??? : ドロンフルン師団長。あれは何の騒ぎかしら?
こっ、この後姿は!!?!?
戦闘のようです。我が方のミスラ傭兵部隊と……クゥダフ兵主体の獣人軍との。
??? : ……冗談ではありませんわ!
は?
??? : なぜ、わたくしを差し置いてあんな……
タマネギタルの困り顔本当可愛い。
??? : 楽しそうなことをしているのかしら!
ミスラの戦士よ!あきらめるな!いま、敵に背を見せたら、終わりだぞ。
いいか!あと一度、敵の突撃を押し返すんだ!そうしたら一斉に西に向かって走れ。撤退するっ!
味方もやられてる…ん?
ぶおお!?
こ、これは…!
……くっ、魔法か。どこからだ?
西……西の方からです!それより、お怪我は?
味方か!?魔法は使うなと、あれほど……
??? : ……あら、せっかく助けて差し上げましたのに、礼もおっしゃらないなんて、失敬な方ですこと。
やっぱりねー!!!
……わ、わわわあれは……
シ、シャントットさま!?
……それに誰に口を利いてますの?わたくし、あなたの部下になった覚えなど一度もありませんことよ!?
カラババ様スタイル!
オーッホッホッホホ!
とんでもねぇー!!!
これがおそらく全盛期のシャントット様…!
ぶ、ブチ切れたらどれだけ大変なことに。
口の院院長レディ・シャントットとお見受けしたが……
いかにもですわ。ま、正確には「元」ですけれど。
そちらは?
獅子戦闘魔導団のドロンフルンです。
シャントット様が独断で乗っ取って私物化した獅子戦闘魔導団だ!
この後のズヴァール城決戦の時に城内で孤立しちゃうんだよね。
その時の様子が黒魔道士クエストで語られてるよ。
で、そう尋ねる、あなたは?礼儀をわきまえぬ、チョコボの骨さん?
馬の骨ってことか。
これは、失礼。僕は大魔元帥付きの新任参謀。レコ・ハボッカ。以後、お見知り置きを。
あらあら、しばらく留守の間に連邦軍は、傭兵に作戦を練らせていらっしゃるの?そんなにも人材が不足しているなんて……。嘆かわしいこと!
お言葉を返すようだがあなたが勝手に戦闘に介入したおかげで我々の陽動作戦は台無しだ。
それに、僕の記憶が正しければ、あなたは国外追放処分となって一切の軍事指揮権を剥奪されているはずだが?
色々問題起こして追放されたけど、クリスタル戦争が始まって呼び戻されたのよね。
指揮?あ~ら、まさか。わたくしは一民間人として、ここにいる師団長の厳命に従ったまでですわ。いやいやね。
えっ!?シャントット院長、わたしはそのような……!
第一、ここまで無理やりわたしたちを引っ張ってきたのは院長じゃないですか~!魔導団を私物化したんですよ?どんな元帥のお咎めが待っているか……。もう、怖くて聖都に帰れませんよ!
おだまり、ドロン!どちらが怖いのかは、もう十分学ばせて差し上げたと思うけれど……?
ひっ!
ひいぃ…。
ボコされたのか…。
そもそも、あなたがたが悪いんですわ。あれで囮のつもりですの?もっと派手に暴れないと。わたくしにはまるで、野犬に囲まれた、子猫の群れみたいに、哀れに見えましたわ。オホホ。
何だって?
それとも、単に元帥の人選センスが悪かったのかしらね?
口を慎むように。レディ・シャントット。
(あわわわわわわ……)
胃がキリキリしてるぅ。
ん?
ぶおわー!?
!?
どうやら貴女の花火を見てお客様が増えたようだ。
本隊か!
あれ?
シャントット様がいない。
でしょう?陽動とは、こうでなくては。
いつの間にそんなところに!!
……仕方ない。かくなる上は、ここに踏みとどまってもうひと暴れする、か。
ところで落とし前はつけてくれるんだろう?麗しき戦場の華、レディ・シャントット。
オホホ、鈍い参謀……あなたは、誰に向かって話しているのか まだ、おわかりではないようですわね!
シャントット院長。別動隊ですっ!
ひいっ!
シャントット様!!
!?
空中で受け止めて握りつぶしたああああああ!!?!?
オーホホホホ!脆い!脆いですわ!!
連邦の…黒い、悪魔ッ!!!
ご助力、感謝する。
誤解なさらないで。貸し!そうこれは、大きな貸しですわ!
まだ燃えてる。
きっと、攻撃されたからすごくえげつない種類の魔法で反撃したんだろうな…。
……同胞のレディ諸君、撤退命令は解除!ここでもうひと踏ん張りだ!
なんだか、よくわかんないけど、もうしばらく戦い続けるのは賛成だよ。こういう時は下手に敵に背を見せる方が危ういからね!
決まりですわね。
総員!詠唱、始め!
手前の私と同じ顔のタルちゃん、モンクかと思ってたけど魔法も使えるのね。
撃てぇ~っ!!
オーッホホホホホ!ご覧じあそばせ。美しい炎のダンスを!
ひいぃー!
一面火の海だよ!
つえええええええええ
ソロムグでこの勢いでしばらく暴れたから、でっかい穴ぼこが多数空いたり、砦が崩壊したりしたんだな。
ひいぃ。
……ロマー!
さっきの古い陣地にこの隘路の北方2マルム先まで続く、坑道の入口がある。
ああ、それなら私も見たよ。けど、本当につながってるのかい?ずいぶん、荒れてるようだったけど……。
ああ、間違いない。ここに来た時、僕自身の足で確かめたから。崩落の危険はあるが、支柱は堅固だった。そして、どうやら敵もそれに気づいたらしい。
あそこに戦鐘楼(Belfry)を避難させ残兵を再集結させつつあるようなんだ。
君らにはそれを叩いてもらいたい。敵は大軍、隊伍を組み直されたら、やっかいだからね。
了解したよ。
それから、りぃ。君には特別に頼みがある。
うん?
まず、この戦用爆竹を受け取ってくれ。
いいかい。坑道の入口から、突入するときに、そいつを使うんだ。その音を合図に、僕らも突撃を敢行する。
でも、万一失敗した場合は、焦らず、入口付近にいるマム・ラーリから予備の爆竹を受け取るんだ。いいね?
うん。わかった。
話は、済んだかい?急ぐんだろ?
ああ。後は頼んだ。
まかせな!さあ、お前たち、坑道の鐘を鳴らしに出発だ!
だいじなもの:戦用爆竹を手にいれた!