まずジュノって言われたから来たよ。
偉い人宛に手紙を預かってきたんだけど…
りぃ。どうしたのだ?
なんてタイミングの良さだ。
……内容はわかった。親衛隊といえども、一介の兵士にすぎん私の一存では判断できない。しばし待っていてくれ。
うん。
すぐには返事が出せない。この件に関しては、慎重に審議に掛けるとのことだ。
まぁ、そうよね。
そう暗い顔をするな。以前は沈黙の大国とも呼ばれていたが今回の皇国の対応には、みな誠意を感じている。
安易に結果を約束はできないがお前はいまやれることをやるべきだ。三国にも書状を届ける必要があるのだろう?
うん。
ならば急げ。三国を回り、ここに戻ってきたころには結果も出ているだろうさ。
わかった。お願いね。
久し振りだな。
久しぶり。お手紙だよ。
なんだそれは。……双頭の蛇の刻印、アトルガン皇国か。読ませてもらおう。
……うーむ。私の一存では決めかねる、国際的問題だ。デスティン国王様に伺おう、ついてまいれ。
えっ、そんな急に謁見していいの?
ひぇー。
あっ、Tシャツでごめんなさい…。
飛空艇を撃ち落としたという機関巨人を修復し、それを再び起動したい……か。
…………。
ハルヴァー。どう思う?
ハッ。確かに高高度を飛行する飛空艇を一撃のもとに撃墜したという事実については危険視しなければならない点かと……
ハルヴァー!
しかしその件に関しては皇国より謝罪を受け、快く受け入れたのも事実。それに対し異を唱えるのは終わったことを蒸し返すことと同義。騎士道に反する、あるまじき行為かと思われます。
過去にあったことは忘れられぬ。
さっきから無言の圧がすごい。
お言葉ですがピエージェ様。以前のアトルガン皇国ならば書状を送らず、秘密裏に修復をし、再起動を行っていたのではないでしょうか。
確かに。
勝手に話を進めるな。誰が反対と言った?
!?失礼しました。
アトルガン皇国のことを見直す時期が来たと思う。以前の不審な沈黙の大国から変わろうとしている。謁見したことはないが、これから先の未来を共に歩むのにナシュメラ殿は信用できるお方だろう。
アフマウすごいよ。
こんなに他国に信頼してもらえてるよ。
……フフフ。まさかお前と意見があうとはな。
とてもとても満足そう。
それに万が一、もしものことが起きたとしても、りぃがいてくれれば、大丈夫だろう。
えっ?
私も同意見です。トリオン様のおっしゃるとおりこの国を護ってくれたときのように、りぃが護ってくれることでしょう。
えっ??
あっ、サンドリアミッションクリアしたのが反映されてるセリフですね?
共に闘った仲間だからこそ私にはわかる。りぃは私のだいじな「友」であり安心して、背をあずけられる女性だ。
心配など無用です、父上。
うむ。わかった。
いやちょっと、いくらなんでもこんな世界の大事なのにひとりに対して信頼しすぎじゃないですかね!?
トリオン、ピエージェ、ハルヴァーそして、りぃのことを信じ承認する。
だいじなもの:承諾書~サンドリア~を手にいれた!
何?プレジデントに会いたいだと。
うん。というか、この手紙を渡してもらえれば。
扉の前で騒がしいな、どうしたのだ?
あら、めっちゃお久しぶりね。
あ、ルシウス補佐官。こちらの冒険者がこのような書状を……。
ふむ?……双頭の蛇の刻印。これは、アトルガン皇国からの書状か。
入りたまえ。
えっ、大統領に会っていいの?
機関巨人についてはすでに報告を受けている。
……許可はできん。
私も同感です。あまりにも危険すぎます。
飛空艇を一撃で破壊する代物。死者が出なかったのが幸いだが、次回も死者がでないという保証はない。
あの高度で撃ち落とされて誰も死ななかったってのが謎よね。
ナジの応急手当てが蘇生術レベルだってことですか…!?
承諾はしかねる。早々にその書状を持って去るがいい。
やっぱりそうなるよねぇ。
お待ちください、プレジデント!
おっ?
私はこの目で戴冠の儀を見てきました。その時の彼女の瞳の輝きに偽りはなかった。年端のいかぬ少女でしたが一国の王としての威厳と強さをもった真に信用できる人間だ!
……。
その彼女がこうして真摯に起動の許可を求めている。いまここで断れば、我が国はかの大国の信頼をなくしてしまうでしょう……!
それはつまり、国益に反するのではないでしょうか?
……。
確かにフォルカーの言うことも一理ある。だが、我がバストゥークの民を危険に曝すことなどできない。
大統領は国民の安全が第一なのね。
閣下。
プレジデント、だ。
どうしてもプレジデントと呼ばれたいカルスト大統領も頑固だけど、ここまでプレジデントって呼んであげないルシウス補佐官も頑固よね。
……はい、プレジデント。フォルカー隊長がここまで言うのなら信用してみてはいかがでしょう?
りぃ。おまえはどう思う?
大丈夫。信頼できるよ。
バカどもが……。
言うことを聞かぬ者ばかりだ。……承諾しよう
えっ、いいの?
ただし、もしもの場合は……フォルカー。わかっているな。
ハッ。
く、首飛んじゃうんですかね…?
ひぃ。
だいじなもの:承諾書~バストゥーク~を手にいれた!
お久しぶりなの。
久しぶり~。お手紙だよ。
なんの紙ですのなの。こんなのよりロランベリーはどこなの?
もっ、持ってないです。ごめんなさい。
この紙を見るのなの?冒険者のくせに生意気なの。
……!?
こういうのは最初に出すのなの!あとで怒られるのは、このクピピなの!!
出したよぉ!
ズババさまは怖いのなの。とっとと帰るか、しばらく待ってろなの。
帰ったらダメやん!
許可を貰ってきたのなのです。最上階、羅星の間。天文泉の先にある扉の奥なのなの。みなさん、おまえをお待ちなの!
ありがと。
なんかクピピの毒舌に品が無いなぁ。
ウィンダスのクエやミッションを監修した人とは別の人が書いた感じ。
ズババ様が案内してくれるの?
何かめっちゃ注意されてるっぽい。
お久しぶりねの神子さまだ~~~!!!
……書状のほうは拝見しました。
かの大国における一連の出来事は、そこにいる彼女……カラババより承っています。
シャントット様じゃなくてカラババ様なんだ。
機関巨人という脅威についても。
…………。
りぃ。あなたがかの国において成し遂げた功績とカラババの絶対なる信頼をもって星の神子の名の元に、承諾させていただきます。
えっ、めっちゃあっさり!!
いいの!?
カラババ様すんごいびっくりしてるけど。
どうか……無理だけはなさらないでください。星の巡りがあなたを導かんことを……。
はわわ…。
神子さまぁ。
ありがとうございます。
だいじなもの:承諾書~ウィンダス~を手にいれた!
……うむ、確認した。無事に三国の承諾を得たようだな。御苦労だった。
こちらも上層部から、機関巨人の件に関して承諾を得られたぞ。これが書状だ、受け取るがいい。
そっか、ジュノは他のミッションの進み具合で上層部が変わるから出てこないのね。
さあ、急ぐのだろう。皇国へ無事に届けてくれよ。頼んだぞ。
ありがと。
だいじなもの:承諾書~ジュノ~を手にいれた!