
やあ、キミか。ちょうどよかった。少し、頼まれてくれないかい?
どうしたの?
ボクのオートマトンを一緒に探してほしいんだ。

……あれ?ボクのオートマトンが盗まれたって話、してなかったっけ?
失ったとだけ聞いたよ。

あの事件はまるで昨日のことのように覚えてるよ。そう……あれはキミと会う少し前のこと……。

ボクはお客の流行を知るため、大通りに出て「人間観察」をするのが日課でね。

あの日もいつもと同じように、大通りに出ていたんだ。いつもと変わらない人々、いつもと変わらない眺めだったんだけど……。
そこに座るの!?
その日、悲劇は起こったんだ……。

……でさ、その人がね~……。
やだー!マジでヅラなの!?チョーありえな~い!
……しかも、その人なんと……。
うそー!?ヒゲまで付けヒゲとか、イミわかんなーい!

……さらに、その人、何故か……。
なんでモミアゲだけ別パーツなのよ!ちょーウケるー!
お尻ガン見しとる!!
人間観察じゃなくて、ただのエロ樽やないかい!!

いったいドコで見たの?その人。
あれ?足が割り込んできた。

ほら……。例の茶屋にいつもいる……。
しゃがんで…。

オートマンいなくなった!
こんなに堂々と盗まれてるのに、お尻に夢中で気づいてないとか!!
…………。

……その人、私のお父さんだわ……。
えっ、こっちの話も、なんかフクザツ…。
…………。
…………。
……ごめん。なんかおごるよ……。

コーヒーとチャイ、どっちがいい?
どっちも嫌……。

立ち上がって、2人を追いかけようとして…。



いなくなったのに気づいたー!

……というわけなんだよ。
そっすか…。
アイツが突然いなくなっちゃったんで、探してる間にふたりの行方もわからなくなっちゃってさ。いったいどこへ行ってしまったんだろう…………あの娘達。
そっちかい。

あ、いや、えーと、そう、その後、ボクのオートマトンが盗まれた瞬間を目撃したって人が現れてね、それで盗まれたってことがわかったんだよ。
あまりに堂々としたエロ樽にびっくりして見てたのかしら。

どうだろう、キミもアイツを探すのを手伝ってはくれないかい?キミなら、オートマトンが盗まれたときのボクの気持ちをわかってくれると思うんだ!
………。
いや、ちょっと分からないかもしれない。

あれ?
………。を選んだのに、その選択肢が消えた!!
いいえだ!
お願いだよ!もう少しよく考えてよ!

はいって言うまで無限ループするやつですか!?
くっ、ハイ。
……ちょっと間があいたのが気になったけど……とにかくありがとう!
じゃあ、キミはナシュモへ行って、つてをあたってくれるかな。アルザビなら、ボクの方がきっと詳しいからね。
ナシュモに行ったって情報だったのかな。

……けっしてあの娘達を探したいからって理由じゃないよ?ちゃんとオートマトンだって探すんだから。
ジョブ取得の時はミスラミスラって言ってたからミスラが好きなのかと思ったけど、とにかく女好きなんだな?

あっ、重要なことを忘れてた!ボクのオートマトンと、盗んだ犯人の特徴を教えておかなくちゃ。
あ、それ大事。
ボクのオートマトンは……その、なんていうか……。

見た目は普通のオートマトンなんだけど、行動が全然らしくないから、すぐにわかるよ。……くれぐれも気をつけてね。
マトンって、からくり士が操ってるんじゃないの?
バストゥークにいるイルキワラキの師匠はそう言ってたけど。
それなのに行動がらしくないって、どういうこと?

それから犯人の方はハゲたヒュームだって聞いてるよ。そいつが見つかれば、オートマトンも見つかるかもしれない。
その組み合わせを探せばいいのなら、発見は結構簡単かもしれない。
とにかく、まずはどこにいて、何をしているのかを知りたいんだ。もし見つけたら、無茶はしないでボクのところに知らせにきてほしい。
うん。わかった。

それじゃ、頼んだよ。……くれぐれも気をつけてね。
そんなに何度も気をつけてと言うほどなの…?

