うおおおお!ヤーガウミガー!!
のわー!!?
りぃ!?手を出さないで!こいつはボクが倒す!!
そんなこと言われてもそうはいかない!怪我してるでしょ!
Rinlyは、Ingaevonを倒した。
……なんで来たの?ボク1人でも、倒せたよ……。
ルトが心配してた……?……そう……。……先に戻るよ。
なんか、すごく元気がない…。
ひとりで倒すのにこだわってたし、どうしたんだろう。
ヤーガウミガ!心配していたのよ。無事で良かったわ。
でも、どうして二度も1人でクフィム島へ行ったの?
……自分の力を、試したかったんだ……。……モンスターを倒して、ボクも1人でやれるって証明したくて、1人で行ったんだ……。
……いつも、りぃに頼ってばかりだからね……。
えっ、そうだっけ?
……そうだったの。……フォクルマンさんの相棒だった人にも、やっぱり何か理由があったんじゃないかしら……。
フォクルマンさんの相棒?
ええ。フォクルマンさんは、わたしにクフィム島のモンスターの話をしてくれた人よ。昔、フォクルマンさんにも相棒がいてね……。
それはきっと、ペンブロークさんのことだね。
知ってるの!?
ペンブロークさん?
この前、ボクが怪我をしたとき病院で会った人だよ。
どうですか、調子は。
そうですか。ではまたお薬を出しておきますね。でも、薬で治るものじゃないですから、散歩したりして、気分転換してくださいね。
ではまた、来てくださいね。
喋らないな。
…喋れない?
改めて思ったけど、診察の様子が外から丸見えじゃないか!
患者のプライバシーへの配慮とは。
……先生。
ああ、ヤーガウミガさん。あなたはもう大丈夫ですよ。
さっきの人は?
ペンブロークさんですか?……彼は声が出ないのです。40年前のことが、いまだに大きな傷になっているのでしょう……。
40年も喋れないの!
それ以来、彼はずっと声が出ないままなのです。きっかけさえあれば、きっと元通り話せるようになると思うのですが……。
そういえば、ペンブロークさんもあなたのような冒険者だったそうですよ。確か彼にも相棒がいたらしいのですが、もう何十年も会っていないとか……。
患者の個人情報も漏れまくりだ!!
相棒だった方がいてくれれば、声が治るきっかけにもなると思うのですが。今はもうどこの誰かもわかりません。
………。
まあ、声が出なくなったですって?きっとフォクルマンさんは何も知らないはずよ!
回想の時にもう声が出なくなってたんだろうけど、気づいてなかったぽいよね。
2人ともきっと誤解したままなんだわ。ヤーガウミガとりぃで、2人を引き合わせてあげてちょうだい!
ペンブロークさんならまた病院に来てるかもしれないよ。りぃ、行ってみよう!
うん。
フォクルマンさんには、わたしから話しておくわ。うまくいくといいわね。
そうですか!ペンブロークさんの相棒が誰かわかったんですね。
今まさに診察受けに来てるとは。
……ペンブローク……。声が出なくなったというのは本当か?
……!
ああ……なんてことだ。お前がそんなことになっていたなんて、ちっとも気づいてやれなかった……。……ペンブローク、一体何があったんだ?
………。
ペンブロークさん、頑張ってください!彼はあなたのことを聞いて、かけつけてくれたんですよ!
………。
ここが、強力なモンスターが現れるといわれている場所だな。フォクルマンに負けないように、絶対に俺1人で倒してみせる。
フォルクマンの方が強くて、劣等感もってたのかな。
……明日はぺラジアとの結婚式。これからは俺1人であいつを守っていかなきゃならないんだ。
ペンブローク!
ペラジア!?どうしてここに!?
あなたがここへ1人で向かっていると聞いて、心配で……。
俺のことは心配するな!ここは危険だから、早く街へ戻るんだ。
きゃーーーーっ!!!
ペラジア!隠れてろ!!!
げえっ!
なんでこんなところでコイツでてくんのよ。
せいぜいコウモリとウェポンの場所でしょ。
ペラジアは冒険者じゃないっぽいし、あんな太い腕で殴れたら一撃なのでは…。
くそっ……やっぱり1人じゃだめなのか……!どうしたらいいんだ……!
ペラジア連れてスーパーとんずらだよ!!!
待て、そっちには行くな……!!
ペラジアーーーーっ!!!
ああ…。
ペンブロークが無事だったのは、ギガースがペラジア倒して満足してどこかに行ったのか、通りすがりの人が助けてくれたのかな。
……わ……私は……。
……フォクルマンさんに頼らずに、1人でモンスターを倒したかった……。
そうなんだね?ペンブロークさん……。……きっと、ボクと同じ気持ちだったんだよね?
……ペラジアは…………私を追って……。……ペラジア……すまない……。
私が……あんなところに行かなければ……。……私に……もっと力があれば……。
ペンブロークさん、あまり自分を責めないでください。
ペンブローク……。私は、お前がそんなふうに思っていたなんて、ちっとも気づかなかった。
でもな、私だって、いつもお前に助けられていたんだ。……私だって、1人では無理なんだ。ペンブローク、お前と別れてから……それが改めてわかったんだよ。
……ああ……。……ああ……そうだな、フォクルマン。長いあいだ……すまなかった……。
ありがとな。お前さんたちのおかげで、ずっと心につかえていたものが、やっととれたよ。これからは、また若い頃のように、ペンブロークと2人でうまくやっていくよ。
40年すれ違ってても和解した瞬間に2人で上手くやっていくと言えるのは…よほど信頼しあってたのね。
なあ、ペンブローク。
……ああ。私からも、礼をいうよ……。……ありがとう。
茶飲み友達ができて良かった。
ねぇ……、……りぃも、ボクがいないと……つらいこととか……あるの?
あたりまえじゃない。大怪我したって聞いたときはどうしようと思ったし。
……そう!…………よかった。
ボクも、ペンブロークさんのように、1人でどうにかしようと思い込みすぎていたんだね。
……やっぱり、ボクにも、りぃが必要なんだ。意地を張っちゃって、ごめんね。これからもよろしくね、りぃ!
よろしくね。ヤーガウミガ。
キミといると、冒険者としてボクは、もっと上を目指せそうな気がするよ。
冒険者の高みって、なんだろう。
所属国のランクを上げるとか、レベルを上げるとか、強い武具や珍しいアイテムを揃えるとか…ひとそれぞれ。かな?
フェローのレベルの上限が60になった!