王子。なんとかなったよ。
なに、事件が解決しただと?よし、話を聞こう。
…そういうことだったか。先ほどエグゾロッシュが面会を求めてきたが、彼の功績を称えねばならんな。
私の方が後から来たのに先に会っちゃったんかい。
よし、彼の分隊に所属する騎士を集めよ!
アイルベーシュも呼ばれたのね。
大変な思いしたものね。
あっ、部下が勢ぞろいして…
隊長の装備が一番弱そうに見える!!!
いや、ああ見えてすごい装備なのかもしれないッ。
よくやってくれた、エグゾロッシュ。お前を、我が王立騎士団の中においても栄えある真の騎士と認めて、ガラントサーコートを授けよう。
おおお!
欲しがってたすごい装備じゃない!
やったね。
ありがたき幸せ。しかし、折角ですが、私にはもう立派な武器も防具も、必要ありません。
えっ!?
これからは、たとえどのようなものを身につけていようと真の騎士と認められるよう、腕をみがいていきたいと存じます。どこまでやれるかわかりませぬが…。
お父さん…!
ジャグナー森林での息子のひと言が効いたんだな!
よかったねぇ。アイルベーシュ。
しかし、装備が良いことに越したことはないんだから、貰っとけばいいのに。
そうか…、よくぞ言ったな。それでこそ、我がサンドリアの騎士だ。これからのお前の活躍を楽しみにしているぞ。
は、もったいなきお言葉。これまでの職務の怠慢、お許しください。また、王子にお願いがあるのですが…。
何だ、言ってみろ。
それをこの りぃに授けていただきたく存じますが?今回の件がうまくおさまったのは、彼女のおかげです。
えっ。
よし、ならばこれはお前に授けるとしよう、りぃ。ご苦労であった。受け取るがいい、我が騎士団の栄光の証ガラントサーコートを!
えっ、そんなに気軽にいいの!?あ、ありがとうっ。
それでは、私ども親子はこれにて失礼いたします。
アイルベーシュ、お前の父親は立派な騎士だ。お前も父のように成長することを期待してるぞ。
ハ、ハイ! トリオン様っ!
王子から直接声をかけてもらって、嬉しいだろうねぇ。
部下たちの拍手とともに親子退場…。
いやぁ、よかった。
この親父どうしてくれようかと思ってたけど、自力で立ち直ってくれて良かったよ。
ついでに息子の信頼も回復できたし、自慢の父親になっただろうし、よかった。本当良かった。
ありがとう、りぃ!
おおっ!?
どういたしましてっ。
これからは、親子で釣りに行けるといいね。
ガラントサーコートを手にいれた!
あとは、ビルバートから取り戻しておいたこの騎士の告白文…。
ああ、チクショー、そうさ、わしも腹の中じゃうたぐってたんだよ、あいつが何かしらヤバイことに手を出してたんじゃねえかって。そうか、そういうことだったのか…。
バカヤローが、自分一人で抱え込んでねえで、なんでわしに打ち明けてくれなかった…。
親はそう思うけど、子どもは親だからこそ言えなかったのかもね…。
だが、あんたのおかげで、あいつの身に何があったのかはわかった。ありがとう、感謝するよ。
うん。
悪いことしてたとかよりも、もう戻ってこない事の方が、つらいね…。
あとは各地の宝箱を開けていって。
タルナ完成!!
すごい!なんだか神々しい!
いつもかばってもらう立場だったから、自分で着るの変な感じがするぅ。
…そしてあまり似合ってない気がするぅ!!
_(:3」∠)_