あっ、はっけんー!
どうしてまた行き倒れ!!!
はっけんしたかー?
どこだどこだー?
うわっ、またはずれ!どざえもんだ!
なんだ、今度はどざえもんかぁ。まったく、まぎらわしいなぁ!
どざえもんって、水死体のことじゃなかったっけ。
しかも溺れて体が膨れてしまった状態の…。
どう見てもここ溺れる水無いよ!
いやもしかしてこれ、私のあだ名がどざえもんなのか!?
誰か呼んでこようぜ!……とその前に……ごそごそ……
不思議なアミュレットを奪い取られてしまった!
あーっ!また追いはぎ!!
おまえたち……!?
不思議なアミュレットはりぃの懐に戻された!
戻したwww
うわっ、ナグモラーダさま!
ナグモラーダさま、ごぶじでなによりですぜ~!
エシャンタールさまが心配されてましたですぜ~!
もちろん、おいらたちも心配してたですぜ~!
調子いいなぁ。
心配などいらん!それよりも、ソ・ジヤを動かしたのは、おまえたちか!?この遺跡がどういうものか考えもせずに動かしたのだろう!
ち、違うですぜ!
それはエシャンタールさまですぜ!
冒険者どもを働かせてたですぜ!
なんだと、エシャンタールが!?
どういうつもりだ、エシャンタール。ディアボロスを封じるがために? それとも……?
ソ・ジヤがただの街なわけなかったのか。
動いたら何が起こるんだろう。
ナグモラーダさま、怒っちゃった!
ナグモラーダさま、怒っちゃった!
どうしよう?プリッシュが向こうの塔の前んとこに倒れてたって言いそびれちゃった。
みんなバラバラの塔の前に放り出されたってこと?
……でも、プリッシュなら、おいらたちがほっといても死なないよね~。
でもおいらたちは、プリッシュに見つかったら死ぬよね~。
ってことは~
ほっとくことにケッテーイ!
オイ!
それもそれでまたお仕置きされるぞ!
……第5のクリスタルは、神都アル・タユ、か。
プリッシュをほっとくわけにはいかないから探してみる。
話が聞けるところは…タル3人がいるところか。
……ちょっと前にサンドリアのエルヴァーンがやってきて、エルヴァーンの女性とヒュームの侍を見なかったかって聞くの。
ルーヴランスがウルミアとテンゼンを探してた?
知らないって言ったら、バストゥークに先に戻っているから伝えてくれって頼まれたんだけど……。
次はバスか。
あのルーヴランスとかいうサンドリアのエルヴァーンさー、なんかこの辺ウロウロしてる物好きでときどき、会うんだけどさー……
北方調査隊のことも調べてるだろうし、ウルガラン山脈で凍ったお父さんの形見を取り出そうとしてたし、うろうろしてるんだろうね。
とっきどき、インショーっていうか、イショーっていうかオーラっていうか、カラーっていうか、こー、ほら、違わない?
なん…だと…?
玉にキズなほど熱血漢じゃないなと思っていたけど、まさか本当に今一緒に行動してるルーヴランスは偽物!?
誰だ…あれは誰なんだ!?
なんだよう?その辺に倒れていた女の子?
そう!それを聞きたかった。
ああ、あの女の子なら、すっかりひえきっていたから回収したよう。
うわぁ、ありがとう。
ウィンダスか、どこかの街へ送ったのかな。
サンドリアのエルヴァーンが運んできたんだよう。そいつはひとりで北の方へ行っちゃったよう。
北へ?バストゥークに行くんじゃなか……本物のルーヴランスか!
本物のルーヴランスはプリッシュをここに運んできて北へ行った。
偽物のルーヴランスはバストゥークへ行った。
うわぁ、なんてこった。
りぃ君、無事でなによりだ。先に戻ってきたルーヴランス君から話は聞いたぞ。
ジュノの研究者どもから箱を取り戻すことはできなかったそうだが、無事に帰ってこれたことだけでも幸運だ。
失礼、シド殿。……ああ、りぃ殿。
りぃ殿?
さっきは「さん」付けだったのに。
虚ろには囚われないし、助けたし、格が上がった?
さすが冒険者。自力でここまで戻ってくることができましたか。テンゼン殿とウルミアさんは、サンドリアにて無事に保護いたしました。
ウルミアとテンゼンは合流出来て、タルの言伝は聞いてなくてサンドリアに行ったのかな。
しかし、プリッシュさんの消息だけは、いまだにつかめません。りぃ殿のように自力で氷河を抜けることができていればいいのですが……。
サンドにもバスにもいないなら、鼻の院の研究員が保護したんだしウィンダスにいるんじゃないかなぁ。
アミュレット外しちゃったし、また苦しんでないといいけど…。
…ん?ちょっと待って。
ルーヴランスのヘッドギアが赤い。
やっぱりこのルーヴランスは偽物なのか!
紫のヘッドギア→ 本物
赤のヘッドギア→ 偽物
なんてこった!!