こんな何もない町に来るなんて、あんたも物好きなやつだな。何でこんなとこに来たがるんだか。
それならば、ここに住んでるあなたの方がよほど…。
このあいだからここに滞在してる、からくり士もそうだ。こんな町でいくら芸を披露しようが、売れるわきゃないのにねぇ。
おっ、からくり士がいるの?

何?そいつのことを詳しく教えてくれって?あんた、ますます物好きだな。

そいつなら、なんでも先日カダーバの浮沼で財布を落としたとかで、連日探しに出かけてるようだから、ここより浮沼に行った方が会えると思うぜ。
ありがと。
しかし、物好きってのは互いに惹かれあうものなのかねぇ。……おっと、そうすると俺も物好きってことになっちまうか。
それは間違いないのでは。

敵がでるんかい!

??? : ホラ!とっとと歩け!

??? : ひいぃ!勘弁してください!
!?
こき使われてる?

あんな化け物と戦ったら殺されちゃいますよ!!
ウルセェ!だったら死んででも、サイフを拾ってきやがれ!!
オートマトンの方がこき使ってて、ヒュームの方が使われてるんかい!!
えっ、そんなことあるの?
これ、オートマトンが自分の意志で動いてるって事よね。
マスターが動かすんじゃなかったの?

そんなぁ~~……って、アレ?
オヤオヤ?あのバケモン、いなくなってるじゃねぇか。
あ、あの、貴方が化け物を倒してくださったんでしょうか?
うん。
いや、本当にありがとうございます!危うくここで人生の幕を閉じるところでした……。このご恩は……

チンタラしゃべってねぇで今のうちにとっととサイフを探してきやがれ!
ひいぃ!すみませんすみません!

おお…。
なんたることたる。

オウ、ネエちゃん!手間ァとらせて悪かったな!コイツがチンタラしてなきゃあ、今ごろバケモンと刺し違えてくれてたハズなんだがな!
こ、これが行動が全然らしくないオートマトン…。

ひ、ひどい……。
オウ! なんだ?もうサイフは見つかったのか?
……ったく、オマエが「泉に物を落とすと金銀の物と取り替えてくれる」なんて話をしなきゃ、こんな面倒なことにはならなかったのによぅ!
それを聞いて財布を泉に投げ込んだのは貴方じゃないですか……。

サイフじゃなくてオマエを泉に投げ込んだら、金銀になるかもしれないな。
ひぃ!すみません!

金の斧銀の斧の話がヴァナ・ディールにも?

……ああ!あった!ありました!私の財布!
あんたの財布だったんかい!
ヤレヤレ、やっと見つけたか。もうなくすんじゃねぇぞ!

それじゃ、帰るぞ!じゃあなネエちゃん!またな!
う、うん。
あ、それではお先に失礼します。このたびは本当に……
いえいえ…

オラ!油売ってねぇで、とっと帰るぞ!
ま、待ってください~~!
…なんてこったい。

首尾はどうだい?……こっちは全然ダメだよ。みんな微妙にヒップの形が違って……あ、もちろんオートマトンの話ね!
オイ。
そっちもやっぱり見つからなかったかな……?
いたよ。

……えっ!それらしいオートマトンを見たのかい?ふむふむ。乱暴な口調で流暢に言葉を話すオートマトン……さらに、ハゲたヒュームと一緒にいた……ってことは、うん、間違いない!

それで、どうだった?アイツは特に変わった様子はなかったかな?
変わってしかなかった。
……え?アイツの方がハゲたヒュームをあごで使ってたって?
うん。

……やっぱりか。少しでも心配したボクが馬鹿だったよ。
イルキワラキもあごで使われてるんだろうか。
でも、人間観察の時はおとなしくしてたよなぁ。

うん。とにかく、アイツが元気でやってるってことがわかっただけで、今回は十分だよ。悪かったね、手間を取らせちゃって。お礼にこれをあげるよ。

それ、師匠からもらったんだけど、一度も使う機会がなくてね。けど、キミならきっと役立てると思うよ。
これストリンガーだけど、一度も使う機会が無いって…?
勝手に動くから?
それじゃ、また何かあったら相談にのってね!
ターボストリンガーを手にいれた!