もう実行してる!
同志ガラッグ!軍、銃士隊の主だったヒューム士官を拘束しました!
ごくろう、同志ギオッゴ。思いの外、早かったな。で、同胞の士官たちは?
はっ。われわれの計画に賛同しなかった者が少々おりましたがご命令どおり、その者たちも拘束しました。
残念なことだ……飼い馴らされて、誇りを失った石頭どもめ。よい。あとで、自分から説得してみよう。
ファイブムーンズ!いますぐ、あの愚行をやめさせろ!
フォルカー……。
こんなことをして何になる?むしろ、お前たちガルカ族の立場を悪くするだけだと、なぜ気づかない!隊長に相談しよう。私たち、ミスリル銃士隊で大統領に直訴するんだ!そうすれば、軍だって……
なんか、目で合図した。
!?
あっ…。
ファイブムーンズ……まさか、私まで拘束するつもりか……?
…………。
お前にとって、私は他のヒュームの連中と変わらぬ存在だったのか!?
同志ガラッグ、大変です!
どうした、同志ダベム?
北グスタベルグにて哨戒にあたっていた、第一軍団の第2千人隊がクゥダフ兵団武装親衛隊の奇襲を受け、現在敗走中とのことです。
ちっ、同志ゲレナグを臨時指揮官に据えた部隊だな。やはり、経験不足は否めなかったか……。
えぇ…。
千人隊長に素人据えちゃったの…。
で、敵の規模は?
おそらくは2000~3000。ここ首府に向け、まっすぐ進軍中です!
多いな!?
なんだと!?われわれの命令で動かせる部隊はほとんどないぞ。
どうする、同志ガラッグ?
…………望むところだ。
どん亀の部隊など物の数ではない。われらだけで撃退しガルカ族の決意をヒュームどもに見せてやるのだ!
いや、無理では!?
バストゥークは崖に囲まれた天然の要塞みたいになってるからなんとかなる…のか?
ファイブムーンズ……。
うおおぉおおぉぉぉーーーっ!!!
ファイブムーンズ強いな!
さすがミスリル銃士隊。
うなづきあった。
いけそう、なのかな。
!?
なんぞ!?
ああっ、戦車だ!
!!