え?突然お兄さん2人からガン飛ばされてるけど、私何かしたっけ…?
ノーグに来たとたんにイベントが起こったよ?
あああ!
レベル上げ途中だからすんごい適当装備があああ!!
おい、ちょいと待ちな。ここになにか用か?場合によっちゃ…
レベル上げ中に寄っただけですぅ!
よく来たわね、りぃ。
あっ、この生足は!
ライオンさん。
りぃのことなら大丈夫よ。それに冒険者なら、ノーグは大歓迎でしょ?あとは私に任せて下がっていいわ。
わかりました、それでは。
それじゃ、あらためて。ノーグへようこそ、りぃ。
ライオン、偉い人だったんだね。
そっか、ここの首領のギルガメッシュの娘、か。
再会を祝いたいところだけど、ズヴァールでのカムラナート達のこともあるし。私たちがなんとかしないと…。
ズヴァールでカムラナート??
カムラナートとはジュノの大公宮でしか会ったことないよ?
…え、ちょっと待って。ズヴァールでのカムラナート達のこと、あなた覚えてないの?
え?どういうこと?カムラナート見て…な…
あれ…?
りぃ…。ちょっ…大丈夫…りぃ…
伝説は、こうはじまる。
すべての起こりは「石」だったのだ、と。
遠い遠いむかし、おおきな美しき生ける石は
七色の輝きにて闇をはらい、
世界を生命でみたし、偉大なる神々を生んだ。
光に包まれた幸福な時代がつづき、
やがて神々は眠りについた。
世界の名は、ヴァナ・ディール…
伝説はこうつづく。
かくして、
深く暗き眠りの底よりクリスタルの戦士たちは、
しずかに浮かび上がった…
正気に返ったか!?
ああ…、なんとか、な。
…あれ?
そうか、よかった…。しかしおまえが…、闇の王だったとは。
俺は、種の記憶を引き継ぐ者、語り部だったのだ。遠い昔の様々なものを、宿していた。あまりに多くの憎しみと、哀しみ…。
それゆえに、一度闇にとらわれるとそこから抜け出せなくなってしまったのだ。果てしない、憎悪と狂気の闇から…。
…。
あれ?
闇の王を倒した後に起こったことと同じ。
これは、記憶?私の?
人は、優しい、暖かい光をたたえる一方で、闇夜よりも濃く、深い暗黒を抱えていることもある…。誰もが、その危うさを秘めているのだ。そして、その危うさを捨てたとき、人は人でなくなる…。
人でなくなる…。
しかし、俺は…
なかなか面白いショーだったな。
もうちょっと頑張ってくれれば、もっと楽しめたのに。
カムラナートとエルドナーシュ!?
何故ここに??
つづく。