シドにはプリッシュ助けに行くって言ったけど、いろは順に従って進みます。
冒険者の方、ウルミアのことを知りませんか？ 異国の地で、あの子に変わりはありませんでしょうか？
大丈夫。元気だよ。
お久しぶりです。デスパシエール老。
こ、これはルーヴランス様！
りぃ殿と私は、ヴァナ・ディール全体の幸福のために真実を追う者。
あなたのお孫さまも私たちと同じ目的をもって、日々、明るく充実した日々を過ごしております。どうかご安心を。
ルーヴランス様、聖騎士様がご一緒ならば、確かに安心です。しかし、ウルミアは我慢強く愚痴のひとつも言わない子……
まさかあの子に辛い思いをさせてはおりませんでしょうな？不憫な思いをさせてはおりませんでしょうな？
孫大切なあまり他人を責めるのは悪い癖。
ええ、たしかにウルミアさんは、志の高い立派なお嬢さんです。責任感も人一倍高い。……だからでしょう。
タブナジア大聖堂に納められた「アル・タユの絵」のことを尋ねられた際、ご自分を勉強不足だと責めていらっしゃいました。
な、なんと！
神学生はそういうの勉強するんだ？
ウルミアさんは神学生ではないのですから、そのような絵のこと何も知らずとも、気に病むこともありませんのに。
まったくその通りです！「アル・タユの絵」がタブナジア大聖堂に納められた頃、ウルミアはまだほんのおさな子でした！
ルーヴランス様！許されるならば、かわりに私があの絵の説明をいたしましょう。私は、あの絵を大聖堂に運び入れるのを手伝ったことがあります。あの絵にまつわる騒動も見てきました。
ほほう。では今、私にその説明をお願いします。責任をもって、ウルミアさんにお伝えいたしましょう。
上手いごと転がされてないか…？
はい…………あの絵は今から約25年ほど前、タブナジア大聖堂に持ち込まれたものです。なんでも辺境にあるウガレピ寺院なる場所で見つかったものだそうで。
あー、4つジラートの絵があって、2つ無いあそこから持ってきたのか。
これこれ。
３のはイルクイルじゃなくてイブノイルね。
素で間違えました。似すぎなんよ。
ウガレピ寺院の絵画。 #FF11
1.美しい風景の絵：おそらくジラート国全景
2.神々しい女性の絵：女神アルタナ？
3.3人の男女の絵：カムラナート、エルドナーシュ、イルクイル？
4.杖をかかげた魔道士の絵：もしかして、グラビトン？グラビトン・ベリサーチ、美女だった説ここに爆誕。 pic.twitter.com/mu2YT0FdX7
— りぃ@FF11 (@rambler_style) October 2, 2020
伝説にうたわれている一節……古代の民が楽園へ通じる扉を開かんとした場面が描かれております。
ええ、ええ、今でもはっきりと思い出すことができます。古代の都の上に現われている光の扉……。咆哮する、楽園の扉の番人の姿……。
あの赤い紋様が神の扉なの。
その番人は、竜の姿をしており、その四肢は鎖によって絡め取られておりました。
白い線は、マメットが出してたアレかな。
投網じゃなくて鎖だった…？
その姿が印象深く、伝道師の皆さまがたは、その絵を「鎖の絵」、もしくは「竜の絵」と呼んでおりました。
なるほど。その頃はまだ、「アル・タユの絵」とは呼ばれてはいなかったと……？
はい、後にミルドリオン枢機卿様があの絵をごらんになったときに初めて「アル・タユ」だとおっしゃったとか。
そっか、アル・タユなんて普通知らないんだからその名前が付くはずないよね。
どうしてミルドリオン枢機卿は知ってるのか。
やっぱり1万年前の人？
神の怒りをかい、水中に落ちた都市アル・タユのことは、酒の肴に詩人の歌にと持てはやされ、当時、タブナジア中の噂話となったものです。
……しかし、なぜ、ミルドリオン枢機卿は、あの都市の名を知っていたのでしょう？
私が聞いたところですとミルドリオン枢機卿様は、タブナジアに現われる前は、悟りを求めて辺境をさまよう僧だったとか。
盗賊や海賊たちは、辺境や遺跡から、多くの聖遺物を持ちよってきていました。おそらく辺境には、隠された伝説や知識があるのでしょう。
あー、なるほど。
…そうなんかな？
なるほど……。辺境にて、その名を聞いたのだと……。
はい、実際、辺境からミスラがやってきまして、あの絵をウガレピ寺院に戻すように騒いだといいます。
その話は、聖職者の間では有名ですね。ミルドリオン枢機卿が、それをうまく取りなし、タブナジア大聖堂の面目を保ったとか。
はい、私たち町人も何事もなく騒ぎが収まり、胸をなでおろしました。あの時は、町中のミスラたちがケダモノのごとく騒ぎまして、どうなることかと思いましたから。
そのミスラ……。そのミスラならば、あの絵のことをより詳しく知っているのかもしれませんね。
デスパシエール老、そのミスラはどこから来た者か、なんという名の者か、覚えてはおいでではないですか？
名前だけならば、わかります。サンドリア大聖堂の前で、「罪狩りのミスラ」がやってきたと、何度も名乗りをあげておりましたから。
それは名前なんだろうか。
罪狩りのミスラ……ミスラの本国から放たれる刺客ですか。……となれば、ミスラたちにとっても、あの絵は重要なものだったということですか。
そういえば、ルーヴランス様。少し前になりますが、まだうら若い罪狩りのミスラが、ここタブナジアを訪れております。
あのミスラに尋ねればなにかわかるかもしれませんぞ。
罪狩りのミスラがここに？
スカリーXだね。
なるほど。デスパシエール老、ご協力感謝します。そうですね……そのミスラを探してみます。
どこを探せばいいか見当もつかないけども…？
罪狩りのミスラがやってきているというのは意外でした。いったい、なんの用でタブナジアへ……。
なんだったっけ。
ミルドリオン枢機卿探してたんだっけ。
「アル・タユの絵」のこと、加えて罪狩りのミスラのこと、ウィンダスに住むミスラの族長様に尋ねてみましょう。
なるほど。やみくもに探すよりそっちの方がいいね。
賢いじゃないか。偽ヴランス。