ローテ王妃の遺言 其の参

白タルの散歩道

ロシュフォーニュ いったい今度は、連中になにを頼まれたんだ?

えっ、ロシュフォーニュ?
めっちゃ普通にいるけど。

また忍び込んだのかしら。
身分を明かして出入り自由になった…?なさそう。

りぃ 王妃様のお花もってきたのよ。

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ロシュフォーニュ なに、王妃の遺言だって?その花を枯らすな、と?ふむ…、聡明なローテ王妃のことだ、きっとなんらかの…。

何か理由がある?

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ロシュフォーニュ ……!?これは…?

あれ?なんかぐんにゃりと…

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ロシュフォーニュ 花が…?

えっ、花が無い!?

過去…?

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ロシュフォーニュ りぃ…!?

私もいない。

これは、ロシュフォーニュを通して見てるってこと?

ローテ王妃 ロシュフォーニュ……

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ローテ王妃 龍王の秘宝に手を触れてはなりません…おまえはまた、あの惨劇を繰り返すつもりですか…
ロシュフォーニュ はッ…!?

半透明!!

ん?あの惨劇?
タブナジアが滅びたことかな。

タブナジアの滅亡は、龍王の秘宝が関係していた?

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えっ、この場所に出た半透明ってことは、ローテ王妃なの!?
ドレスじゃなくて一般人にしか見えない格好してるよ!!

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ロシュフォーニュ バカな…!いまのは、いったい…?

花が無いのにお墓がある?
もしかして元から作られていたあそこをお墓にしたのかな。

王妃様は花畑にした後に亡くなったのに、何故花が無い庭に幽霊で出てきて…?

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りぃ おーい。大丈夫?

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ロシュフォーニュ まぼろし…、か?

いつも自分がぶっ倒れる側だから、見守ってるのって新鮮だわ。

ロシュフォーニュ おっと、俺はそろそろ失礼させてもらう。じゃあな。

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急に焦ってどうしたの。
てか、そっちお墓で行き止まり…。

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りぃ あっ、庭師さん。
庭師 はて、いま誰かとしゃべっておらんかったか?

このタイミングで見つかってないんかい。

庭師 まあ、いいわい。それより、おまえさん、夢幻花を持ってきてくれたのじゃろう?早速渡してもらおうかの。
りぃ うん。どうぞ。

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庭師 ご苦労じゃったな、確かに受け取った。
りぃ えーっと、さっき話してたのは王妃様の幽霊…。

庭師 ん、なんじゃと、ローテ様が…?ハハッ、そんなバカなことがあるもんか。

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庭師 ははぁ、この夢幻花の花粉は時としてちょっとした幻を見せるいたずらをするんじゃ。そのせいじゃろ。

そんな力が?

王妃様がずっと夢幻花を咲かせておくように言ったのは、いつか自分が化けて出るために?

庭師 おまえさん、今度のミッションで相当疲れておるようじゃな。任務を無事完了したことはワシから王様に伝えておく。ゆっくり休むがいい。
りぃ うーん、そうするよ。ありがと。

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庭師 ん、おまえさんの足元のは一体…?お前さんが落としたのか?
りぃ え?これ?紙くずだ。違うよ、私のじゃない。

庭師 フン、誰のでもかまわん。悪いが捨てておいてくれ。
りぃ えーっ。わかったよぉ。

だいじなもの:紙くずを手にいれた!

ロシュフォーニュが落としたのかな。
あ、何か書いてある。

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「偽りに向かいし時、真実はその背後に隠されている」

( ´゚д゚`)