゃ。

ほほう。
昔はこの人も戦ってたりしたのかな。

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おばあちゃん 私の亡くなった息子も、冒険者で戦士をやっておったのでございますじゃ。

えっ、息子さんに先立たれたの…?

おばあちゃん 孫もそうだったのですが、何を思ったか、転職して、門番などになってしまいましてな。
りぃ ん?門番?

おばあちゃん 門番になるために、父親も剣を教えた訳ではあるまいに…。親の心子知らずとはこのことですじゃ。

このおばあちゃん、門番って仕事あまり好きじゃないのかな。

てか、門番の孫って一人しか心当たり無いけど、まさか…?

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おばあちゃん そうそう、孫は息子の形見の剣も持っていかずじまいでしたのじゃ。
りぃ 何か理由があるのでは…?

おばあちゃん まあ、ちいっと古くなり、修理をしないと使えないものじゃが…。たしか柄の部分に特殊な部品を使っておったとの話でしてな。
りぃ 壊れとるんかい!

そりゃ持って行かんわ!

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おばあちゃん 息子が、ラオリンさんという偉いガルカさんと一緒にオークの本拠地に行った時、テントから見つけた片手剣のグリップ材だそうですじゃ。

オークの装備?
サイズが合わなくて使いにくそうだけど、使いこなせる腕の持ち主だったのかな。

おばあちゃん もしお立ち寄りの際には、取ってきていただければ、この婆も感謝感激ですじゃ。
りぃ わかったよー。

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というわけでinダボイ。

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りぃ ふむ、ここにあるのk

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りぃ がぼお!!

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りぃ し、シャントット様やっちまってください…!ぜえはあ。

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おばあちゃん おお、片手剣のグリップ材ですな!まことにありがとうございますですじゃ。
りぃ 痛かったです。

おばあちゃん ボーイフレンドの鍛冶屋の爺様に頼んで新しく仕立てていただくとしましょうか。
りぃ ボーイ…フレンド…だと!?

ということはご主人も亡くなったけど、楽しく余生を送っていると。
たくましいぜ!!

おばあちゃん お礼はまた後でいたしますので、明日にでもまた来ていただけませんかな?
りぃ うん。わかった。

ー そして明日 ー

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おばあちゃん おかげさまで、息子の形見の剣を作り直すことができました。お願いついでに、これを孫に届けてやってくださいませんかのう?
りぃ うん。

おばあちゃん うちの孫が門番してるとこにはエレバタっていうんですか?なんだか難しい機械を使わないと行けませんでのう…。
りぃ エレバタ??

機械?
ああ、エレベーター?

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おばあちゃん お礼は孫から受け取ってくださいな。門番は儲かる商売らしく、きっと小銭を貯めこんどるはずですじゃ。
りぃ ところで、お孫さんのお名前は…?

おばあちゃん 孫の名前ですか?ナジと申します。

やっぱりねー!!

ナジ、小金持ちなのか!?
そうよね、なんてったって大統領府直属のミスリル銃士隊なんだからお給料は良いはずよね。
報酬をはずんでもらわねば!

…おばあちゃん、門番ってバカにしてるけどすごい肩書持ってるって知ってるのかなぁ。

だいじなもの:ヤシンの形見の剣を手にいれた!