目の院 、耳の院 、鼻の院、手の院の指輪を手に入れて、後はアジマルの口の院の指輪。
どこにあるか、アプルルちゃん知ってるかな?

あっ!そうだ、どうしましょう?口の院の指輪は、お兄ちゃんが捕まって、天の塔に没収されてしまったんだったわ…。
詰んでるじゃん!!
ほんとうにもう、うっかりさんだなぁ!

守護戦士のセミ・ラフィーナさまがあの指輪をわけもなく返してくれるはずないわ。クピピさんなら、うまく頼んでくれるかしら…。
クピピなら…。セミ・ラフィーナには逆らえなさそうだったけど、百戦錬磨の書記官だから可能性があるかもしれない。
頼んでみよう。

たのもー!!
なんなの?なんなの?なんとなく、力が入ってるなの。
おっと、いけねぇ!
クピピは、オドシには屈しないなの。言いたいことがあるならはっきり言うなの。
クピピに回りくどい言い方は逆効果ね。ストレートに行くわよ。

口の院の指輪ちょうだい!
…だめなの。口の院の指輪なんて大切なものただの冒険者に渡せないに決まってるなの。どうして指輪が欲しいのか、はっきり言うなの。

闇牢を破るから!!!!
!!!そんなのダメダメに決まってるなのっ!!!
ダメでしたぁッ!!

…と、冷たいことを言うクピピなのですが、あなたとクピピは長いおつきあい…。あなたには何か理由があると見破ったなの。
おおっ!
そこでコッソリ教えてあげるなの。口の院の指輪は、セミ・ラフィーナさまがずっと持っていらっしゃるなの。
確かに、どこかに保管したら盗難にあうかもしれないし、自分で持っていた方が一番安全ね。

そして、セミ・ラフィーナさまは今、ホルトト遺跡の北西の魔法塔へ出かけているなの。悪いカーディアンの退治に向かったなのなの。
北西の魔法塔…。ギデアス近くの、アマリリスの塔ね。

…でも、ずいぶん経つのになかなか帰っていらっしゃらないの。クピピは心配になってきたなの…。
セミ・ラフィーナがそんなに長い間?
それは、トラブルに巻き込まれた可能性大ね。
様子見てくるよ。

ハイヨーラプトルー。

むっ、見張りのカーディアン?

サクッとな。

あっ!!
セミ・ラフィーナ、カーディアンに囲まれてる!?

誰にも邪魔はさせぬぞ。この塔は、我らカーディアンの国。
これからおまえたち全てを無へと帰してやる!
えぇ?
ふざけるな!操りモノの分際で!

おまえたちの役目は、とっくに終わっている!おまえたちは、主人を失ったことで、生きる意味を見失っているに過ぎない!素直に、眠りにつくがいい!
そのようなことはない。われらは王を抱いたのだ。
抱いた?カーディアン自身の意思で?

われらの王は既によみがえりわれらは王の下に集い、我らの未来を作るのだ!
なんだと!?手の院の院長、ゾンパジッパが生きていたというのか!?

ゾンパジッパ!あれは王などではない。とても愚かな、罪深い道化師。
ゾンパジッパ…アジマルとアプルルちゃんのお父さん。前手の院院長。現在絶賛行方不明中。
カーディアンを作った人なのに、すごい言われよう!!
我らの王は、気高く強く、まばゆく美しい…。
いったいどんな人が??

よっしゃ、満を持して登場ー!
セミ・ラフィーナ!だいじょ
…何者だ!?捕えよ!

ぶおお!?

あっ…


ヒイィン。
変なモヤモヤの中にワープさせられたぁ。

おまえ、何しに…!
それ私が今一番思ってます。ごめんなさいぃ。

処分すべきものが2つに増えたようだな。さぁ、これ以上、余計な邪魔が入る前に、われらの手で処分しよう。
そうしましょう。そうしましょう。
ヒィー!!
こういう時いつも助けてくれてたアジマルは闇牢の中。
ど、どう。どうしたら。
…待て。

王よ!
王よ!
王?
カーディアンが、カーディアンの、王。
ん?ジョーカーって、前にお化けの家で会ったことがある。片言で話してた…。
どうしてここに?
どうして、王に?