お主、傭兵か?なに、冒険者?まぁどっちでもええわい。
ええんかい。
ぶしつけな質問だが、お主、「オルドゥーム」という名を聞いたことがあるか?
オルドゥーム?
オルドゥーム…オルドゥーム………なんか聞き覚えはあるんだけど、何だったか思い出せないから。
知らない。
ないのか。最近のもんは伝承など覚えてもおらんか。まぁ、それはええわい。じじいの愚痴だからの。
伝承?
ここ、エラジア大陸の西。点在する古い遺跡群は、星座のラムウ伝承に出てくる文明であったともいわれとる。
あー!ラムウの!だから聞き覚えがあったのね。
ヴァナ・ディール トリビューンでも特集されてたよ。
まぁ、それを立証するものはまだ見つかっておらんがの……。元が民間伝承、実在したかもはっきりせん。が、それもまた、追いたくなる理由だな。
その彼、ラムウを象徴するのが雷を自在に操る「オルドゥームの杖」じゃ。その名をとって、オルドゥーム文明と呼ばれとる。
なるほど。
前置きが長くなったが、わしは長年この地でそのオルドゥーム文明の遺跡を研究しとるドゥカーヤという者だ。
冒険者のりぃです。あ、傭兵にもなったんだった。
見てのとおりわしももう年でな。自ら足を運んで遺跡を研究することもできん……。だから、お主のような屈強な者に遺跡調査の依頼をしておる。
ふむ。
なぁに、調査といっても簡単じゃ。遺跡から出土した遺物をちょっとばかし持ち帰ってくるだけでいい。
報酬は……そうだな。この大陸の人間には珍しいものじゃないが、お主の役に立つものを用意しよう。どうだね?引き受けてくれんかね?
いいよ。
引き受けてくれるか。別に正確な発掘地点が特定できんでも、オルドゥームの遺物と思われる品が見たいのじゃ。
だいじなもの:ドゥカーヤ研究書を手にいれた!
発掘する場所は、エジワ蘿洞だって。
よいしょぉ!
だいじなもの:雷池を手にいれた!
おお、持ってきてくれたか!
はい、どうぞ。
……雷池か。外からきた者ならと期待したがそうそう大きな発見には繋がらんか。
ぐぬぬ…。
よくあるやつだったのね。
おおっと、すまん。つい本音が出てしまったわい。最初は小さな発見も、いずれは大きな発見への一歩になると、わしは信じておる。
これが約束の報酬だ。……どうじゃ?綺麗な指輪じゃろうが?エジワ蘿洞で発掘されたものじゃ。
ということはこれも遺物?
そいつと同じ型の指輪はずいぶんとたくさん出土しておってのう。もう記録もとったし、わしには不用なんじゃ。
……しかし、おかしいとは思わんか?その指輪が装飾品ならば、もっといろいろな種類があってもよいはず。何せファッションじゃからな。
つまり、何かの道具?
じゃが、実際に見つかったのはその型だけ……じゃから、オルドゥーム文明人は何か別の目的に、その指輪を使っておった、と、わしはにらんどるんじゃ。
ウソかマコトか、伝承によれば、彼らは雷で車を動かすことすら可能だったという。その指輪に、何か仕掛けを施すことなど、造作もあるまいて。
電気自動車!?
もしかしてさっきの雷池は電池?
指輪に電気が通ったら…?
なんだろう。
微弱電流でコリをほぐすとか。
あ、時計?
不審者撃退スタンガン!…は自分もしびれそうだな。
好奇心に満ちたお主ならば、いつか、その指輪の謎を解き明かすことができるかもしれんのう……期待しておるぞ。
雷輪を手にいれた!
雷輪が台座に反応している……。
……なんとなく、嫌な予感がする。
掲げるのか。
あ、その上に置くんじゃなくて、自分も登って掲げないといけないの?
(゚Д゚)ノ゜ホイッ!
…ん?
ボギャア!!
雷輪に、雷の力が蓄えられた!
オルドゥームリングを手にいれた!
わ、ワジャーム樹林へのテレポアイテム…。
今やもう…いらねぇ………ガフッ…。