この前の冒険者君か…。あんたが来ると他にも客を連れてきて、仕方がないのう…。
ん?
お久しぶりです、オグビィさん。バストゥークに戻ってらしたのですね。覚えておいでですか?私、ミシェアです。
あら。
商業区で彫金士の修行してる子だね。
覚えておるよ。ダルザックの後ろでいつも泣いておった小娘が、大きくなったもんだのう。
そのダルザックさんの行方に関して、お伺いしたいのですが…。
あいつがどうかしたか?どうせまたどこかに出かけているのだろう。
それが少し変なんです。いつもより帰りが遅いようで…。グィルも表には出さないけど心配してるみたい。
ふむ、そういえばフェ・インに行く仕事があるようなことは言っておったぞ。
フェ・イン?そんなところまで?そうですか…、わかりました。
むう…そうなると、困ったこともあってな…。そこの冒険者君、ひとつ聞いちゃくれまいか。
なぬ?
実はダルザックには、その後でかまわぬからと、頼みごとをしてあってな。まだあいつがフェ・インにいるなら、捜して、その依頼を代わりに引き受けてもらえないだろうか。
えぇ。今ここで教えてほしい…。
ああ、私が終わらせた後にダルザックが行ったら無駄になるから伝えておかないといけないのか。
奴ならやり遂げるかもしれんが、できるだけ早くミシェアやグィルのもとに顔を出すように伝えてやってくれ。
しょうがないなぁ。
すみませんが、お願いしてよろしいでしょうか…?
うん。いいよ。
ガルカのわしが言うのもなんだが、ミシェアは弟子の育てた子供、孫みたいなもんだ。あまり悲しませてやりとうはないでな。
HPワープで一瞬だぜ!
って、もういたし。
ん?おまえは…?
りぃだよ。えーっと、オグビィが…。
なに?おまえが、師匠からことづてを預かってきた?
そうか、ミシェアやグィルが…。しかし、おまえが代わりに依頼を受けてくれるとは、どういうことだ?新しく師匠が弟子を?
弟子…というか、何かとおつかい頼まれてる感じ?
まあいい、詮索はすまい。せっかくの師匠の申し出だ…。師匠の依頼は次のとおりだ。
ダボイにあるオークの居住区に、サンドリアの武道書なるものがあるらしい。テントの中に入って見つけることができる。これを取ってきて欲しいとのことだ。
なんでまた?
そんなもの何に使うのか、と?それは師匠に聞いてくれ。なんでも、私の姉弟子にまつわるものらしいがな…。
姉弟子って、コーネリアよね。
とりあえず聞いた話はそれだけだ。冒険者としては情けない話だが、いささか疲れた。師匠のお言葉に甘えてクラウツ橋の自宅で休ませてもらうとしよう。
ゆっくり休んでね。
次はダボイかぁ。