アトルガンの守護者 其の弐

まずジュノって言われたから来たよ。

りぃ 偉い人宛に手紙を預かってきたんだけど…

ウォルフガング りぃ。どうしたのだ?

なんてタイミングの良さだ。

ウォルフガング ……内容はわかった。親衛隊といえども、一介の兵士にすぎん私の一存では判断できない。しばし待っていてくれ。
りぃ うん。

ウォルフガング すぐには返事が出せない。この件に関しては、慎重に審議に掛けるとのことだ。

まぁ、そうよね。

ウォルフガング そう暗い顔をするな。以前は沈黙の大国とも呼ばれていたが今回の皇国の対応には、みな誠意を感じている。

ウォルフガング 安易に結果を約束はできないがお前はいまやれることをやるべきだ。三国にも書状を届ける必要があるのだろう?
りぃ うん。

ウォルフガング ならば急げ。三国を回り、ここに戻ってきたころには結果も出ているだろうさ。
りぃ わかった。お願いね。

ハルヴァー 久し振りだな。
りぃ 久しぶり。お手紙だよ。

ハルヴァー なんだそれは。……双頭の蛇の刻印、アトルガン皇国か。読ませてもらおう。

ハルヴァー ……うーむ。私の一存では決めかねる、国際的問題だ。デスティン国王様に伺おう、ついてまいれ。

えっ、そんな急に謁見していいの?

ひぇー。

あっ、Tシャツでごめんなさい…。

デスティン国王 飛空艇を撃ち落としたという機関巨人を修復し、それを再び起動したい……か。
ピエージェ …………。

デスティン国王 ハルヴァー。どう思う?
ハルヴァー ハッ。確かに高高度を飛行する飛空艇を一撃のもとに撃墜したという事実については危険視しなければならない点かと……

トリオン ハルヴァー!

ハルヴァー しかしその件に関しては皇国より謝罪を受け、快く受け入れたのも事実。それに対し異を唱えるのは終わったことを蒸し返すことと同義。騎士道に反する、あるまじき行為かと思われます。

ピエージェ 過去にあったことは忘れられぬ。

さっきから無言の圧がすごい。

ハルヴァー お言葉ですがピエージェ様。以前のアトルガン皇国ならば書状を送らず、秘密裏に修復をし、再起動を行っていたのではないでしょうか。

確かに。

ピエージェ 勝手に話を進めるな。誰が反対と言った?
ハルヴァー !?失礼しました。

ピエージェ アトルガン皇国のことを見直す時期が来たと思う。以前の不審な沈黙の大国から変わろうとしている。謁見したことはないが、これから先の未来を共に歩むのにナシュメラ殿は信用できるお方だろう。

アフマウすごいよ。
こんなに他国に信頼してもらえてるよ。

トリオン ……フフフ。まさかお前と意見があうとはな。

とてもとても満足そう。

トリオン それに万が一、もしものことが起きたとしても、りぃがいてくれれば、大丈夫だろう。

えっ?

ハルヴァー 私も同意見です。トリオン様のおっしゃるとおりこの国を護ってくれたときのように、りぃが護ってくれることでしょう。

えっ??

あっ、サンドリアミッションクリアしたのが反映されてるセリフですね?

トリオン 共に闘った仲間だからこそ私にはわかる。りぃは私のだいじな「友」であり安心して、背をあずけられる女性だ。

トリオン 心配など無用です、父上。
デスティン国王 うむ。わかった。

いやちょっと、いくらなんでもこんな世界の大事なのにひとりに対して信頼しすぎじゃないですかね!?

デスティン国王 トリオン、ピエージェ、ハルヴァーそして、りぃのことを信じ承認する。

だいじなもの:承諾書~サンドリア~を手にいれた!

アイアンイーター 何?プレジデントに会いたいだと。
りぃ うん。というか、この手紙を渡してもらえれば。

ルシウス補佐官 扉の前で騒がしいな、どうしたのだ?

あら、めっちゃお久しぶりね。

アイアンイーター あ、ルシウス補佐官。こちらの冒険者がこのような書状を……。
ルシウス補佐官 ふむ?……双頭の蛇の刻印。これは、アトルガン皇国からの書状か。

ルシウス補佐官 入りたまえ。

えっ、大統領に会っていいの?

