決別の前 其の肆

白タルの散歩道

シド ご苦労だった、りぃ君!これが「光の箱」と呼ばれるものか!
りぃ うん。

シド なるほど、テンゼン君の助太刀もあって、無事に取り戻すことができたというのだな?幸いだ!

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シド ようし!わしはすぐに、解析に取りかかるぞ!

プリッシュ ひょえーっ!シドのおっちゃん、すごい勢いで考え始めたな。計算式ばっかりでクラクラしちまわあーっ!

あら、プリッシュとウルミア。

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プリッシュ なんだかさっぱりわかんねぇけど、これならきっとあっという間に、クリスタル機関の修理が終わるぜ!?

本当にすごい人だったのね。

ウルミア それで……りぃさん。
りぃ ん?

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ウルミア 私たち、女神さまが与えてくださったこの時間を使って、ふたりで手紙を書いたんです。

ウルミア これは、おじいさまと自警団の皆さん、そしてお世話になった町の人たちにあてた手紙。

そっか、ずっとバタバタしててゆっくり話す暇もそんなになかっただろうし。
…もしかしたら、もう会えないのかもしれないし。

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ウルミア りぃさん、こんなときに無理なお願いだとは思うのですが、この手紙をタブナジアの港にいるスーリーンに託してくださいませんか?
プリッシュ 俺は、こんな手紙、書く必要なんかねーって、説得したんだけどよお。

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プリッシュ しょうがねぇから、伝えてくんな。俺たちが戻らなかったら、その手紙を開けてくれってな。スーリーンなら約束は守るから。
りぃ うん。わかった。

プリッシュ じゃあ頼んだぜりぃ!

だいじなもの:プリッシュたちの手紙を手にいれた!

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Sueleen こんなにたくさんの手紙をプリッシュとウルミアから預かったのか?しかも、消息が途切れてしまったとき、皆に手渡せとなどと……。

縁起でもないわなぁ。

Sueleen 彼女たちはこれから、どこへ行こうとしているのだ?やはりおまえたちは、真龍相手に!?

真龍どころか、神…。

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ジャスティニアス スーリーン、警戒しろッ!飛空艇が入港してくるぞッ!

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Tressia 上空に多くの飛空艇が旋回している!冒険者、あれはいったいなんだ!?
りぃ えぇ!?

なんで!?

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あっ、入港してきた。

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プリッシュ おーい、りぃ!見てくれよ!シドのおっちゃんはすげぇな!ぴっかぴかに直しちまった上に、今度はすげえぞ!自動操縦つきだ!
りぃ えぇ!?

仕事速すぎィ!!!

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プリッシュ それとな、飛空艇船団の一隊がジュノから護衛にきてくれたんだぜ!?さぁ、すぐに出発しようぜ!

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ジャスティニアス なんだ、プリッシュだったのか!いったい、今度はどこへ行く気なんだ!?
プリッシュ へへへ!5つ目の母なるクリスタル!そしてその向こうに広がる、神都アル・タユ!1万年前、すべてが始まった場所さ!

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ジャスティニアス ……なに?それは、無事に戻ってこれる場所だろうな!?
プリッシュ ああ!ぜってええぇぇに、戻ってくるぜ!りぃ、さぁ行こうぜ!?

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プリッシュ 超弩級・新型飛空艇「プリティラブリー戦艦シド号」の出発だ!

プリッシュ号じゃなくてシド号って言ってるぅ!

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Sueleen どうかお願いだ。プリッシュとウルミアを守ってやってくれ。彼女らから預かった手紙を、笑って突き返せるようにしてくれ……。
りぃ うん。約束するよ。