少女の傀儡 其の弐

メネジン ……おい。そこのトカゲもどき……。……アヴゼンを、……返してもらおうか……。

アフマウ そうよ……メネジンが……ううん……。アヴゼンになにかしたらこのマウが、承知しないんだから!!

ガヒージャ アヴゼン、ダト……?コレノコトカァ?

アフマウ あ、アヴゼン!や、やめてっ!やめてちょうだい!

アフマウ アヴゼン!アヴゼン!目を覚まして……!!

メネジン ……起きないな。……ブレーカーが落ちているのか……?

キングの魔法の衝撃でショートしちゃったのかな。

アフマウ んもうっ!直接、マウが起動するわ!

アフマウが横に広げた手がメネジンにクリーンヒットォ!

メネジン ……で、あるな。……それしかないだろう。

ガヒージャ 貴様ラ……。ソノ前ニ、テメェノ、命ヲ、心配スルンダナァ!

ガヒージャ 僭主様ァ!ココハ、コノ、ガヒージャ、ニィ!

グルージャジャ Gulool Ja Ja グルルゥルルルァアアア……!ガヒージャ!!

急に怒った!?

ガヒージャ

めちゃくちゃビビっとる!

ガヒージャ 僭主、様……ナニカ?
グルージャジャ Gulool Ja Ja よかろう。騎龍王、よ。
グルージャジャ Gulool Ja Ja 南方帰りの、うぬが、乗龍の、術。期待して、おる、ぞ!

いいんかい。
どうして吠えたし。

ガヒージャ ……オオオ!オマカセ、アレ……!

恐怖政治はやだねぇ…。

グルージャジャ Gulool Ja Ja ゲッグッグッグッ……。半時したら、後始末の、兵を寄越す。少しは、お楽しみを、残しといて、やんなぁ~。

去っていった。

アフマウ !?

あー、ビシージでこれに乗ってきてるやつかー。

アヴゼン投げちゃった!

アフマウ アヴゼン!!

??? : 危ないッ!!

アフマウ リシュフィー!!

ガヒージャ ……オット。順番ガ、変ワッテ、シマッタカァア?

リシュフィー ぼ、僕なら……だいじょうぶです……。
アフマウ で、でも……!

リシュフィー いいですから、早く……!逃げてください!アヴゼンさんなら僕がっ……。

ちゃんと逃げるアフマウ偉い。

メネジン ……すぐに戻るからな。