カルスト大統領 機関巨人についてはすでに報告を受けている。

カルスト大統領 ……許可はできん。
ルシウス補佐官 私も同感です。あまりにも危険すぎます。

カルスト大統領 飛空艇を一撃で破壊する代物。死者が出なかったのが幸いだが、次回も死者がでないという保証はない。

あの高度で撃ち落とされて誰も死ななかったってのが謎よね。
ナジの応急手当てが蘇生術レベルだってことですか…!?

カルスト大統領 承諾はしかねる。早々にその書状を持って去るがいい。

やっぱりそうなるよねぇ。

フォルカー お待ちください、プレジデント!

おっ?

フォルカー 私はこの目で戴冠の儀を見てきました。その時の彼女の瞳の輝きに偽りはなかった。年端のいかぬ少女でしたが一国の王としての威厳と強さをもった真に信用できる人間だ!
カルスト大統領 ……。

フォルカー その彼女がこうして真摯に起動の許可を求めている。いまここで断れば、我が国はかの大国の信頼をなくしてしまうでしょう……!

フォルカー それはつまり、国益に反するのではないでしょうか?
ルシウス補佐官 ……。

カルスト大統領 確かにフォルカーの言うことも一理ある。だが、我がバストゥークの民を危険に曝すことなどできない。

大統領は国民の安全が第一なのね。

ルシウス補佐官 閣下。
カルスト大統領 プレジデント、だ。

どうしてもプレジデントと呼ばれたいカルスト大統領も頑固だけど、ここまでプレジデントって呼んであげないルシウス補佐官も頑固よね。

ルシウス補佐官 ……はい、プレジデント。フォルカー隊長がここまで言うのなら信用してみてはいかがでしょう?

カルスト大統領 りぃ。おまえはどう思う?
りぃ 大丈夫。信頼できるよ。

カルスト大統領 バカどもが……。

カルスト大統領 言うことを聞かぬ者ばかりだ。……承諾しよう

えっ、いいの?

カルスト大統領 ただし、もしもの場合は……フォルカー。わかっているな。

フォルカー ハッ。

く、首飛んじゃうんですかね…?
ひぃ。

だいじなもの:承諾書~バストゥーク~を手にいれた!

クピピ お久しぶりなの。
りぃ 久しぶり~。お手紙だよ。

クピピ なんの紙ですのなの。こんなのよりロランベリーはどこなの?

もっ、持ってないです。ごめんなさい。

クピピ この紙を見るのなの?冒険者のくせに生意気なの。

クピピ ……!?

クピピ こういうのは最初に出すのなの!あとで怒られるのは、このクピピなの!!
りぃ 出したよぉ!

クピピ ズババさまは怖いのなの。とっとと帰るか、しばらく待ってろなの。

帰ったらダメやん!

クピピ 許可を貰ってきたのなのです。最上階、羅星の間。天文泉の先にある扉の奥なのなの。みなさん、おまえをお待ちなの!
りぃ ありがと。

なんかクピピの毒舌に品が無いなぁ。
ウィンダスのクエやミッションを監修した人とは別の人が書いた感じ。

ズババ様が案内してくれるの?

何かめっちゃ注意されてるっぽい。

お久しぶりねの神子さまだ~~~!!!

星の神子 ……書状のほうは拝見しました。

星の神子 かの大国における一連の出来事は、そこにいる彼女……カラババより承っています。

シャントット様じゃなくてカラババ様なんだ。

星の神子 機関巨人という脅威についても。

カラババ …………。

星の神子 りぃ。あなたがかの国において成し遂げた功績とカラババの絶対なる信頼をもって星の神子の名の元に、承諾させていただきます。

えっ、めっちゃあっさり!!
いいの!?
カラババ様すんごいびっくりしてるけど。

星の神子 どうか……無理だけはなさらないでください。星の巡りがあなたを導かんことを……。

はわわ…。
神子さまぁ。

りぃ ありがとうございます。

だいじなもの:承諾書~ウィンダス~を手にいれた!

ウォルフガング ……うむ、確認した。無事に三国の承諾を得たようだな。御苦労だった。

ウォルフガング こちらも上層部から、機関巨人の件に関して承諾を得られたぞ。これが書状だ、受け取るがいい。

そっか、ジュノは他のミッションの進み具合で上層部が変わるから出てこないのね。

ウォルフガング さあ、急ぐのだろう。皇国へ無事に届けてくれよ。頼んだぞ。
りぃ ありがと。

だいじなもの:承諾書~ジュノ~を手にいれた!