ほう、新任の大使館員か。
カムラナートと全く同じセリフ言った!
なに、大公からオレに密書だと。見せてもらおうか。
用件は分かった、ご苦労。で、お前には魔晶石について教えるように書いてあるが…。
お前に「は」だって。
他にどんな秘密が書かれてたんだろうねぇ。
教えてクレクレ。
魔晶石は、オズトロヤ城・ダボイ・ベドーの奥にある。しかし、ただ行っただけでは手に入れることは不可能だ。獣人どもが小細工をほどこしているからな。
えぇー。どうやればいいの?
とりあえずベドーの奥に入るにはこれが必要だ。きっと役に立つだろう。
ありがとっ!
だいじなもの:銀の鈴を手に入れた!
兄さん…。
あら、妹さん。
フェレーナ、何か用事か。見てのとおり客が来ているんだ。
そのことよ、兄さん。大公が何か言ってきたって聞いたんだけど…。
驚きの耳の早さだな!?
ジュノにいる獣人たちをすみやかに退去させてくれ、…という要請だ。獣人を住まわせておくのは治安上好ましくない、と考えてるようだな。
密書に書いてあった他の事かしら?
何ですって?私からみればあの大公宮の奥にいる人達のほうが、よっぽど別の生き物みたいな気がするわ!
フェレーナ言うなぁ!!
鋭いけれど、安易に口にするのはアルドの胃に穴が開く原因になるのでは。
いつも仮面のような表情でなに考えてるのかわからないし、それにあの宝石のような冷たい目。まさかその要請を受けるんじゃないでしょうね?
容赦なし!!
そうは言うがな、フェレーナ。街の連中はともかく、外にいる獣人達がこのところまた暴れ出して、面倒なことになっているのは確かだぞ。
でも、すくなくともジュノでくらしてる獣人達はそんな人間に悪さをするようなまねはしないわ!
ああ、それはオレもわかってるよ。だがな、街の連中がみんなそう思ってくれるかどうか…。
…。
うーん、難しい問題だわね…。
事態がマズイことにならないうちに、なんか手をうっといた方がいいていうやつらの意見は案外もっともなことかもしれないぞ。
確かに一理あるよねぇ。
まあ、この件に関しては、なんかいい手がないか、ちょっと考えてみるよ。安心しろ、いきなり連中を追い出すような手荒なマネはしないから。
…分かったわ。約束よ。
アルドは人に危害を加えない獣人に好意的なのね。
立場がそうさせてるのかしら?
フェレーナ姉ちゃん。
チッ…。
フィーーーーーック!!!じゃないですか!
え、こんなところまで入ってくるの。
てか、え、アルド舌打ちしたわね。
本当は獣人の事良く思ってはいないのかしら。それとも、フィック個人に対してなのかな。
フィック、げ、元気だった?
変なこと聞くな?フィック、いつだって元気。
ごまかし方下手ァ!!
フェレーナ姉ちゃんこそ顔色よくないぞ。何かあったか?
う、ううん、何もないわ。何にも…。
下手ァ!
そうか…。じゃあ、約束通りいつものところに行くぞ。
え、ええ…。
いつものところってのが、次のイベントの場所なのかな?どこだったかなぁ。