ふぅむ。それは問題だな。実は先ほど、ジュノから各都市へ通達があったのだ。プリッシュ君は罪人として手配されているぞ。
そんな!?
ナカーマ。
プリッシュ殿の歌のせいで、セルテウスなる少年を逃がしてしまったからでござるな。プリッシュ殿のことをセルテウスの仲間だと思ったのでござろう。
プリッシュの歌……。あれは「石の記憶」の4つ目の歌でした。しかし、彼女はどこであの歌を……
セルテウスから教わってたね。
バハムートが「この歌の続きを知った人間の子がいた。」って言ってたの、セルテウスのことかな。
ん?人間なの?
顔色悪すぎるし、母なるクリスタルから生まれたっていうからAAかと思ったけど…でもクリューの印も持ってるんだよね?
どういうことだってばよ。
できるだけ早く、プリッシュ殿を見つけ出さねばならぬでござるな。
プリッシュ殿から話をきけばわかるでござろう。その歌のこと、そして「世界の終わりに来る者」のこと……
それにバハムートのこともあります。プリッシュが、最後に私たちに告げようとしたこと。あれはきっと、バハムートと人の契約を破る方法です。バハムートをいさめるための……。
バハムートの契約とは「世界の終わりに来る者」現われしときすべての人を滅ぼす……、でござるな。
な、なに!?そんな恐ろしいことを、あの真龍の王が言ったというのか!?
そうでござる。「世界の終わりに来る者」……これはおそらく、あの少年セルテウスのこと。
そうなのかな。
ミスリードな気もする。
彼は「神都アル・タユ」なる古代人の都からつかわされ、それを追うがごとくバハムートも現われた。そしてバハムートは空の果てから、真龍たちに呼びかけたのでござる。「契約を履行するときがやってきた」と。
私たち、バハムートに会いに行ったんです。けれども、バハムートは私たちの話をまったく聞いてはくれませんでした。
彼の怒りは深く、その原因は拭い去れないところにある……。だから、彼を止める最後の手段は、その契約を破ることだと言うのです。……けれど、どうやって……?
ふぅむ、契約を破る、か。
考えてみようではないか。……「世界の終わりに来る者」現われしとき……すべての人を……滅ぼす……。それが契約……。
……「世界の終わりに来る者」……
……現われしとき……
んん!?なら、もしかして……「世界の終わりに来る者」がいなくなれば……
契約を履行する必要がなくなる……!?
プリッシュ君が言いたかったことかどうかはわからんが、契約の条件を破れば、確かに契約を履行する必要はなくなるかもしれん。
ただ、問題はその「世界の終わりに来る者」とやら、か。
セルテウスでござるな!もともとそれこそが、我輩の使命でござった。りぃ殿も同じでござる。
テンゼンは飛空艇で移動するときも行き先をきかずにサンドリアって思いこんで間違ってたことあるし、これもきっと違うんだろう。
プリッシュは心当たりがありそうだったけど…誰なんだ。世界の終わりに来る者。
あの者を捕らえること、困難極まりないでござるが、迷っているという霊獣カーバンクルの協力を得ることができれば!
テンゼンさん、もし許されるのでしたら、私はプリッシュを探しに出てもよろしいでしょうか?
彼女は、あのセルテウスという方とお話ができるようでした。もしかしたら私たちが知らない、大切なことを知っているのかもしれません。
では私は、古代人の都「神都アル・タユ」について調べてみます。セルテウスが神都アル・タユから来たのならば、そこへ帰ることもありましょう。
偽ルーヴランス、ぽっと出ですぐいなくなるのかと思ったらすっかりメンバーの一員みたいになっちゃってるな。
ふむふむ。3人とも手分けして、プリッシュ君の情報、「世界の終わりに来る者」の情報を集めるということだな?
りぃ君はどうするつもりだね?
私?うーんと、プリッシュ探す。
セルテウスは元気だろうし、アル・タユは後回しで構わないだろうし、一番心配なのが行方知れずのプリッシュだからね。
そうか。では、ウルミア君と同じ目的だな。
りぃさん、私はサンドリアに向かうつもりです。プリッシュがボスディン氷河より徒歩で南下したとすれば、サンドリアへたどり着きますから、誰かが彼女を見かけているかもしれません。
なるほど、徒歩で一番近いのがサンドリアだったのか。
でも、鼻の院にいると思うの。
言いたいけどシステムの壁を超えられない。
ふぅむ。では皆、なにかつかんだら、わしのところへ戻ってくるといい。
これも乗りかかった船。船といえば、わしの十八番。ちょっとやそっとのことじゃ、ひっくり返らんから安心せい。
シド殿、その寛容なるお心づかい、まことにかたじけないでござる!では我輩、さっそく出発するでござる!
それぞれバラバラに動くから、まとめてくれる人がいるのはとても助かるね。
シドはこういう性格だから、研究ばかりしてたのにあれよあれよと工房長になっちゃったんだろうなぁ。