
アラパゴに来たぞーい。

??? : うふふふふふふ……。
ん?

うふふっ……。あたし、フゥ・マディミン……。
なんぞー!?


フォモル…。
どう見てもおばけ!!!
うふふふふふふっ……。

暗礁域のはずれにある渡船場にまで、足を運ぶなんて……。ふふふふふっ……。

……あなたの捜しものは何かしら?あたし……?それとも……
うふふっ……。

ううん。言わなくてもよいわ。あたし知ってるもの…………分かってしまうもの……。

うふふふふふふ……。
消えたぁ!

ふふふふふっ……。
移動しとる!
あなたが手にしているイフラマド金貨……。

ふふっ……。それは柩への渡し賃……。

また移動した。
あたしの連絡艇は、あなたの捜す……柩へ、連れてゆくわ。きっとね……。
Cutterって連絡艇ってことだったの。
……霧の中へといざなう、あたしは……忘れ去られた……ただの渡し守……。

時が……周りをとおり過ぎてくの……。ただ……それだけ……。
その代わり、いつだってイフラマド金貨は、あたしのものよ……。

うふふふふふふっ……。

ふふふっ……どう?引き返したくなったかしら?
いや、行くよ。

ふふふふふっ……。素直な人ね……。
あなたのイフラマド金貨は確かに、いただいたわ……。

うふふふふふふっ……。

……さようなら……。
そんな不吉な!

あのでっかいのがブラックコフィン号かぁ。
沖にあるから連絡艇を使って行くのね。
…いや、アシュタリフ号か。
ん?どっちだ??
…前のミッションでアミナフが「一般にはアシュタリフ号の名で呼ばれているが、正体はブラックコフィン号であると噂が立っている。」って言ってたから、どっちでも正解。でいいのかな。


のりこめー。

ん?

囲まれとるやんけ!

??? : 提督、皇国のネズミが船内に入りこんだようです……。
しかも乗組員はフォモルかい!
200年前の人たちがフォモルで復活したってこと?

うわあ。
めっちゃモヤモヤが出てる人がいる。

あれ?
顔が黒くない。
フォモルじゃない!?

??? : 始末しろ。
フォモルじゃない人がフォモルを従えてんの!?

りぃ殿!ここは死地。一旦、退かれよ!

のわー!?
突然現れたぁ!


暗闇の術!?



物の怪どもめ。ようやく姿を現したでござる……。
こっちに来てたのはやっぱりゲッショーだったのね。

拙者、気配を殺してこの船に潜んでおったのでござるがただならぬ妖気に甲板を見やれば……なんと、御主が物の怪に囲まれているではござらぬか。

いやはや、驚いたのなんの。
面目ない。
同じ山猫の足軽。考えたことは同じでござったな。

それにしても、物の怪どもを指揮しておった、あの男……全身の羽根が総毛立つほどの妖気でござった……。
そうなんだ。

おそらくは、あしゅたりふの頭目に相違あるまい。
あれが、ルザフ王子?
拙者が思うに、あの男の正体を暴くこと、即ち幽霊船の正体を暴くことにはなるまいか。
あの人だけフォモルじゃなかったし、怪しすぎるもんね。
幸い、イフラマド金貨をもう2枚、持っており申す。拙者の分と……、御主の分でござる。
マジで!?ありがとうー!
便乗ブラザーズとは天と地の差!

態勢を整え、いま1度あしゅたりふ号に斬り込むでござる!
おう!

よっしゃ行くぜー。

文字通り、背水の陣でござるな。諸行無常……生者必滅……迷いし物の怪よ、冥府に還るがよい!

余裕だぜ!

あっ、出てきた!


な、何を。


わぁー!?
