酒場のミスラのお姉さんが「ブブリムの歌碑と対になる歌碑がバルクルム砂丘にある」って言ってて、それがここ。
来てみたけれども…。
これがもうひとつの歌碑…?
あれ?どうしたの?
酒場にいたあの人の言った言葉が気になってここへ来てしまった。あの人はもしかすると…。
待っていたよメルテール、君がここへ来るのを。
おったんかーい!
あなたは…!あなたは我々吟遊詩人の間でも伝説になってるルーウェンハート氏でしょう?
おいおい、伝説になんてしないでくれよ。私も君と同じ吟遊詩人の1人さ。
えっ、酒場のエルヴァーンのお客さんが「彼は我々吟遊詩人の憧れ、バード・オブ・バードさ。彼の歩いた跡には詩が残る、とまで言われた伝説の吟遊詩人。」
って言ってた、その人?
ルーウェンハートさん、オレは貧しかった子供の頃、あなたの歌を街角で聞いて世の中にはこんなに心を動かすものがあるんだって知って、吟遊詩人になろうと決めたんです。
人生に影響を与えるほどの歌って、すごいな。
でも、今のオレは歌を歌えなくなってしまったできそこないの吟遊詩人に過ぎない。あなたのように人の心を動かすことなんてオレには出来やしない。
フッ、それは私を買いかぶりすぎている。私だって歌えなくなるときぐらいあるさ。
あなたのような方でも?
そう、よくあることさ。自分は何のために歌っているのか、誰のために歌っているのか、夜空の星たちに問うてみる。もちろん、星の瞬きはそれには答えてくれない。
詩人だぁ!
でもそんな時、こうして歌碑の前に立って、詠み人たちが残した想いを心の中で奏でてみる。
そうするだけで、私たち吟遊詩人がしていることは決して無駄なことではない、むしろ必要なことなんだ、と思えるのさ。
どれだけすごいの。この歌碑の唄。
海を隔てて遠く離れた場所にいる愛する者への想い。それはきっと波をさすらい潮風に運ばれ、その人の元へと届いたことだろう…。
そんなに素晴らしい歌なら、歌い継がれて本当に耳に入ったかも。
どうだい、君もそう思えてこないかい?そして心の中に聴こえてこないかい?自分が信じることができない歌なんて、他人を動かすことなど出来やしないよ。
まずは君が自分の心を動かすことだ。それを忘れてはいけないよ。
あらゆる場面で助けになりそうな言葉ね。
きっと君もとてもつらいことがあったのだろう…。今のその自分の心と真剣に会話をしてみなさい。それは必ず歌へと生まれ変わるに違いない。
自分の心と話す…?
そうだ。またいつかどこかで、必ず会おう。その時には君自身の歌を聞かせてもらえるのを楽しみにしているよ。
は、はい…!
メルテール、立ち直れそうね。
いろいろとありがとう。君にも吟遊詩人の想いが伝わったことだろう。いつでも我々の仲間に歓迎するよ。
うん。ありがとっ。
ん?でも、ルーウェンハートにお礼を言われるようなことしたっけ?
仲間である吟遊詩人の悩み解決の手伝いができたから。なのかな。
しかし、詩人ジョブ取得の一連のクエスト、オファーリストに乗らないって仕様で。
これまた用語辞典無いと分かんないよー!
吟遊詩人にジョブチェンジできるようになった!