以前持ってきてもらった組木細工の箱はどうやら、最近に作られたダミーであることがわかった。
ヨミが入手したものをもう一度埋めたのではなかった?
一体誰が新しい組木細工の箱を。
しかしその作り方は、海賊達の世界に多くの発明を残した発明家、「毒使いのミツナリ」の技によく似ている……。
毒使い…?
すごい二つ名だわね。
彼はもう20年以上前にノーグを去り、もう生きているはずがない……。ではどこかで弟子を残したか……。
ノーグの人だったんだ。
20年以上前?
ノーグは、20年前の大戦でギルガメッシュがタブナジアから逃げてきて作ったのかと思ってたけど、元からあって、ギルガメッシュたちを受け入れた。ってことなのかな。
ええいわからん!エンセツの奴をもう一度しぼりあげて情報を聞き出してくるんだな!本物のお宝を手にいれないと……。
えぇ…。またダメ男の所に行くの…?
組木細工の箱の話をもっと詳しく聞きたい……と?そんなにお話するようなことはもうないのですが……。
多分、重要と思ってない事の中に情報があるから全部話してみて。
以前話した、ヨミが偶然入手した情報というのは、実は、そのミツナリの孫だという少年にヨミが会ったのです。
孫!?
話することあるやん!!
その彼から祖父が遺したものとしてその古文書を入手したのです。
ヨミが組木細工の箱を見つけた所が書いてあったやつ?私も行ってみたんだけどさ…。
え?その古文書の示す場所で毒蜘蛛に襲われた……?それはヨミがはまったのと全く同じ罠ですね……。
先に言ってほしかった!!
毒を扱う術に長けていたミツナリならではの罠だと話していましたが……。
なるほど…。
その少年はアルテパ砂漠で祖父の遺したテントで生活していたそうです。今どこにいるかは……。
砂漠で?
まさか、アウトポストのところのテントとかじゃないよね。
さすがにラバオかなぁ。
この人だって。
あんた、組木細工の箱を見つけた人でしょ?ようやくここまでたどりついてくれたか……。
どうして分かったの!?
おいらは、レオダリオン、「毒使いのミツナリ」の孫だ。とは言っても、もちろん血はつながっちゃいないけどね。じっちゃんに拾われたのさ。
なるほど、そういう関係ね。
どうやら、おいらの仕掛けた毒蜘蛛の罠も問題なくかわしたみたいだね……。
いや、もろにくらいました…。
おっと、怒らないでおくれよ。まだおいらの未熟な腕じゃたいしたことなかったろ?ヨミさんなんて、もっと強いじっちゃんの罠と戦ったんだからさ。
ひぇ。
じっちゃんはね、ああやって、死ぬ前に自分の仕事を遺したのさ。宝と一緒にね。
いずれ誰かに見つけてほしいけど、簡単には渡さないやつー!
カッコいいと思わないか?おいらもそうなりたいと思って、じっちゃんの遺した文書を元にいろいろ真似てるんだ。
で、最近見つけたのが、すごい術でね……。なんとあるアイテムを使って死者の霊を呼び起こすって技なのさ。
そんなことできるの!?
しかもじっちゃんは、それでおいらに何かを残してくれたらしいんだ。手間のかかることをしたもんだが、まあ、それはそれで挑戦しがいがあるってもんさ。
よっぽど可愛がってたんだねぇ。
あんたも協力してくれないか?あんた、ノーグのまわし者なんだろ?たんなる金目のものだったら譲ってやるからさ。
ギクーッ!!
その術を使うためには、オークポールが必要なのさ。もし興味があるなら持ってきてくれないかな?
オークポール、エミネンスの交換するやつで貰えた!
ありがたいっ。
おっ、これはオークポールだね!これでじっちゃんの術が完成するよ。明日にでもまた来てくれないかな。準備しておくよ。
お願いしまーす。