1万年の夢の終わりに 其の弐

白タルの散歩道

Yin Pocanakhu りぃ、アルド様はどうなったんだい?あんた、一緒だったんじゃないのかい?
りぃ え?戻ってきてないの?

白タルの散歩道

Garnev おいおい、まさかお前、ボスを見捨てたわけじゃないだろうな?もしそうだったとしたら、ここから無事出られるとは思うなよ!?
りぃ えー!?知らんがな!!

アルド フッ、お前らどうした、しけたツラしやがって?まるで葬式からお帰り、って感じだぜ!

白タルの散歩道

Sattal-Mansal ボス!
Yin Pocanakhu 生きて…、いたんだ…!

白タルの散歩道

アルド おいおい、いつも言ってるだろ、「オレは不死身だ」ってよ。

…。
無の心…。

ここはボスとしての顔をたててやらねば。

白タルの散歩道

アルド もっとも今回ばかりはさすがにヤバいかも、と思ったがな。このりぃがいなかったらどうなってたことか。

確実に死んでたよね。

アルド 改めて礼を言うぜ、りぃ。
りぃ ドウ、イタシマシマシテ。

白タルの散歩道

アルド お前が初めてここに顔を出した時にはまたヒヨッコのおでましかと思ったけど、いつの間にか腕っぷしの強い、タフな冒険者に成長しやがってた。

便乗じゃなくて、自ら道を切り開いて来たかんね!

アルド ちょっとばかし悔しい、かもな。
フェレーナ 兄さん!

白タルの散歩道

アルド フェレーナ!
Sattal-Mansal お嬢さん!

フェレーナ 兄さん、無事なのね…。私、ずっと、ずっと兄さんたちが無事で帰ってこれるように祈っていたわ。私には祈る以外、何もできないから…。

白タルの散歩道

アルド すまん、心配かけたな。
フェレーナ えぇ…。ところで、おねえさんは…、ライオンねえさんはどこ?一緒じゃないの?それともノーグに?

ライオンの事、おねえさんと呼ぶほど慕ってるのね。
突然安否を聞いてきたってことは、異変を感じ取ってるのか…。

白タルの散歩道

アルド それがな、フェレーナ。ライオンはいないんだ。
フェレーナ えっ、どういうこと?

アルド ライオンは、ライオンは、その身をもってエルドナーシュの計画を阻止したんだ…。だから、ここには、いない。
フェレーナ そんなっ!

白タルの散歩道

フェレーナ おねえさんが。あの優しかったおねえさんが、もういない…。もう二度とあの勇敢な冒険の話も聞けないなんて。信じられない…。
アルド フェレーナ…。でも、ライオンは立派に戦った。あいつの死は無駄ではない、絶対に。

死んだってはっきり言っちゃった。

フェレーナ そんなこと言わないで…!そんなことを言ってもおねえさんが帰ってくるわけじゃない!

白タルの散歩道

フェレーナ おねえさんだって、フィックだって、死ぬ時は恐かっただろうし、つらかったはずよ!…私はそのことから目をそむけたくないの。
アルド フェレーナ…。

こう立て続けに親しい人がいなくなったら辛いよね…。

白タルの散歩道

フェレーナ …?

ん?どうした?

フェレーナ 何か、何か感じるわ…。この温かさは?おねえさん?どうして、死んだはずなのに…?

何ィ!?

白タルの散歩道

フェレーナ そうね、おねえさん…。

会話してる…だと…?

白タルの散歩道

フェレーナ 兄さん、ライオンねえさんはきっとどこかで生きていると思う。私、もう前のような力はないけれど、でもどこからか感じるの、おねえさんのぬくもりを。

やっぱりどこかにいるのね。

アルド あぁ、もしかすると、そうかもしれないな。オレたちだけでもそう信じていよう、フェレーナ。

あんた全く信じてないな。

白タルの散歩道

アルド さて、と。お前をこの天晶堂に誘いたいとこだけど、ここにいる器じゃねぇだろうな。旅の途中で表を通りかかったらのぞいてってくれ。いつでも歓迎するぜ。
りぃ うん。

私は表世界でのんびり暮らしたいから!!

アルド じゃあ、オレは休ませてもらう。お前も次の冒険に備えてゆっくり休んでいくがいい。お互い、つかの間の休息、ってやつだな。

ひとまず、ジラートの幻影はここまで。

このエピローグ、「ライオンは生きている」って伝えるためのものっぽいね。

続きは、プロマシアの幻影との共通クエストになるんだって。
その時にライオンを助けることになるのかな。

もうしばらくかかりそうだけど、がんばるぞー。